松本清張といえば、数々の社会派推理小説で今も読者を魅了し続けていますが、
『波の塔』は女性誌に連載されただけあって、事件や犯人を解き明かすものではなく、
愛し合う二人の悲恋物語を描いた、上下巻で800ページに及ぶ長編小説です。
例によって図書館から本と DVD を借りてきましたので、画像をご覧ください。

昭和35年(1960年)公開
テレビでは出演者を替えて8回も放送されましたが、映画はこの1本のみ

主演:有馬稲子さん(当時28歳・今年卒寿) 津川雅彦さん(当時20歳・2018年他界)
お二方は2017年にテレビドラマ『やすらぎの郷』で、元歌手と詐欺師の役で再共演。

読み進めるうちに「ニューグランド・ホテル」という章がありましたので、ちょっと行ってきます

山下公園から望むマリンタワーと、ホテルニューグランドの本館およびタワー館。

束の間の逢瀬を愉しむ二人が階段を下りて来る様子を窺う男性。
男性が居る場所は、小説にも書かれているように外国人向けのお土産売り場でした。

62年の時を経て、怪しい男性たちと同じ場所に立つ秘書にゃんこ。
使いながら保存することの難しさを思えば、行き届いた手入れにただただ感服します。

所変わって東京駅。
英語表記が STATION ではなく CENTRAL というのが気になるところですが場所は不明。
丸の内口側においては、2007年から2012年まで赤レンガ駅舎の復原工事が行われましたので、
この場所を特定するのは難しそうです。

来るはずのない彼女を待つのは、丸の内北口。
改札の上には「日光観光乗車券」の案内。
終戦から15年が経ち、高度経済成長期に旅を愉しむゆとりが出来たのでしょう。

先ほどの写真の画面左「八重洲方面への新連絡」
現在は「八重洲側への自由通路」と表示されています。
ピッという音が途切れない改札で、昔は駅員さんの鋏がカチャカチャ鳴っていたのでしょうね。
お読みくださいましてありがとうございます。
梅雨らしい色合いのニューグランドの花飾り に、
お手数をお掛けしますが、応援クリックをお願いいたします。
『波の塔』は女性誌に連載されただけあって、事件や犯人を解き明かすものではなく、
愛し合う二人の悲恋物語を描いた、上下巻で800ページに及ぶ長編小説です。
例によって図書館から本と DVD を借りてきましたので、画像をご覧ください。

昭和35年(1960年)公開

テレビでは出演者を替えて8回も放送されましたが、映画はこの1本のみ


主演:有馬稲子さん(当時28歳・今年卒寿) 津川雅彦さん(当時20歳・2018年他界)
お二方は2017年にテレビドラマ『やすらぎの郷』で、元歌手と詐欺師の役で再共演。

読み進めるうちに「ニューグランド・ホテル」という章がありましたので、ちょっと行ってきます


山下公園から望むマリンタワーと、ホテルニューグランドの本館およびタワー館。

束の間の逢瀬を愉しむ二人が階段を下りて来る様子を窺う男性。
男性が居る場所は、小説にも書かれているように外国人向けのお土産売り場でした。

62年の時を経て、怪しい男性たちと同じ場所に立つ秘書にゃんこ。
使いながら保存することの難しさを思えば、行き届いた手入れにただただ感服します。

所変わって東京駅。
英語表記が STATION ではなく CENTRAL というのが気になるところですが場所は不明。
丸の内口側においては、2007年から2012年まで赤レンガ駅舎の復原工事が行われましたので、
この場所を特定するのは難しそうです。

来るはずのない彼女を待つのは、丸の内北口。
改札の上には「日光観光乗車券」の案内。
終戦から15年が経ち、高度経済成長期に旅を愉しむゆとりが出来たのでしょう。

先ほどの写真の画面左「八重洲方面への新連絡」
現在は「八重洲側への自由通路」と表示されています。
ピッという音が途切れない改札で、昔は駅員さんの鋏がカチャカチャ鳴っていたのでしょうね。
お読みくださいましてありがとうございます。
梅雨らしい色合いのニューグランドの花飾り に、
お手数をお掛けしますが、応援クリックをお願いいたします。
あらら、いつもとは違う雰囲気で始まるお話...そう思っていたら...
秘書にゃんこさん、まるで探偵さんみたい.。.:*・゜
62年の時を経て...ですか...
幼いとは言え、既に(「とっくに」とも言えますね)生まれていた自分が恐ろしいような...???
さっそうとホテルニューグランドまでお出かけとは、フットワークの軽さに驚き、感心。
そして...ホテルニューグランドの保存状態の素晴らしさに、しばし見とれました。
当然「続く...」ですよね。
続編を楽しみにしていますね。
間に合うようなら、「波の塔」を図書館で探して読んでみます。
「女性自身」連載とは驚きですが、既に「女性自身」が存在していたことにも驚愕。
今もあるのかしら?
Julietさん、私の知らないこと満載ですね。拍手.。.:*・゜
今日は久しぶりに梅雨の晴れ間になりそうですね。
>秘書にゃんこさん、まるで探偵さんみたい.。.:*・゜
好奇心旺盛なもので・・・って、誰が
>さっそうとホテルニューグランドまでお出かけとは、フットワークの軽さに驚き、感心。
横浜に向かう前に実はもう一箇所立ち寄り、この後も界隈をウロウロ。
出かけたついでにあちこち廻って翌日はダウンするという、そんなお年頃です
>そして...ホテルニューグランドの保存状態の素晴らしさに、しばし見とれました。
私も驚きました
階段と、その上にある時計やエレベーターはホテルのシンボルですから、
丁寧に磨き込む作業が代々受け継がれてきたのでしょうね。
>当然「続く...」ですよね。
続編を楽しみにしていますね。
Passy さ~ん、800ページを思いっきり端折って、これでおしまいなんです
>「女性自身」連載とは驚きですが、既に「女性自身」が存在していたことにも驚愕。
いま調べてみましたら昭和33年(1958年)に創刊され、
オフィスレディーという意味の「OL」は「女性自身」が広めた言葉だそうですよ。
私が20代の頃に読んでいた雑誌「J J」が「女性自身」の略だと初めて知りました
松本清張は朝日新聞に勤めていたため、作品には東京駅や日比谷~銀座界隈がよく登場します。
在りし日の日劇などを思い浮かべながら読むのも、清張作品の愉しみです
それが、「女性自身」に連載されていたなんて、全く知りませんでした。
そういう小説も女性雑誌に連載されていたんですね。
ホテルニューグランドの怪しい人たちのところに立つ、にゃんこちゃん!
すごい!月日が流れても場所がそのままあるのは驚きです。
私が印象に残っているのは、ヒロインを和由布子さん(今は五木ひろしの奥様)が演じたのです。
多分、NHKだと思います。
あっ、「ザ商社」見ましたが42年前なんですね。当時、職場でこれを見ていた女性(推定年齢28歳)が、夏目雅子が山崎努のホテルの部屋に行くことを「そういう覚悟で行くって意味よね。」とやや興奮気味にしゃべってたのを思い出しました。(←当時、新入職員だった私達はやや冷めた目で見てた。)あの人、どうしてはるか?今の感覚では、どうもないことでもあの当時の人は、興奮するような事なのか?と時代の流れを感じました。
>そういう小説も女性雑誌に連載されていたんですね。
当初はファッション雑誌だったそうですが部数が伸びず、皇室ネタを取り入れたそうですよ。
読書に親しむ人が多かった時代、連載は売上増が期待できたのでしょう
>ホテルニューグランドの怪しい人たちのところに立つ、にゃんこちゃん!
尾行がすぐにバレる出で立ちです
>すごい!月日が流れても場所がそのままあるのは驚きです。
このホテルはドリアやナポリタン、プリン・ア・ラ・モード発祥のお店なんです
お味だけでなく、ホテルそのものの伝統と格式を守る姿勢が伝わってきますよね。
>あっ、「ザ商社」見ましたが42年前なんですね。
ご覧になったのですね
私は4回とも録画して、見るのを楽しみにしているんです
>今の感覚では、どうもないことでもあの当時の人は、興奮するような事なのか?と時代の流れを感じました。
昭和の乙女ですものね
昭和といえば、40年くらい前に「笑っていいとも」を観覧したときのゲストが有馬稲子さんでした。
有馬さんが次のゲストに電話をかけて出演を快諾された際に、
翌日のゲストの「行ってもいいかな?」の台詞に合わせて、
スタジオの観客と一緒に頭の上で輪を作って「いいとも!」と言いましたっけ。
ああ、恥ずかしい
松本清張が恋愛物を書いているとは知りませんでしたし、舞台にニューグランドが出てくるとは。
そしてまさにあの階段!
やはり昔から絵になる建物だったのですね。
新しいカテゴリー「建物が好き」もできて~
私も三菱一号館美術館&カフェには何度か出向いたことがあります。
レトロで素敵な建物ですよね~
お庭も良いし♪
もうガーデン巡りのシーズンになったので、建物探訪に出かける時間はすっかり少なくなりました。
Julietさんのブログを楽しみに拝見します。
涼しいのは今日までだそうで、銀行や図書館などテクテク歩いて用を済ませました
>松本清張が恋愛物を書いているとは知りませんでしたし、舞台にニューグランドが出てくるとは。
『地図で読む松本清張』という本がありまして、あの帝国書院の発行なんです。
実在する場所と登場する作品名が記載されていますので、全国に跨がる清張作品には必携の本です
>そしてまさにあの階段!
やはり昔から絵になる建物だったのですね。
小説では、二人は「7階のレストラン」で食事をした後エレベーターで2階に下りて、
それから階段を下りて回転扉のある玄関へと向かうのですが、
ご存知のように本館は7階まではなく、もちろんタワー館はまだありませんので、
そんな違いを見つけるのも読書の楽しみです
>私も三菱一号館美術館&カフェには何度か出向いたことがあります。
レトロで素敵な建物ですよね~
お庭も良いし♪
周辺の建物も「ビルヂング」なんていう昔ながらの表記で風格があったり、
仲通りを抜ける風が心地よかったりと、銀座とはまた違った雰囲気を楽しめますよね。
>もうガーデン巡りのシーズンになったので、建物探訪に出かける時間はすっかり少なくなりました。
Julietさんのブログを楽しみに拝見します。
私も Jo さんのガーデン巡りやお庭の手入れを拝見しながら、
季節の移り変わりを楽しませていただいています (*^o^*)