La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

断水との戦い

2018年01月21日 | 設備/外構/庭

去年のクリスマス前に発生した断水は、2日、役所が開いた本年初日に電気公社への支払いを終えたそうで、「順に水が届く」というニュースで終わったかのように見えた。順にと言うとおり、限られた水圧でチェレムの、さらにチェレム内でも圧が低い通りに面する我が家まで届くには日数がかかるだろうが、とにかく「いつになるか一切分からない」状態は脱した。

まあ、また1月末に未払い発生なんてことになる可能性はあるが、ホリデーシーズンの年末と違って届く日数が短くなるのは確実だ。さらに、電気公社も決算月(実際はメキシコには毎月決算と予定納税の義務があるが、年次決算が大変なのは日本と同じ)だから電力供給停止という力技に出たんだろうから、1月末はリスケか何かで話がつく可能性も高い。あ、この未払いは、毎月の電気料金でなく、3年前に公社が間違って請求したときの「正しい使用料との差額」です。

年末にタンクローリーで水を買っておいたんで、どうにか持つだろうと思っていたが、近所の道(マエバ通り)で水漏れ状況を観察していても、一向に水が来ている気配がない。

この漏水箇所は、うちも何度か水道局に報告してたんだが、いつまでたっても直しに来ないので、誰かがぶった切って上流側のチューブだけ折り曲げて結わいてある(その程度で問題ない水圧しかない)。砂地(マエバ通りは未舗装)が少し湿っているときは、水が来ててポタポタ漏れてるんだなと分かる。

で、いつまでたっても湿らない。村役場のFBページにひとり住民が問い合わせていたので、まだ届いてないのはうちだけじゃないと分かったのが、15日頃。

19日(金)、もうタンクローリーで買った水も底をつく頃だけど、正月とか客が来る予定があるわけでもないので、最悪、井戸水混じりのお隣さんの水を拝借しようと話していた。お向かいさんも「いざとなったら使え」と言ってくれてるんだが(ってか、元はうちの水)、他人に使われないように外壁にある蛇口のハンドルを外してあるので、それを買ってこなければ使えない。

ところが、土曜の昼間、うちの外壁蛇口が突然ぶっ壊れた。

 これ。

で、新たなカランが必要になって、どうせなら…とメリダまで足を伸ばして、ハンドルやら何やら全部調達してきた。

・・・の結果、

 水をためる。

お向かいさんの外壁蛇口からうちの貯水槽までは結構な距離があり、うちの、これまた結構な長さのあるホースでも届かない。ギリギリ近くまで延ばして、そこで一旦容器(飲料水を買うためのガラフォンという入れ物)に入れ、あと5メートルくらい手で運んで、貯水槽に足していく。

お向かいさんのタンクは1階の屋根の上にあって、うちより水圧が低い。ずいぶん時間をかけて、貯水槽(700Lと1100Lのタンク2つ)の水面が20センチくらい上がった頃、水が止まった。お向かいさんは、うちの生活用水を優先するという決まりを守って、週末に老夫婦が泊まるのに必要な程度しか屋根のタンクには上げていなかった模様。

 

 メリダに出たついでに友人の店でカレー。

 最近の朝焼け。


新築工事

2018年01月11日 | ユカタン諸々

お向かいさん(紫の家)の隣で、工事が始まった。

お向かいさんと呼んでるが、うちの前の道でなくもう1本南側の小道にある別荘で、実は裏側の家とも言える。ちなみに、ここでは、北に海岸線があるのと、玄関の前に駐車するとなると北面に道があったほうが車が熱くならなくていいので、北側道路の家のほうが人気がある。

子犬だったコンをくれた夫婦、よく植物もくれる。その家の西隣はココナツの林だったんだが、別荘の建設が始まった。林のそのまた向こう(西側)の地主の娘の別荘だという。

どんな家が建とうと裏側だし、たまにしか来ないのでまったく気にならない。強いて言えば、見事なココナツの木を3本も倒してしまって、かつ他のココナツは建ててる家の向こう側になる。ここら辺の人は本当にココナツが好きで、食べるのも見るのも育てるのも好きだ。が、我々は彼らほど思い入れはない。北・東西ともあちこちに植わってるし。

気になるのは、工事である。見てると、うちを建ててくれた親方チームとは、仕事っぷりがずいぶん違う。もっとメキシコ風(ユカタン風)、つまり進捗が遅い。サボってる時間のほうが長い。機械も使ってないので、本当に遅い。

まあ、うちと違って竣工リミットがあるわけじゃなし・・・と思ってたんだが、3月末くらいのセマナサンタ(イースターみたいなもん)には来たいんじゃなかろうか。小さい家だが、下手すると完成しないと思う。

 基礎の内側にあるのが、ぶっ倒されたココナツの木。

 

他の出来事といえば、ここではその年分の固定資産税を2月末までに払うと、15%の割引になる。3月4月中に払うと10%引き。

2月は運転免許の書き換えと保険の更新もあるので、さっそく払いに行ったところ、なんと合筆が固定資産に反映されておらず、二筆のままになっていた。役所のお兄さんは、弁護士使って登記しろと言う。弁護士に頼みに行ったら節約のために自分でやれと言われてそうしたんだが、登記じゃなくて開発許可申請みたいなものだったのか。日本でもしたことないのでわかりません。

合筆して上家も記録してもらってるんで、当然固定資産税は上がる。なので、役所のお兄さんに「今のまま払っちゃってもいい?」と聞くと、いいと言う。なんだか得した気になって払ってきてしまった。

考えてみれば、これから登記を別にするとなるとまた時間がかかるわけで、そんな今年中に終わるかどうかも分からないものを待つ必要は全然ないし、登記されてないんだから現状で払うのは当然である。

もう面倒くさいので、Lさんの奥さんと売買契約を交わして正式に我々の土地になるときに、全部まとめてすることにした。ちなみに売買契約を待っている理由は、フィデイコミソ(外人なので土地を信託しなければならない)に書き込む予定の相続人(のようなもの)に一応土地を見せて、ほしいかどうか確認してもらうため。

だんだん、物事をさっさと進めないことに慣れてきたな。そういえば、まだ水も来ません。。。


謹賀新年

2018年01月05日 | 設備/外構/庭

明けましておめでとうございます。

 今年もよろしく。

 

クリスマスの後はのんびり静かに日本の正月モードと思っていたら、またまた断水した。今回の原因も、去年と同じく、プログレソ市役所による電気代の滞納(怒)

前記事より前に大井戸への電力供給を止められたそうで、今回はニュースを見て知った。「クリスマスに水道止まってる!」と騒いだせい。クリスマスじゃなかったら、もっと日が経つまであまり騒がなかったかもしれない。

今回は貯水量を増やしたこともあって、「水が出ない!」ってなことにはならなかった。が、「市長が問題を放置したまま休暇に出かけた!」という怒りの記事が出たのを見て正月に備えねばと思い、タンクローリーを呼んだ。

 メキシコ語でピパという車。

 貯水槽満タン。

プログレソの向こう側にある村、チクシュルブ(恐竜絶滅の原因となった巨大隕石で有名な村)の民間業者で、専門は井戸掘り。車は例によってオンボロだったが、ちゃんと給水してくれた。上下タンク3つで2300リットル。お代は1回の給水で(リットル当たりでなく)、650ペソ(4千円くらい)なり。

ここは意外と電力供給はちゃんとしていて、たま〜に停電はあるがティフアナのように電圧の変化で毎晩電灯がチラチラする…なんてことはない。固定電話もなければないで済むし、ネットもたまに止まるとはいえどうにかなっている。が、この断水だけはどうにかしてほしい。

とはいえ、前の市長のときには止まっても2日で、それも原因はポンプ場の事故など非常時だけだったそうなので、今年の選挙で改善すると思われる。かつ我々も、すぐ上に書いた文の調子でお分かりなように、日本だったら目くじら立てるようなことにも順応して、現地人化してきた。ホント、村の人、気にしてないんですよ、断水。

しかし、鍋する気満々だった忘年会を諦めたのは残念だった。