<11月29日までの成果>
工事関連のドタバタで報告するのを忘れていたが、我々の作業も少しずつ進んでいる。工事費を抑えるのと、どうせ暇なんで自分たちでいろいろ作りたかったので、結構な作業が残っているが、できたものから報告。
システムキッチンはこちらにもあるが、高いし品質に疑問があるので手作り。母到着に伴って料理くらいは普通にしたかったので、とりあえず普段使いの皿の棚を急いで作った。日曜大工未満だが、ブロックとモルタルの壁にはもれなくアンカーが必要で、ただネジで留めるってわけにはいかない。それがちょっと面倒。キッチンカウンターの下の棚はこれから作る。
これはですね、レベルロシアンだけど、なんとドア枠の残材で作ってるんで、コストゼロです。母の到着前に臨時でつけたトイレのドア&ドア枠と、他のドアの材料の残りですね。もう一棹作る予定で、こちらは材料が足りず、脚にする棒だけは買ってきた。これから作る。
ニホンジンの感覚で洗濯場を「日当たりのいいオープンスペース」なんかにしたもんだから、メキシコ人曰く「盗んでくださいと言わんばかり」な状態になっていた。地元のおまわりさん(機関銃携帯)も、「人が住んでる家(ホリデーハウスでなく)にはあまり泥棒は入らないが、ポンプだけは人気があるので危ない」と話していた。よってこの際、自転車と湯沸かし器とガスタンクとポンプを、重たいチェーンと南京錠でガード。これまた「壁にドリルで穴あけ」があるので結構面倒だった。
さあ、ここからは「工事で気に入らないところの修繕」です。母到着に伴い、とっとと切り上げてもらって掃除したいし引越荷物を解きたかったので黙っていたが、気に入らない…というか気になる場所がずいぶんある。が、そもそもLさんがお友達価格で工事してくれたんで、品質レベルの確認なんか最初にきっちりしてないし、おそらくメキシコ(ユカタン?)的にはOKなものもあるのだと思われる。というわけで修繕。
ここは当初から問題のあったトイレのドア。Lさんがクビにしたドア屋がなかなか来ず、親方たちの仕事を終えるために順序を変えて巾木(タイル)を先につけてしまった。そこへ臨時のドアをつけて、新しいドア屋はこれを全とっかえしたがったんだが、(自分のせいで)コストが上がりすぎてどうにかしたいLさんが「ドアだけでもこのまま使ってくれ」と言い出し、ただでさえまっすぐじゃない壁にまっすぐじゃないドアを嵌めるためのドア枠という、とてつもなく難しい工事が残された。新しいドア屋はけっこう腕が良かったんだが、苦労しまくってもやはりギーギー音を立てていたのを、ニホンジンが補修。ってか、こうやって削ればいいんだよ!
ここだけじゃなく、家中にある穴を埋めていく。壁と木材の間とか、電気設備と壁の間とか、やり直しで壁に開けた穴をテキトーに埋めたとこが多い。つまり何かやり直しがあると別の業者も再度作業せざるを得ず、「もう、一度終わらせたとこなんだから、後のことは知らない」とばかりに品質が落ちる。これは全部、Lさんのコーディネートのまずさのせいだ。
それに、日本の左官と同様の仕事だと思ってはいけません。想像するにもともとメキシコクオリティでは穴があっても構わないんだが、ビーチに近い砂地に建った家と、例の土足文化が原因の汚さのせいで、穴という穴に砂と埃が詰まっていく。おまけに最後の仕上げ(というか細かい直し)を急がせたため、最後のほうはずいぶん手抜きをされている。これをいちいち埋めていく。
当初の予定では屋根に衛星アンテナをつけられるように配線されてたはずなんだが、インターネット屋が来たとき、繋がってないことが判明。コビーさんを呼ぶのが面倒なんで、彼がやっていたように壁に穴を開けて配線管の中をチェックしながら、なんとか繋げた。そして、新たな壁の穴との戦い。
まあ、少しずつ快適になっては来ている。