実に久しぶりに水道関係(水回りじゃありません)でトラブル。4ヶ月続いた断水は選挙のときだから4年前か。そのとき解決されてから、まったく問題がなかった。近所では開発が進んでキャパオーバーによる不具合がずっと出ていたが、うちはOKだった。
プログレソ市水道局の報告は、やれ配水管が破裂して修理するたから市内のどこそこのポンプ止めるとか、だいたい問題箇所自体は2日もあれば解決する問題で、その後、上流にある家庭の貯水タンクから順に満たされていくのを待っていればいいだけだった。4ヶ月断水でドンと貯水量を増やしたしな。
今回も大きな取水井戸からの太い配水管が破裂したから修理という告知は見ていて、数日後に村のポンプ場が1日止まる(原因不明)というお知らせにも気づいてたんだが、うちは結構下流なんで、あんな太い配水管=上流でトラブってたんなら時間かかるか…などとのんびりしていた。しかしその後、はて、まだ来ないんじゃ…と思った途端にうちの貯水量がピンチなことが発覚。
すぐに給水車(水道局の断水時サービス)を呼んだら、タンクローリーじゃなくて作業員が来た。4ヶ月断水のときのおじさんとあと2人。なんと、「ここ、問題が多いから見に来た」と言う。当時呼んでも呼んでも反応がなかったり、今でもガイジンたちは対応の悪さを常に嘆いているので、オンラインサービスがあるにも関わらず水道局まで出向いて料金を毎月払い続けてきた賜物である。
久しぶりなんで話が長くてすみません。結局、ポンプ場からの第一配水管から分岐するところでは問題なし、そこから向かいの家の敷地内を通ってくるんだが向かいの家を出るところまでも、水圧は低いが問題なし。
相棒が立ってるあたりに、うちの貯水層への取水口がある。
左の白い電柱のあたりが向かいの家を出たとこ=そこまではなんとか水が来ている。次に掘り出したのがうちの貯水タンクに繋がってるチューブで、そこではアウトだった。うちでは何にも変えてないんだが、人口が増えて水圧が下がってるから敷地内で少し高くなってるところを超えないんじゃないかとなった。写真のもう少し手前、大きなゴムの木が生えてるところなんで、根っこが育ってチューブを持ち上げたのか? そこで作業員「もう少し掘って下げるけど、人口増えてるんでそれでダメだったら貯水タンクの取水口を下げるしかない(これは我が家の作業)。けど、今日半ドンなんで来週また来る」
えーこの途中でも帰るのと来週本当に来るかどうかわからないのはメキシコではお約束ですので、はい、ありがとう、じゃあまた来週。結局、やっぱり来なかったんだが、まだ〜?と水道局にメッセージ入れたら、すぐ来てくれた。もう少し掘って下げる…をしたら、なんとか貯水タンクまで水が届くようになった。めでたしめでたし。
その、人口増で水圧低下というのは作業員と我々だけではどうしようもないので不安要素として残るが、市も頑張ってるんでポンプ増設とかで乗り切っていくんではなかろうか。
で、掘って埋めただけの状態で帰っていった(これもお約束)なので、あたりをならすとか始めた相棒が、ついでにその取水口を下げた。素晴らしい。
タンクを入れてあるところはコンクリスラブを打ってあるので(重いから)、タンク自体の位置、つまりタンクについてる水が入る口の高さは下げられず、水道チューブからの取水口を下げるといっても限界がある。コンクリブロックが空いてた所の近くに別の穴を開けるのは無理なのと、少しでも距離を縮めるため。
思えば、新築時、「ホリデーシーズンは水圧下がるから、貯水タンクを2個にする!とLさんがいばっていたのなんか、あの頃ならではであった。今の貸し別荘と住民数の多さを考えると、その程度の対策ではちょっと市内でポンプが止まったくらいですぐ水がなくなってしまう。
あー、ちなみにユカタン半島は地下水が豊富だが、人口増で吸う量が増えたため、カンクンがある隣の州では海水が入り込んで塩分が混ざる状態にまで悪化したらしい。で、そういう変化以外に、下水道整備も含めてなんでこんなに水で苦労するかと言うと、ユカタン半島が真っ平らだからです。世界遺産ウシュマル遺跡があるあたりで少し標高が高いものの、半島北部が本当に真っ平らだからです。半島北側のメキシコ湾沿岸から40キロくらいのところにあるメリダで海抜10メートル。そんなところでは傾斜による流れが一切期待できないので、ただでさえ貧乏なプログレソ(こちらは市内全域海抜0メートル)でこれでも、納得はいくのよ。