(前半、前の前の記事からこっちに移してきました。もう読んだ方、飛ばしてください)
隣のゴミ一家との境界には、古い石垣がある。うちの敷地も長年手付かずだったし、隣はゴミを捨てたりしてたんで、もう、ひどい状態になっていた。写真見てください、ひどいでしょ? 我々が買うと知ったら多少片付けるのかと思ってたら、とんでもない。嫁が、我々がきれいにしていると「ゴミばっかりだね」なんてヘラヘラ言ってくるような人間でとても仲良くする気になれないし、そもそもゴミを捨て続けられても困るんで、高さのあるブロック塀に造り替えることにした。
白っぽく盛り上がっているところは、長年彼らが投げ捨て続けたゴミに土や石が混ざってできたゴミ塚。掘っても掘ってもゴミが出てくるんで途中でやめたとこ。
うちの二階から見た彼らの家。マヤの家を見てると、うわー我々には無理だなと思うことが二つあって、一つは流水を使わないこと。これはどの家にも共通する。もう一つは汚らしさで、これは家によって違う。が、土足文化なんで、うちと外でゾーニングするという感覚はない。きれいにしている家ももちろんあるが、それは我々がメキシコ生活に慣れたからそう思うんであって、日本人の感覚からするときれいとは言い難い。少なくとも衛生的では決してない。
が、この隣のゴミ一家はぶっ飛んでいる。お爺ちゃんはいい人だし、孫世代で普通の人もいるし子供に罪はないが、ちょっと信じられないレベル。上の上の写真、拡大してもらえると、青いTシャツを着たお爺ちゃんが、うちの作業員が壊していった石垣から出たゴミをひとりで片付けてるのが見えます。お爺ちゃん、業を煮やして手伝えって言ってたみたいだけど…。
現場飯を漁りにくるんで慣れたのか、スヤスヤ寝ている。ってか、ついでに言うと、子猫が4匹いたんだが、1匹いなくなった。ウリ坊に似た子犬も、今週は見ない。もう1匹の犬も、多分もうすぐ死んでしまう。増えるに任せて面倒を見ない。なんて無責任なんだと怒りがわく。
(ここまで、前の記事からの移動)
お爺ちゃんのゴミ拾いも多少進んだ。そして今日は、ゴミ一家の危険なヤシの木を倒す日。
前に業者が来たときは、肝心のヤシでなくなぜか道端のを切り倒していったが、うちが塀を作るんでもう待ったなしである。
東南アジアの写真なんかでもよく見るが、まあすごいですよね。葉などを落としてマチェーテで(つまり機械を使わずに)切り倒すのかと思ったら、なんと縄を結わくだけで帰っていった。つまり、切り倒すのはうちの現場の面々。
飯場のテーブル(ブロックに乗せた板)が割れてしまった。
汁が入っているのはほとんどなかった。そして、またしてもムカつくことに、切り落とした葉や実がついていた房は、我が家の眼の前の道へ。このへん、マヤ人同士なんであまり気にならなくて、わざわざゴミ一家の前にまで運ばず、うちの搬入口になってるところのすぐ脇に捨てていた。葉も実も燃えにくいわけじゃないが、なんで我々がせにゃならんのだ💢 おまけに実を食べた後の殻というかカスというかも散乱している。もう、諦めた。石垣を壊して出てきたゴミ同様、あとでまとめてどうにかする。