ディープ・マヤでしかありつけないマヤ料理で、牛の内臓以外のいろんな部位を、牛自体から出る脂で揚げる。前回は現場飯で食べた。ちなみにディープ・マヤ以外でもありつけるマヤ料理は、コチニータピビルとかポクチュクなどです。
牛を一頭落として肉も売っていたので、大きい塊を買った。マヤ人は煮込みにすることが多いので、骨やいろんな部位が入っているお得袋で買うのが好き。我々は普通に料理に使う。まずはカレーか。シシュは、前回考えたように今晩ワサビを効かせたシシュ丼にしてみる。
ナンセが採れたのでこちらに書いたように「基本的に好きじゃないが、美味しい食べ方を探る」実験をしようとしたところ、なんとシロップ漬けやリキュール漬けにあるような苦味というか臭みがない。これならまぁ…というより別物である。そうはいってもメキシコには美味しい果物があるので飛びつくほどってわけじゃないが、特に不味くはない。ほんのり甘いバター風味がする。
拍子抜けしたので、まずはあの不味さの原因を探ったところ、
黒くて硬い種の実は美味しくて、種が赤かったり周りが赤くなっていると臭みがある。ただ、黒い赤いは熟し具合とは違うようで、未熟なら黒い/赤いというわけではない。実の柔らかさからすると、おそらく樹上で完熟したか、その前に落ちたか…で差が出ると思われる。完熟して落ちたばかりという実が美味しくて、追熟はダメっぽい。こんな小さな実がバラバラと採れて、当然選別などしないから、不味いものが混ざるのであろう。それにマメイと同じく、追熟で味が変わるんじゃなかろうか。面倒臭いんで煮ちゃえ漬けちゃえというのは、いかにもメキシコらしい。
で、普通に美味しいので
やっぱりバターっぽい味がする。砂糖を足せば、ミルクセーキと変わらないってな味。とはいえナンセ独特の味が少しするので、大人のミルクセーキといったところ。なんというか、バター風味の「濃さ」が気になったのでゴクゴク飲んでいいものなのか念のため調べたら、ナンセは下痢に効くと書いてあった。ゴクゴク飲まなくてよかった。
我が家の定番、餅も作ってみた。杏餅みたいなのを想像して、実を裏ごしして、絞って果汁を少し減らして練り込んだ。出来立ては非常に美味しく、半日経つとナンセっぽい臭みが出たけど草餅レベルの苦味。1日置くと、もう何とか漬けを使うのと変わらない味になる。おまけになぜか餅が緩くなった。
でも元々はあの変な味を活かした食べ方の模索だから実験としては失敗。あたしの想像では隠し味として「普通の押し鮨じゃなくて柿の葉寿司みたいになる」的な使い方がいいんだけど、庭で採れた中から不味いのを選るのがネック。
有名なメキシコ料理のスープじゃありません。本当はポソルといって、オルメカなど古代文明の時代からあったという飲み物の素です。アルカリ処理したトウモロコシの粒を挽いて水と混ぜて作る。で、その素をまた水で溶いて飲む。メキシコ南東部に残っていて、場所によって少しずつ違う。タバスコではカカオ入りが定番らしい。
この辺ではこんなふうに丸いボール状で売っていて、野良仕事に行くとき持っていく。お腹が空いたら、水に溶いて飲む。昔々は旅人がそうしてたそうで、日本の弁当みたいな存在ですね。握り飯とかお腰につけたきび団子みたいだけど、飲み物なところが面白い。お腹の空き具合によって、溶く量(飲む量、あるいは濃さ)を調整するのも面白い。
ユカタンではカカオ入りはほとんど見ないが、ココ入りで既に水に溶いた飲み物状態で売っているトゥクトゥクもある。カップに注いで氷を入れて売る。
まぁ、トウモロコシのジュースなんだが、ほんの少し発酵させてあるのか、かすかに乳酸菌っぽい味がする。沖縄のミキの、酒になる一歩手前っぽい感じ。しかし、トウモロコシで色々作るもんだなと感心する。
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隣のゴミ屋敷から、七面鳥まで我が家に侵入してくるようになった。七面鳥は高く売れるので犬猫や鶏と違ってきちんと世話していると聞いていたが、七面鳥に何の心情の変化が??
鶏、牛に続いて、今度はアヒル。こちらも食用。なんというか、この不規則な突然入手して’きて飼い出すのが、ニホンジンにはよく分からないw。
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岩を運んできた見慣れたぼろピックアップなんだが、これには驚いた。ガソリンタンク(携行用)をガソリンタンク代わりにしている。直結。ちなみにタンクの奥のボウルは、横のオレンジ色の水筒からラジエターに水を注ぐところ。この車が引退する日って、いつか来るんだろうか!?
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