ヒルベルトの隣の家で出荷作業をしていた。最近グレープフルーツを買ってるとこなんだが、メインの扱いは苦いオレンジで、村の果汁絞り工場に持っていく。ちなみにわたしが買うグレープフルーツは、テキトーに採れた物も一緒に持ち込まれたり、オレンジ以外のものも作ってる馴染みの客から買ったりするらしい。
果汁絞り工場は村はずれにある。州政府も絡んだビッグプロジェクトで作られたが、絞った果汁を一般市場で売れる商品にする別工場までドラム缶で出荷するという、マヌケな工場。なので村への恩恵が少なく、おいしいところはプロジェクトに関わった者だけが持っていくというわけで、村人にはとても評判が悪い。
グレープフルーツはもう旬が過ぎてなかったが、代わりに…と言ってくれた。半端物ではあるが、こちらにとってはどっさりな量。なんとも欲がない。
だが、パイスと呼ばれる品種改良された種類以外、今年は不作らしい。とはいえ、1日に2回くらいトレーラーが出るという。
ところで、中南米産の珍しい果物としてマメイを紹介する日本語の記事をいくつか読んだが、気づいたことがある。あのですね、味の説明はだいたい「柿みたい、甘すぎる」って感じで、わたしもこの村に来るまでは「熟れすぎた柿」などと書いてましたが、採った日とその翌日までの完熟マメイは、柿じゃなくてスイートポテトです。2日目から味が変わる。追熟のとも味が違う。何個も食べて分かった。
そもそも「どこどこ産」的な付加価値がモノを言うことがあまりないメキシコ、さらにその点に寄与する高度に発達した運送形態もない。マメイみたいな世界的にはマイナーな果物は、産地と消費地で食べているのが別物でも、誰も気にしない。ああ、美味しいマメイを食べられて幸せ。
旬は5月くらい。村にも「もう甘いよ」と言って少し出回ってるが、他の州からの輸入モノであろう。こんなに暑いのに、なぜここの方が遅いのか謎。
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変な花だと思って木の写真(この写真は別の村の)を撮ってたら、その家の娘さんが花をくれた。歌にあるアマポーラは花だが、これはアマポーラの「木」の花。メキシコらしいダイナミックな花。
2頭のうち好き嫌いせずよく食べていた方が、いよいよ卒業。おとして肉として売るのでなく、くじ引きの一等賞になる。まだまだ育つので、若い牛の肉とするか、もっと肉を増やすかは、当選者の自由だという。ちなみに一口150ペソ(千円ちょっと、5口以上割引)で、二等三等は現金が当たる。
こちらも順調に育って、もうすぐ食べられる。残念ながら、全部オスだった。メスなら生卵目当てに買ったのに。
こちらもデカイ。
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