明けましておめでとうございます。
今年は台所がないので特別なものは何も用意する気にならず。小さいガスコンロならあるので頑張ってカレーだけ。牛肉を買いに行くのは生活が落ち着いてからと考えているので、豚肉を買いに村の市場へ。
クリスマスとお正月の粗品。結構いい作りの買い物バッグで、豚さんの絵がかわいい。
その代わり…でもないんだが、現場の親方一家にまたしても一家の集まりに呼んでもらった。おそらくメキシコ中で似たようなことをしていたと思う(1/6 追記:メキシコ中じゃないそうです、知らんと言われた)。大晦日の夜11時頃から集まって、年が明ける15分くらい前に古い服を着せた人形を燃やす。アニョ・ビエホという。
道路に人形を寝かせて、ガソリンをまいてある。なんか、メキシコじゃシャレにならない景色だが、ここは安全なユカタンのさらに安全な田舎の村。
ゆく年の悪かったことすべてを燃やしてしまうというコンセプトらしいが、なぜ人形(ひとがた)なのか謎。
人形には花火(爆竹)が仕込んであって、ときどき大きな音を立てて弾ける。そういえば人形の写真を撮るのを忘れた、すみません。火が収まって年が明けたタイミングで、みんなで新年の挨拶(ハグ)をし合う。年寄りから子供まで20人くらいと。大家族っていいですね。ニホンジン同士はそういう恥ずかしいことはせず、オメデトウゴザイマスと頭を下げる。
とにかく寒い。いや、内陸部で寒くなるのは知っていたが、家の中は暖かいし日中は30℃近くまで上がるので油断して真冬用の服を「借家では開けない引越し荷物」に入れてしまった。家具などと一緒に開かずの間のどこかに眠っている。冬季に急に日本に行かなきゃならなくなるなど、一応捨てないで持っているセーターとかジャンパーなど。ちょっと羽織るものくらいは出してあるんだが、いや〜、寒かったです。おそらく15℃くらい。寒くないですか? 我々はもう一生Tシャツで過ごしたいと移住したので、15℃でも十分寒い。ちなみに夜明け前にはもう少し下がる(けどベッドの中なので関係ない)。
ポクチュクというユカタン料理。こんなの。…ですが例によっていいレストランではこういう感じで出てくるが、ローカルは、肉とサルサと付け合せの玉ねぎが配られてトルティーヤでちぎったものを挟んで食べる。ハバネロサルサはお好みで。美味しかったのと寒いので写真を撮るのを忘れた(こればっかり)。
突然1人の女の子が我々の席に来て「寿司は食べるか?」と聞くので、ニホンジンだから聞いてるのかと思って食べると答えたら、一切れずつ持ってきてくれた。おそらく夜中の食事まで待ってるとお腹空いちゃうから少し前に食べた残りだと思うw。メリダのスーシー以上に巻き寿司から離れていて、もはやなんちゃってではない。よくわからないけど甘いところがあった。
小分けのお菓子をたくさん入れて作ったくす玉で、紐で高いところに吊るして大人が高さをコントロールする。子供には叩きやすく、大人には(大人もするんです)叩きづらく高さを調整して外野はそれを見て面白がるという行事?出し物で、集まりとかパーティでいっつもやる。ユカタンのピニャータは、棒とか使わずに拳で叩く。(それより子供の重装備を見てほしい、マジで寒かった)
一族の長老。マヤ語しか通じないけど優しいおじいちゃん。その後大人もトライするんだが、普段目にするピニャータよりやたらと頑丈でなかなか壊れない。パンチを繰り出した全員、手が痛い痛いと騒いでいた。
棒を使うときはスイカ割り方式で。あ、この写真で座っている赤い服の大人が高さ調節の係りです。
楽しかった。が、寒かった。本当は真っ平らなユカタン半島の地平線が見えるという隣村の丘まで行って初日の出を見るつもりだったんだが、これより寒くなるのかと慄いてやめてしまった。
正月休みは1日だけで2日からは平常運転、現場も始まる。昨年は引っ越しを決めたのと日本の家族でちょっとあり、特に後半はバタバタだった。今年は4月頃には引っ越せるようになるし、この村にもどんどん慣れていってるのでいい年になるはず!
本年もよろしくお願いします。