中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

経営課題をITで克服する!

2013年07月24日 05時39分33秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 178ページの「新しい情報技術の導入」をみましたが、今日は181ページの「経営課題とIT の活用」をみます。

重視する経営課題をみると、7割超の企業が「コストの削減、業務効率化」を重視しており、次いで「営業力・販売力の維持・強化」、「新規顧客の獲得」を経営課題として重視する企業が多いことが分かります。

次に、経営課題として重視している企業の割合とITを導入した企業の割合の差をみると、数値が大きくなるほど、経営課題として重視しているものの、ITを導入していない企業が多いことが分かります。

具体的には、小規模事業者、中規模企業共に、「コストの削減、業務効率化」、「営業力・販売力の維持・強化」で特に大きく、また、中規模企業に比べて小規模事業者はいずれの経営課題でもITを導入していない傾向が高くなっています。

つまり、経営課題として重視しているもののITを導入していない企業が多いのではないかという仮説が成り立ちますが、その割合はどの程度なのでしょうか。明日見ていきます!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

技術についていけない訳ではない!

2013年07月23日 05時59分51秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 177ページの「業務領域別ITの導入の状況」をみましたが、今日は178ページの「新しい情報技術の導入」をみます。

スマートフォン、タブレット型端末等、新しい情報技術の導入の状況をみると、小規模事業者、中規模企業は総じて大企業よりも利用が少ないが、小規模事業者と中規模企業で比べると利用している割合はそれほど大きな差はないことが分かります。

またいずれの規模においてもSNS、ツイッターについては7割が「実施する予定はない」と回答しています。

他方、小規模事業者は、スマートフォンやタブレット型端末について「内容が分からない・知らない」と回答する割合が1割に上っています。

確かに周りの年配経営者をみると、スマートフォン、タブレット型端末、SNS、ツイッターを使用している方はいないので、この回答は実態に即していると感じますが、それは決して技術についていけない訳ではなく、新しい技術を取り入れる時間がないという言い訳をしておきましょう!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

非効率をいかに効率化するか?

2013年07月22日 05時03分21秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 174ページの「ホームページの更新頻度」をみましたが、今日は177ページの「業務領域別ITの導入の状況」をみます。

規模別・業務領域別にITの導入の状況をみると、小規模事業者、中規模企業共に「財務・会計」、「人事・給与管理」の業務領域でITを導入していると回答する企業が多く、「生産」、「物流」等の業務領域では企業の割合の差が大きくなっていることが分かります。

次に、業務領域別にITの導入の方法を見ると、「生産」や「在庫管理」の業務領域で「自社で開発」、「オーダーメイド」で導入した企業の割合が高くなっていますが、「財務・会計」、「人事・給与管理」の業務領域では「パッケージソフト」で導入したと回答する企業の割合が高いことが分かります。

これらの状況を見ると、パッケージソフトでのITの導入の割合が高い業務領域では、小規模事業者、中規模企業もITの導入が進んでいる傾向があることが分かります。

しかし、本来は企業の競争力につながる業務領域に対して、自社開発やオーダーメイドでのITの導入が必要であり、アナログの不効率な業務をいかに効率化するかという視点でIT化を検討することが本来の競争力につながりますね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

クラウドソーシングを活用する!

2013年07月21日 05時28分58秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 173ページの「ITの導入の状況」をみましたが、今日は174ページの「ホームページの更新頻度」をみます。

規模別のホームページの更新頻度を見ると、小規模事業者、中規模企業共に、ホームページの更新頻度は「数か月に1回」以下の企業が多く、更新頻度が高くない企業が多いことが分かります。

次に、ホームページの更新の担当者を見ると、ホームページの更新の担当者が「経営者」、「経営者の家族・親族」である企業は小規模事業者では4割を超えており、多くの小規模事業者には専門性のある担当者がいない可能性があることが分かります。

白書にはホームページの開設についてデザインの制約はあるもののあらかじめ用意されたものを組み合わせて無料でホームページを作成することができるサービスを利用するなどでコストを低くすることができるとあります。

私も無料ホームページ作成などで奮闘してみましたが、ホームページに関する技術が私のように皆無な場合には、この技術を習得することの難易度が高く、かといって、専門企業に依頼すると高額になることがあるので、これらにより数年に一度という更新頻度となっていました。

今はランサーズのようなクラウドソーシングを活用することで、ローコストで納得のいくものを作成することができるので、ホームページ問題で悩んでいる経営者は検討されてみてはいかがでしょうか。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

ホームページを開設すると売上は増える!

2013年07月20日 05時32分49秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 173ページの「ITの普及に伴う経営環境の変化」をみましたが、今日は173ページの「ITの導入の状況」をみます。

規模別・利用形態別に、ITの導入の状況を2007年と2012年で比較したものをみると、小規模事業者、中規模企業では、いずれの利用形態でも「実施している」と回答する企業の割合が、2007年に比べて高くなり、ITの導入がこの期間で着実に進んでいることが分かります。

また、小規模事業者と中規模企業の導入の差には縮小傾向が見られるが、自社ホームページの開設等、小規模事業者のITの導入が、規模の大きい企業に比べて進んでいない状況も見られます。

次に、小規模事業者におけるホームページの開設の有無と販売先数の変化を見ると、ホームページを開設していない事業者よりも開設している事業者の方が、販売先数が「大幅に増加した」、「やや増加した」と回答する事業者が多いことが分かります。

このようにホームページの開設は販売先数の増加につながっていることが確認できますが、その更新頻度はどの程度なのでしょうか。明日、見ていきます!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

ITの波に乗れない企業

2013年07月19日 06時15分31秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 166ページの「事業売却」をみましたが、今日は173ページの「ITの普及に伴う経営環境の変化」をみます。

ITの普及に伴う市場や経営環境の変化の内容を規模別にみると、中規模企業、大企業では「業務スピードの要求増大」と回答する企業が最も多くなっていることが分かります。

ITの普及は、当初、財務・会計、人事・給与管理等の後方支援業務から広まり、その後、生産・在庫管理、営業力の強化、新規顧客の獲得等へ拡大し、現在では、中小企業・小規模事業者が連携してITを活用することで生産性や競争力が向上させています。

このような状況下であっても小規模事業者の回答をみると3割近くが「特段の変化はない」と回答しています。

確かにITの波を全く受けない企業もあると思いますが、波に乗れない企業も少なからずあるということが分かりますね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

容易ではない事業売却

2013年07月18日 05時31分10秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 164ページの「事業承継の準備として取り組んでいること」をみましたが、今日は166ページの「事業売却」をみます。

事業売却への企業の関心を見ると、後継者がいない企業の約3割は、「大いに関心あり」、「関心あり」と回答しており、M&Aに対する潜在的なニーズがあることが分かります。

次に事業買収への企業の関心を見ると、純資産額3億円超の企業の3割強、5千万~3億円の企業の約3割が「大いに関心あり」、「関心あり」と回答しており、比較的財務基盤の良好な企業は買い手になり得ると見られることが分かります。

次に事業を売却する際の障害を見ると「買い手企業を見付けることが難しい」と回答する割合が最も高く、規模別に見ると、中規模企業は小規模事業者よりも「役員・従業員から理解を得にくい」と回答する割合が高くなっていることが分かります。

経営者の引退後も事業の継続を希望しているが後継者を確保できない企業にとっては、事業を売却することも事業承継の方法として考えられますが、このようにマッチングが困難であることや専門知識が必要であること等、事業売却に当たっては様々な障害があり、実際に事業売却を進めることは容易ではないようです。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

後継者への債務を減らす!

2013年07月17日 05時14分06秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 159ページの「後継者に不足している能力」をみましたが、今日は164ページの「事業承継の準備として取り組んでいること」をみます。

事業承継の準備として取り組んでいることを見ると、いずれの業種の企業でも「後継者の資質・能力の向上」と回答する割合が最も高く、「後継者を支える人材を育成すること」、「取引先との関係を維持すること」も多くの企業で挙げられており、事業承継においては後継者の養成が重要な課題と考えられていることがうかがえます。

仔細に見ると、宿泊業、飲食サービス業の回答の第二位には「債務・借入金を圧縮すること」が入っています。

宿泊業は定期的な設備のリニューアルが顧客増加に直結するために債務・借入金が多くなりがちですが、例えば観光白書をみると、2010年に日本の宿泊施設の中で「和室」に宿泊された方は3570人で、この内訳は台湾が954人、中国が643人、韓国が308人、米国が245人、フランスが121人、ドイツが99人、イギリスが71人となっており、決して少ない数ではありません。

このように既存の設備の価値を再度見直し、後継者が過剰債務で何もできないという事態は避けなくてはなりませんね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

後継者と業績との関係は?

2013年07月16日 05時47分21秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 152ページの「後継者に不足している能力」をみましたが、今日は159ページの「後継者に不足している能力」をみます。

経営者が60歳以上の企業について、経常利益が減少傾向にある企業の割合を見ると、おおむね過半の企業が減益傾向にあり、経営において経営者に依存するところが大きいことが分かります。

次に、事業承継時期が0~9年前の企業について、現経営者と先代経営者の関係を示したものを見ると、ほとんどの業種の企業で親族への事業承継の割合が高くなっていることが分かります。

この2つの図の相関関係は、特に、宿泊業、飲食サービス業や卸売業、小売業では、親族への事業承継の割合が高く、かつ、減益傾向の企業が6割前後と高くなっており、経営において経営者に依存するところが大きいと考えられます。

「父ちゃん・母ちゃん・婆ちゃん」や「爺ちゃん・婆ちゃん・母ちゃん」など家族で経営することを三ちゃん経営と呼ばれます。

経営者の老化は顧客の老化となり消費の減少が収益悪化を招いていると構造は単純ですが、これを改善するには本来は経営者交代の準備をしなくてはならないのですが、それは具体的にどのようなことでしょうか。明日、見ていきます!


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

後継者の養成における障害!

2013年07月15日 06時21分18秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 148ページの「経営者の個人保証」をみましたが、今日は152ページの「後継者に不足している能力」をみます。

後継者に不足している能力等を見ると、「財務・会計の知識」、「自社の事業・業界への精通」の回答割合が高く、規模別の違いは、「リーダーシップ」と「営業力・交渉力」であることが分かります。

次に、規模別の後継者の養成における障害をみると「業務が忙しくて時間が足りない」という企業が多いことも分かります。

次に、社内外の関係者から承継への理解を得るために効果的な取組を示したものを見ると、小規模事業者では「後継者が自社で活躍すること」が、中規模企業では「後継者を支える組織体制を構築すること」が最も高い割合になっていることが分かります。

経営戦略について問うと経営者と後継者では全く意見が違うことがあります。

それは事業規模が大きくなるほど経営者が独力で企業を運営することは難しくなるためで、特に中規模企業においては後継者を支える経営幹部の養成や組織体制づくりによって社内外の関係者から承継への理解を得ていくことが重要と考えられます。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

「雨の日には傘を貸さない」

2013年07月14日 05時25分30秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 144ページの「後継者とする理由」をみましたが、今日は148ページの「経営者の個人保証」をみます。

「平成22年度個人保証制度及び事業再生に関する金融機関実態調査」により、金融機関が個人保証を求める理由を見ると、個人保証には経営への規律付けや信用補完として資金調達の円滑化に寄与する面があることが分かります。

一方で、財務内容が良好であるなどの特徴を有する一部の企業では個人保証を行っていないことも分かります。

担保を取らずに5億円融資した会社が倒産するというドラマが今放送されており、高い視聴率のようです。

この主人公はものづくり企業の技術力を目利きして融資していることで周囲から高い評価を受けていますが、逆に言うと、そのような人が現実にはいかに少なく、杓子定規の融資慣行で処理されていることに合点がいくと思います。

「晴れの日には傘を貸すが、雨の日には傘を貸さない」。こうした融資慣行に起因する問題への対応は重要な政策課題と考えて欲しいですね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

後継者とする理由

2013年07月13日 07時12分48秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 142ページの「後継者を決定する際に重視すること」をみましたが、今日は144ページの「後継者とする理由」をみます。

親族を後継者とする企業の親族を後継者とした理由と、親族以外を後継者とする企業の親族以外を後継者とする理由を見ると、親族以外を選択する理由として多く挙げられているのは「役員・従業員の士気向上が期待できる」、「役員・従業員から理解を得やすい」といった、役員・従業員との関係に関連したものであることが分かります。

相対的に従業員規模が大きく経営における役員・従業員の役割が大きい中規模企業では、役員・従業員の士気向上等の観点から親族以外の後継者が選択され、その結果、親族以外への事業承継の割合が高まっているのではないかということがうかがえます。

また、親族を選択する理由としては「血縁者に継がせたい」に加え、自社株式等や借入金の個人保証の引継ぎが容易であること、金融機関との関係維持が容易であることといった企業の財務・経営資産に関連した項目が多く挙げられています。

かつて、ものづくり中小企業の経営者との話の中で、経営資産に関連して血縁者間で後継トラブルを抱えているという相談を受けたことがあります。

裁判でしか解決できないという話だったのですが、このトラブルで時間を取られて、精神的なダメージも加わり、技術開発に没頭できないと語るその姿が非常に寂しそうだったのを思い出します。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

後継者を早期に決定する!

2013年07月12日 05時07分37秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 140ページの「事業継続の意向と後継者難」をみましたが、今日は142ページの「後継者を決定する際に重視すること」をみます。

小規模事業者の中でも個人形態の事業者は経営者引退後の事業継続や後継者の選定に重視することをみると、個人形態の事業者は「親族であること」と回答する割合が約7割であり、今後の事業承継に関しても経営者との血縁関係を非常に重視していることが分かる。

親族以外への事業承継が増えつつある中で、未だに親族への事業承継が大多数を占める個人形態の事業者では後継者となる子どもがいない場合、後継者を確保することが事業承継における最大の課題となることが考えられます。

また、子どもがいる場合でも、子どもが事業を継ぐことを当然視することなく承継の意思を確認するなど、後継者を早期に決定することが自身の引退後も事業を継続させるために必要と考えられます。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

後継者を子供以外も視野に入れる!

2013年07月11日 06時03分26秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 130ページの「事業承継後の業績推移」をみましたが、今日は140ページの「事業継続の意向と後継者難」をみます。

経営者の年齢が50歳以上の企業を対象に経営者が引退した後の事業継続についての方針を見ると、中規模企業の大半が事業の継続を希望しているのに対し、小規模事業者では6割弱にとどまっており、廃業を希望する小規模事業者は1割強に上っていることが分かります。

この「事業をやめたい」と回答した小規模事業者の廃業を希望する理由をみると、後継者難に関連した項目が半分以上を占めており、そのうち「息子・娘に継ぐ意思がない」、「息子・娘がいない」といった子どもへの事業承継が難しいことが約6割を占めています。

これらを踏まえると、親族以外も視野に入れて後継者の確保に取り組む必要があると考えられますね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

事業承継が「三方よし」を生む!

2013年07月10日 04時39分07秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 127ページの「事業承継のタイミング」をみましたが、今日は130ページの「事業承継後の業績推移」をみます。

現経営者の事業承継時の年齢別に事業承継後の業績推移をみると、全ての年齢層で「良くなった」と回答する割合が「悪くなった」と回答する割合を上回っており、事業承継時の現経営者の年齢が若いほど、承継後の業績が向上する傾向があることが分かります。

次に経営者の世代交代によって自社の経営に良い影響があったという企業に対して、地域や社会への影響を見ると、中規模企業の約3分の2、小規模事業者の5割強が経営者の世代交代によって地域や社会に良い影響があったと考えていることが分かります。

その具体的な内容は、中規模企業では「やりがいのある就業機会の提供」と回答する割合が高く、「事業利益の地域への還元」が続いており、小規模事業者では「やりがいのある就業機会の提供」に次いで、「地域のコミュニティづくりや伝統文化の継承」と回答する割合が高くなっています。

事業承継により地域への貢献やコミュニティづくりが実現しているということは、商人の在り方とされる「売り手よし、買い手よし、世間よし」という近江商人の「三方よし」が具現化しているということですね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★