La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

麻雀教室

2018年03月27日 | メキシコ 日常生活

チランゴの友だち一家が帰ったあとは、今週末の姪っ子訪墨と、姪っ子が帰った4日後の母+叔母の訪墨。そのために、いろいろ忙しい。なぜ忙しいかというと、のんびり過ごしていて忙しさの基準がメキシコ化しているのと、例によって1日に2つ以上の用事を片付けるのが難しいからです。

何をしているかというと、BBQ台2代目を粛々と作っているのと、母の部屋にようやくエアコンをつけたのと、牛(新しくうちで飼うことになった子犬)のワクチン接種と、猫らの避妊手術と、明日の和食料理教室の準備。

料理教室については、次のエントリで書く。

そして、毎週土曜日にメリダの友人宅に行っている。筆者は勤めが終わってから、相棒は朝の10時ごろから。

 仲間で彼の誕生日を祝った。

彼は日本人で、週末だけ自宅で弁当屋をしている。ここでは、自宅のキッチンで作ったものを注文者に届けるというシステムが一般的で、テイクアウトはあまりない。家で作らないとなると、レストランへ行くかデリバリーを頼むことが多い。ファストフードなんかも、買って帰る人より食べてく人の方が多い。

が、彼はガレージというか、玄関前の屋根があるところで、歩道の近くにテーブルを置いて売っている。ガレージは余裕の2台分なので広く、そこで相棒が麻雀教室を始めたのが2ヶ月ほど前。

 彼が作ってくれた看板。

カレー屋の店番中の暇つぶしに2人でやろうかという話から始まったので、教室は12時から17時になっている。が、実際に人が来るのは早くて午後4時、終わるのは夜の10時ごろまで。

教室といっても、メキシコ人はちょっと教わったあとで遊ぶ気満々で来るので、当初画策していたような講義スタイルは無理であった。ちょっと教わったら遊ぶという彼らの好みは、実に悔しい。

スペイン語で出回っているマニュアル(出回っているというほどではない。探すと見つかる…程度)は、よく見ると中国マージャンで、日本のより簡単なもの。で、簡単なのに、それを複雑で難しいと言う。

興味を持って来るだけあって、だいたいコンピューターか携帯のゲームで「見た」ことだけはある。そしてみんな、トランプみたいな簡単なゲームを想像している。スペイン語か英語でできる携帯ゲームはジャン牌積むだけなので、致し方ない。

が、その先の日本の麻雀まで持ちこたえるのは、来る人の2割に満たないんじゃなかろうか。最近ようやく、オンラインで日本語レッスンを提供している子とその友達の3人のみ、役をいくつか理解するところまで到達した。

先は長い。


チランゴ

2018年03月21日 | ユカタン諸々

えー、メキシコでは、メキシコシティの人間(出身者・居住者)をチランゴと呼びます。

セマナサンタを避けて少し前にということで、日本人の友達がメキシコ人旦那と娘3歳を連れてメキシコシティから遊びにきた。ちなみにメキシコシティというのは日本語(英語)で、ここではシウダッデメヒコという。意味はメキシコの都市、あるいはメキシコという都市。

3歳の子供なんてLさんちの子しか知らんので、普通にチチェンとか行きたいのかと思っていたら、共働き夫婦はのんびりしたいし子供が小さすぎるから、近所をぶらぶらでいいと言う。

せっかくなのでユカタン料理でも…と思ったが、我々はここしか知らないので、実はメキシコ料理とユカタン料理の区別が曖昧なのであった。まぁ今の時代、誰だって旅行前にはいろいろ調べるもので、うちに来る前日、メリダで目ぼしいものは食べてみたと言う。

だいたい目ぼしいものってのは旅行会社や州政府が頑張って宣伝する料理なので、この辺りならではのタコスを食べに、近所の野外レストランへ。レストランなんてものではなく、村の広場の一角にある「座って食べられるとこ」だが。。。

 パヌーチョとサルブーテというタコス(みたいなもん)

 前回は母を連れていった、シュカンボという近所の遺跡。

あまりに小さくて、入り口におっさんが一人いるだけ、普段は客もいないという、しなびたいい遺跡である。

 その近くにある塩田。これが当たりだった!

ユカタン州には、ラス・コロラダスというピンク色の塩田がある。無名だったのが、数年前に外人がインスタにアップして有名になった。とはいえ、メリダからゆうに3時間はかかる僻地なので、なかなか足を延ばす人がいない。

彼らはそこへも行ったんだが、彼女の勤め先の支店がユカタンにあるそうで、同僚の一人がチェレムに泊まるなら(なぜチェレム?何もないのに…)どこそこにもピンク色のマヤの塩田跡があると話したらしい。この辺のラグーンは季節によってピンク色っぽくなるので、前に行ったときは気にしないで通り過ぎていた。

が、これがヒット。ラス・コロラダスの近くで買ったピンク色の塩は50gくらいで250ペソだったのが、ここではでっかいビニール袋にたんまり入ったもの(1kgくらい)がなんと10ペソであった。

昔はこの村で塩作り、その遺跡で交易・・・という感じだったとか、マヤのおじさんがいろいろ教えてくれた。

今後は、客人はもれなくここへ連れてこられるでしょう。でもいいところだよ!


BBQ台(2代目)

2018年03月08日 | 設備/外構/庭

冬が終わって、最高気温が35℃を超えてきたと思ったら、寒波再来。それにしても、東京の「今日は寒い、今日は暖かい」を見るにつけ、「ああ、寒いと言ってもこのくらいで、移住してよかった」とつくづく思うのである。今朝は、最低気温20℃切るかどうか。

 相棒が拾ってきた子犬。

ますます野良だった可能性が高まっている。今週末が過ぎたら、もううちの子として飼うことにする。拾ってきた以上、責任は取らねば。

野良は野良なんだが何が混ざってるんだ?と思っていたら、犬好きの友人からビーグル案が出た。スヌーピーか〜。まぁナタリーとのミックスにしては上出来である。ってか、だから最初に飼い犬かと思ったんだが。

 

 BBQ台。2代目。

前に作ったのはブロック積んだので、それなりに活躍してくれた。日本から来てくれる人には、もれなくこれでタコスの具を焼いてメキシカンワイルドライフを楽しんでもらう。メリダから来る中途半端な都会人にもウケる。

で、まあ家の建設などで余ったブロックで作ったんで、結構ガタが来た。というか、ここ(メリダでなくユカタンの田舎)では耐火コンクリとかブロックなんか売ってない。熱でイカれたらまた作ればいいからいらん…というスタンス。

で、モルタルはともかく、今度は見栄えも考えてなんと石造りにした。

石造りというとプチ・アウトドアな日本人はすぐ石窯とか言い出す。我々も以前考えたんだが、ピザじゃここの料理じゃないので却下。あったら便利なのは、どちらかというと燻製用の何かなんだが、BBQ台に組み込む必要はない。

というか、そもそもゴミの回収がないこのあたりでは、目的はゴミ焼却炉なのである。かつ、庭とか近辺の道とかを快適にするために切り倒す枝を焼くという機能が必要で、BBQ台はもともとオマケだもん。

 

ピザといえば、ここの小麦粉はもれなく中力粉(だからお好み焼きもパンもケーキも作るの一苦労)だと思っていたら、なんと微妙に成分が違うと思われる粉を発見。

発見というか、いつもスーパーで特売品(といってもそんなには安くならない)を買ってて、違うのを買ったら使い勝手が違った。

 左下のが薄力粉に近いやつ

餃子はこれじゃダメ。友だちのケーキ屋は右下のを使っているという。というか、この新発見の薄力粉に近いやつ以外は、中力粉。

ただし、ご覧の通り全部一緒くたに売ってるし、これだって多少なりとも違うタイプの粉を売っているという認識はない。(成分表示はしている。ここは人権とか環境とか、そのテのことでは先進国ヅラをする傾向がある。殺人発生率とか麻薬戦争とか汚職なんてのは大変な問題だが、こういうことは議会でちゃちゃっと法律改正をするだけなので早い。そういういい加減さがメキシコのいいとこ)

もったいないけど浮き粉でも作るか…と考えたことも一時あったが、だんだん慣れてくるもんで、かつこの薄力粉もどきがあれば、結構ラクにいろんなものが作れるかも。今後の課題。


犬だらけ

2018年03月02日 | メキシコ 日常生活

あと半月くらいで人だらけになるんだが、その前にこんな季節があったとは。

もともと野良犬の多いところで、今見てみたらやっぱり去年の今頃どんどん増えていた様子。出産シーズンの影響だとすると、犬ってのはどこでもこの時期に増えるものなのかもしれない。

去年は番犬を探していて、「母野良に連れられた子犬じゃぁ懐いてくるわけないか」と思いながらも、無防備に近寄ってくる子野良でどうにかならんか…と思っていた。日本から連れてきた猫に撃退されてしまい、懐かなかったが。。。

で、今年、もう犬はいるし猫も2匹いる。犬はシェルターから引き取った人が飼えなくなったもので、猫は家の前に捨てられていて困った人が里親探しに出していたもの。そんな状態で、相棒が犬の散歩中に子犬を拾ってきた。

 「きれいだし太ってるから、飼い犬だと思って…」

で、写真を撮ってFBの迷子犬情報に載せたんだが、みんなカワイイかわいいと言うものの、飼い主は現れない。とりあえずノミ取りと風呂と餌の面倒を見てやった。相棒が言うには、あと2匹いて、こいつだけメソメソと寄ってきたという。

そして、その日にうちの近所で複数の子犬を発見。ここまできてようやく、こいつも大勢いる野良、すなわちナタリーの子供ではないかと疑い始めた。Lさんの奥さんに話したら「それは絶対ナタリーだ」と言う。

本日、一応里親募集に出してみるが、どんなに可愛くても雑種。ここメキシコには、犬は溢れているのである。野良犬を捕まえては去勢手術を施すボランティア団体もいるにはいるが、数が多くて資金が追っつかないんだと思う。ネズミ算状態、切っても切っても次から次へと生まれてしまうんだと思う。

その近所の子犬は2日くらい悲しい声を上げていて、もう拷問かと思った。今日は聞こえない。どこかへ行ったか、死んだか。

チェレムに住むイギリス人で、かわいそうで引き取っていたら犬が4匹と猫が6匹になってしまったというお婆さんがいる。気持ちはわかる。が、ここは犬どころか人間にだって、貧困で困っている子供がいる。さすがにチェレムには食に困るような子はいない(田舎なんで、現金収入がなくともどうにかなる)が、メリダの大学へ進学するなんてとんでもない!というくらいの家庭は多いと思われる。

貧困を抜け出すには教育だ。いろんな問題が、教育の充実で解決されると、マスードも言っていた。すでに増えてしまった野良犬に教育はできないが。。。