こっちにいると、もともと正月気分はあまりないが、6日を過ぎるといよいよ普通の日々に戻る。1つ気がついたのは、さらに「1月が始まりの月」だという観念も圧倒的に薄いということ。オーストラリアは、もう少し日本の感覚に近かった気がする。
9月に学校の新学年が始まる人が多いし、大学になると入学時期が年に2回あり、さらに、何年生で何の講義を取るというよりあと何単位で卒業…みたいなことが基準になる。企業も、年度決算は当然あるが、毎月確定申告があるので、財務とかにいない限り、年度の感覚は薄いんじゃないかと想像する。
その上! これは最近気がついたんだが、スペイン語の月にはいちいち名前がついていて、あ、英語もそうだし、ラテン語系列はみんなそうか。とにかく!
はちがつと日本語で言うと8番目の月と考えるが、スペイン語話者はエネロ(1月)、フェブレロ(2月)…と順番に数えない限り、アゴスト(8月)が数字の8に結びつかない。日本語みたいに「何番目の月」じゃないので、1月も一番最初の月という感覚が薄いんではなかろうかと。
で、通常の日々に戻ってすでに、いろんなことが起きた。起きたといっても、こっちはだらだら引退者生活なので、バリバリ活動してる人にはぬるいでしょうが。
まず、メリダで唯一の大きな日本系イベント(といってもほぼアニメ関連だけ)の主催グループが、新たにアジア文化に広げてイベントを開催するので、出展料は払わんでいいから倶楽部に出てほしいと言ってきた。
倶楽部を始めるとき、Lさんその他から金かけて宣伝告知しろとうるさく言われたが、黙って続けてきて正解だ。何か料理系で出てほしいと言うので、写真のような小箱入りのミニ大福の販売と、ミニ大福付き箱作り教室にした。小箱はオリガミ、大福はモチと言い換えないとここではウケないので、そのように(笑) 開催は2月の第二週末。
続いて、石油エネルギー工科大学の言語センターから、日本語コースの教師をしてくれと言われた。メリダには日本語を教えてるとこが数校あるが、文化体験&日本語ちょっと…みたいなコースだそうで(真面目なコースは英語のみ)、それならうちに来るのは当然だ。他のとこじゃ、ロクな「文化」を教えられないw
まぁ、そんな感じでバタバタと。
蟻が実を食べてしまうので、青いうちに収穫して追熟させる。
写真は別の日。その晩はスーパームーン満月の夜ですごかっただろうが、あいにくユカタンは曇りで観察できず。
初めは、習字を少々習ってたくらいで書道を謳うのに抵抗があったが、なにしろ「習字体験」じゃ誰も来ない。メキシコ人の多くは飽きっぽいくせに、それに参加すると何ができるようになる?とすぐ聞いてくる。日本語中級者でも平気で教える側になるような土地柄で遠慮&謙遜は無駄なのである。
ゲイジュツカなどは高いアゴ足を出さなければ来てくれないし、どのみち、それでできるのは展示と実演くらい。田舎の地方都市では、よほどうまく宣伝しないと見にも来ないであろう。
写真の4人のうち、かろうじて平仮名をいくつか知ってるのがふたり。2時間でここまでできたのは、立派。そして、プロの教師じゃないと言ったんだがそれでもいいというので、一回きりのイベントから毎週通える教室に進化した。