La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

プログレソの家事情

2016年01月23日 | ユカタン諸々

メキシコ入りしてから、11月中は居住者カードの取得、健康保険の加入、家具その他の購入(着いてみたら、なんと家具付きじゃなかった。引越貨物が着くまでキャンプ状態)と慣れるだけで必死。12月中はネットと銀行口座を開設して、車の免許取得のための調査してたらホリデーシーズンに突入。1月は引き続き免許取得のためのアレコレ。

「それだけのことで2ヶ月?」という声が聞こえてきそうだが、書類を整えるのにコピー機がうちにない(当然)のと、資金が少ないのでタクシー代をケチって慣れないバスで移動したのと、まだまだスペイン語が怪しいのと暑いのと、あとまあ、よく言われることですが「メキシコ時間、アスタマニャーナ」で、とにかくすべてが遅々として進まないのである。

えー、本題に入る前にですね、免許の話をしたいんですが、これが大変。日本では「試験もなしに免許くれる国」として有名になったそうですが、それは首都メキシコシティの話で、かつ今はもうダメ。合衆国なので州によってまちまちで、ユカタン州はダメ。隣のカンペチェ州はまだイケるそうですよ、奥さん。

我々の奮闘の軌跡はこういう感じ。

 1. 外国(日本)免許からの書き換えってものがないとわかる。
 2. 新規取得するには、書類を提出し、学科と実技の試験がある。
 3. 試験の前に、必要書類である住所証明が揃わない。
 4. 大家が免許センターの署長に話つけて免許とったる!と言う。
 5. 大家、署長の買収には失敗するものの、書類の例外を認めさせた。
 6. 学科試験の勉強を始める。テキストは単なる「道交法」。
 7. なめてかかってたら、日本の常識が通じないことに気づく。
 8. 真面目に勉強する。
 9. 友達もいないとこへ来たので、実技試験用の車が手配できない。
 10. 自分の車を貸したくない大家、先に車を買えという。

で、車買うのにまた書類だの保険だのと動いてたのが1月。1月末時点でまだ免許取れてません(免許の話は面白いので、家つくりに関係ないけど改めて書く)。

が、土地を探すには車だけでなく知識も必要だ。ってなわけで、プログレソに住む米国人をみつけて会って話を聞いてきた。英語ならOKなのと、あえて現地の人でなく他国から来た人の話の方がここの問題がわかってよいというわけで、一石二鳥だ。ちなみにカウチサーフィンで見つけた、一人暮らしのおばさん。

で(ようやく本題)、わかったことは以下のとおり。

 1. プログレソの住民はとても人懐こい。
 2. 雨季には町中の道路が水浸し。
 3. 下水道でなく浄化槽を使用。
 4. 治安は比較的いいが、1回泥棒に遭った。
 5. 風は北からか東から。
 6. 海辺の家のメンテは大変(当たり前)。
 7. メンテが楽なのは外壁タイル貼り(当たり前)。
 8. 犬が多いので残飯の処理に困らない(どうでもいい話)。
 9. 隣家のイグアナも生野菜なら食べる(どうでもいい話)。
 10. ガイジンがこのへんに家を買うと、年間500ドルの出費。

だんだんどうでもいい話になってきたところへ、突然重要な話が。ん? 年間500ドル? こっちは金もないのになんとか年金支給年齢になるまで働かないで食いつなぎたいダメ人間なんで、500ドル(米ドル)は大きい。ただ、おばさんも売買契約の最後になって弁護士から聞いてびっくらこいたらしく、これは詳しくはこの人に聞くより自分で調べたほうがよかろう。その弁護士はいいので紹介するわヨと言われたが、そんな大切なことを前もって説明してくれない弁護士は嫌なので、お断り申し上げた。

最後に辞去するとき、このへんには米国人とカナダ人がいっぱい住んでいて、特にカナダ人はカナダ人コミュニティを形成していると聞いた。プログレソの中心部より、海岸線に沿った町や、村と村の間のビーチフロントに多いという。エクスパッツってやつですね。避寒に来て、メキシコ人をバカにし、自分たちだけでつるんでる……とはおばさんの話(基本的に同意)。

 <西へ10キロほど行ったチュブルナという漁港の灯台>

 <西へ5キロほど行ったチェレムという地域の小道>