うちの敷地は隣のマリアの亡きお婆さんのもので(相続の関係でまだ売買契約が完了してない)、当然、マリアの家との境界には電気を引くためにつけた臨時の柵以外何もない。隣のゴミ屋敷との間にあった低いボロボロの石垣は、すっきり高めのブロック塀にした。あと、前の道との境にも、ずーっと前から放ってあったというボロボロの石垣がある。
今回、これを新しく積み直してもらった。
亡きお婆さんは今のマリアの家側に住んでいたのか、うち側は植物が植わってただけだったのか、元は道に沿ってずっと続いていた。それを、建設資材を搬入するために我が家の入り口になるところだけ壊してあった。どう壊したかはお察しのとおり、テキトーに岩を落としただけ。
ちなみにこういうマヤの石垣をアルバラダという。畑の境界などは高さ70センチくらいの低いものもある。メリダでも古い地区の家はこういう石垣だったけど、今も残っているかは知らない。海辺の村では逆に、マヤっぽいというお洒落理由で採用するガイジンがいる(多くは防犯目的のめちゃ高いブロック塀を好む)。
この辺ではフツーにあって、風化したり壊れたり一部の岩を崩して別のところに使ったりと、うちみたいなボロ塀もある。
この後、マリアんち側から積み直していく。
片方から順に高くしていくのではなくて、一旦離れたところに置いて、間は後から埋めたりもする。
この金槌は、岩をぶっ叩いて砕くためのもので、とてつもなく重い。
入り口のところまで終えた。少し高めになるようにきちんと積み直しているので、当然岩は足りなくなる。本日、オンボロピックアップにて1回目が搬入された。
入り口の逆側、ゴミ屋敷との境界まで。まずは、位置を確定する。こちら側はマリアんち側よりひどい。長年ゴミ屋敷が積んでいたゴミがはみ出していて、角のところはその重さで崩れている(今はブロック塀があるし、うちの影響で、きちんとゴミ出しも始めたw)。おまけに道から内側に少し凹んていてまっすぐになってない。
やたら大きい岩もあって、めちゃくちゃ大変。
1日目2日目と同様、積んでいって、
素晴らしい!
マヤの穴太衆。道側から見て表面に凸凹がなくスッキリ整っているという見映えと、自然のままの形の岩を載せた安定性の、2つのバランスの最適解を見極める。ホント、重い岩を扱う筋力もさることながら、ここの岩を熟知しててすごい。
入り口の部分にはないので全部で20メートルくらいを、2人で3日で完成させた。ちなみに彼らに払ったのが3千ペソで、買った岩が900ペソ。最近ペソの動きが激しくて正確に計算するの意味ないんで、感覚的に「材料工賃合わせて3万2千円くらい」といったところでしょうか。
白い猫の手に見える