La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

倶楽部が少し前進

2019年01月27日 | メキシコ 日常生活

こっちにいると、もともと正月気分はあまりないが、6日を過ぎるといよいよ普通の日々に戻る。1つ気がついたのは、さらに「1月が始まりの月」だという観念も圧倒的に薄いということ。オーストラリアは、もう少し日本の感覚に近かった気がする。

9月に学校の新学年が始まる人が多いし、大学になると入学時期が年に2回あり、さらに、何年生で何の講義を取るというよりあと何単位で卒業…みたいなことが基準になる。企業も、年度決算は当然あるが、毎月確定申告があるので、財務とかにいない限り、年度の感覚は薄いんじゃないかと想像する。

その上! これは最近気がついたんだが、スペイン語の月にはいちいち名前がついていて、あ、英語もそうだし、ラテン語系列はみんなそうか。とにかく!

はちがつと日本語で言うと8番目の月と考えるが、スペイン語話者はエネロ(1月)、フェブレロ(2月)…と順番に数えない限り、アゴスト(8月)が数字の8に結びつかない。日本語みたいに「何番目の月」じゃないので、1月も一番最初の月という感覚が薄いんではなかろうかと。

 

で、通常の日々に戻ってすでに、いろんなことが起きた。起きたといっても、こっちはだらだら引退者生活なので、バリバリ活動してる人にはぬるいでしょうが。

まず、メリダで唯一の大きな日本系イベント(といってもほぼアニメ関連だけ)の主催グループが、新たにアジア文化に広げてイベントを開催するので、出展料は払わんでいいから倶楽部に出てほしいと言ってきた。

 主催者のFBでの紹介。

倶楽部を始めるとき、Lさんその他から金かけて宣伝告知しろとうるさく言われたが、黙って続けてきて正解だ。何か料理系で出てほしいと言うので、写真のような小箱入りのミニ大福の販売と、ミニ大福付き箱作り教室にした。小箱はオリガミ、大福はモチと言い換えないとここではウケないので、そのように(笑) 開催は2月の第二週末。

続いて、石油エネルギー工科大学の言語センターから、日本語コースの教師をしてくれと言われた。メリダには日本語を教えてるとこが数校あるが、文化体験&日本語ちょっと…みたいなコースだそうで(真面目なコースは英語のみ)、それならうちに来るのは当然だ。他のとこじゃ、ロクな「文化」を教えられないw

 

まぁ、そんな感じでバタバタと。

 うちで採れたトマト。

蟻が実を食べてしまうので、青いうちに収穫して追熟させる。

 月蝕があった。

写真は別の日。その晩はスーパームーン満月の夜ですごかっただろうが、あいにくユカタンは曇りで観察できず。

 倶楽部の書道教室。

初めは、習字を少々習ってたくらいで書道を謳うのに抵抗があったが、なにしろ「習字体験」じゃ誰も来ない。メキシコ人の多くは飽きっぽいくせに、それに参加すると何ができるようになる?とすぐ聞いてくる。日本語中級者でも平気で教える側になるような土地柄で遠慮&謙遜は無駄なのである。

ゲイジュツカなどは高いアゴ足を出さなければ来てくれないし、どのみち、それでできるのは展示と実演くらい。田舎の地方都市では、よほどうまく宣伝しないと見にも来ないであろう。

写真の4人のうち、かろうじて平仮名をいくつか知ってるのがふたり。2時間でここまでできたのは、立派。そして、プロの教師じゃないと言ったんだがそれでもいいというので、一回きりのイベントから毎週通える教室に進化した。


ロスカと鍋

2019年01月09日 | メキシコ 日常生活

明けましておめでとうございます。(まだ松の内)

ここでの正月も4回目だが、これまでどおり静かに過ごす。いや、今回はクリスマスもうちでまた〜りと過ごしたから、これまでの「正月くらいは」とは違ってただの年寄りモードである。

今年は箱根駅伝のライブ配信があって最高だった。去年までは実家の居間にあるテレビをスカイプで映してもらいながら…という不便さだったのが、普通にテレビ画面で見られた。直前まで知らなかったが、アホ母校が特別枠で出て(例によって敗退していって)ただの陸上競技鑑賞にならなかったのもよかった。帰属意識はくだらなくて楽しい。

カトリックの国のクリスマスは1月6日までで、6日はロスカというパンを食べる。

 日本人にしか見せられないキリスト首斬り写真。

小便小僧みたいな白いのがキリストで、これが入っている一切れに当たると、2月にタマルというおやつを振る舞う。タマルなんか安いし構わないが、宗教がらみの慣習なのに、ホールインワン保険かけとけば…みたいな罰ゲームがついていて、ある意味カトリックの闇だと思ってる。

 5人で食べて、1人が2体当てた。1日早い5日。

 

 うるち米を根性でついた餅。年末の奮闘はこちら

 

 6日に新年会で博多水炊き。

Lさん一家、世界ニッポン行きたい大衆食堂カップル、日本語クラスの生徒たち。卓上コンロがなくて悲しいが、どうせ彼らはすごい猫舌。メキシコに来たばかりの頃の相棒は辛いものが苦手でLさんに舌のどこにのせるだのうるさく言われていたが、熱いものも同じ。どう口に入れてどう息を使うか…なんだが、それができない。

でも蓋を開けて湯気が上がった瞬間は「ナベ」への憧れもあり期待はクライマックス。食べてみた感想も、美味しい美味しい!でよかった。水炊きなんて、こってり好きのユカタン人にどうかと思ったが、子供たちにさえウケた。ここのリマという柑橘類などで作った絶品ポン酢というより、長々と続いたクリスマスの飽食のおかげ。

 でも最後はケーキ。

 

 畑にトマトがなった。

メロンと同じく、いつ捨てたか分からない食べカスからの頑張り。