中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

後継者にバトンを渡すタイミング

2013年07月09日 04時14分17秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 125ページの「平均引退年齢」をみましたが、今日は127ページの「事業承継のタイミング」をみます。

年齢別に事業承継のタイミングをみると「ちょうど良い時期だった」と回答する割合が最も高い年齢層は40~49歳であることが分かります。

このタイミングを具体的にみると「ちょうど良い時期だった」と回答する現経営者の承継時の平均年齢は43.7歳とのことです。

この年齢と最近5年間の現経営者の承継時の平均年齢(50.9歳)を比べると、最適な年齢は実際の年齢よりも約7年早く、また「もっと早い時期の方が良かった」と回答する現経営者の承継時の平均年齢(50.4歳)でも実際の平均年齢を下回っており、後継者への事業承継は、総じて遅れているものと推測されます。

この43.7歳という若さに驚きますし周囲は躊躇するかもしれませんが、一番脂が乗っている年代にバトンを渡すのがベターな選択肢であるといことは、後継者のやる気をみると合点が行くのでしょうね。

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経営者の老益、老害

2013年07月08日 05時29分53秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 121ページの「新事業展開がうまくいかなかった場合」をみましたが、今日は125ページの「平均引退年齢」をみます。

経営者の平均引退年齢をみると上昇傾向にあり、規模別に見ると、小規模事業者の方が中規模企業よりも経営者の引退年齢が高く、経営者の高齢化が進んでいる状況が見て取れます。

次に、経営者の年齢と経常利益の関係をみると、経営者が高齢である企業ほど経常利益が「減少傾向」と回答する割合が高く、特に小規模事業者ではその傾向が顕著に表れており、経営者の年齢が70歳以上になると約7割が減益傾向という状況になっています。

この70歳という年齢について高齢社会白書において「高齢者の退職希望年齢」をみると、65歳までに退職したい人は3割に満たず、残りの約7割の人は「70歳以降まで」または「働けるうちはいつまでも」働きたいと考えています。

また「要介護度別認定者数の推移」をみると65~74歳で要支援の認定を受けた人は1.2%、要介護の認定を受けた人が3.0%であるのに対して、75歳以上では要支援の認定を受けた人は7.5%、要介護の認定を受けた人は21.9%となっています。

老益、老害という言葉がありますが、70歳までは前者でいられるように心技体は現役でなくてはならないということですね!

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成功するまで続けてはいけない?

2013年07月07日 05時47分19秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 118ページの「業種別の新事業展開の検討を始めたときの業績傾向」をみましたが、今日は121ページの「新事業展開がうまくいかなかった場合」をみます。

中小企業・小規模事業者が既存事業の枠を越え新事業展開に挑戦することは、企業自身の成長につながり重要であるが、予期せぬ事態等により失敗につながるケースがあることは言うまでもありません。

過去10年の間に新事業展開を実施又は検討した企業のうち、約半数が失敗を経験しており、また失敗経験がある企業について損失の程度を見ると「ほとんどなかった」が約2割となっており、失敗を経験した企業の大半は何らかの損失を被っていることが分かります。

また、損失の有無別に新事業を中止・撤退した時期を見ると損失が軽微な企業ほど早い段階で新事業の中止・撤退を決断していることが分かります。

そして新事業から中止・撤退した理由では、「期待したほどの市場性・成長性がないと判断した」という回答が最も多くなっています。

これらを踏まえると、新事業展開を実施する際には進出する市場の成長性等について丁寧に情報収集し、失敗した場合の対応まで含めて入念に準備し、市場の動向を見極めながら中止・撤退の判断を迅速に行うことが重要と言えるようです。

松下幸之助氏は、成功の秘訣を問われ「成功するまで続けること」と語っているので、損を出しても続ける執念も大事ですが、神様であっても挑戦した事業の全てが成功した訳ではないので、白書にあるとおり市場性がないと感じたら即時中止・撤退することが重要ですね!

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本業が安定している時に・・・

2013年07月06日 06時00分34秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 115ページの「新事業展開に際して事前に取り組んだこと」をみましたが、今日は118ページの「業種別の新事業展開の検討を始めたときの業績傾向」をみます。

新事業展開の検討を始めたときの業績傾向を業種別にみると、運輸業やサービス業等では業績が好転している間に新事業展開を実施しようとした企業が多くなっていますが、建設業や小売業では当時の業績が悪化していた企業が多く、既存事業の不振が原因で新事業に活路を見いだそうとした企業が多いことが推察されます。

次に新事業展開を実施したことによる効果を業種別に示したものを見ると、全ての業種の企業で「良い影響があった」と回答する割合が過半を占めており、新事業展開は業種を問わず自社の経営に好影響を及ぼしていることが分かります。

新事業展開には通常とは異なるパワーが求められるので業績が追い込まれている火事場の馬鹿力につい頼りがちですが、本業が安定している時にじっくりとアイディアを練り込む習慣を日頃から持つことが重要と読まなければなりませんね。

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傍目八目で3C分析!

2013年07月05日 05時26分19秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 114ページの「新事業展開を躊躇させる要因とそれを払拭するための取組」をみましたが、今日は115ページの「新事業展開に際して事前に取り組んだこと」をみます。

新事業展開を実施し成果を上げた企業が事前に取り組んだことを見ると、「自社の強みの分析・他社研究」や「既存の市場調査結果の収集・分析」の割合が高くなっていることが分かります。

このように自社の事業内容を改めて検証し他社と差別化できる技術・サービス等を明確にすることで、自社にとって最適な事業分野の見極めが可能となり、既存事業との相乗効果も生まれると思われます。

なお、このグラフの上位項目のキーワードである「自社」ことをCompany、「他社」のことをCompetitor、「市場」のことをCustomerということから、経営環境を分析する分析手法を「3C分析」といいます。

3C分析は第三者の方が的確な判断が下せる傍目八目が求められることから、自社の経営環境を踏まえた経営戦略を構築される場合、また経営革新計画やものづくり補助金などの申請を希望される場合には、お近くの中小企業診断士に相談されるのが良いと思います!

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動いて、考えて、また動く!

2013年07月04日 05時22分01秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 112ページの「企業連携の目的とその成果」をみましたが、今日は114ページの「新事業展開を躊躇させる要因とそれを払拭するための取組」をみます。

新事業展開実施の有無別に今後の新事業展開の意向を見ると、事業転換や多角化を実施してきた企業では約6割の企業が今後の新事業展開について積極的な意向があります。

これに対して、新事業展開を実施・検討したことがない企業ではそのほとんどが、今後の新事業展開について、消極的な意向を示しています。

このことから、これまでの新事業展開の取組の有無と今後の取組の意向には強い相関性があることがうかがえます。

この理由について見ると、新事業展開を実施・検討する予定がない企業は「有望な事業の見極めが困難」、「既存事業の経営がおろそかになる」のように情報収集・分析不足が原因で、最適な事業分野を見極めることができておらず、また、既存事業への悪影響を懸念して新事業展開に踏み切れていない現状がうかがえます。

これに対して、新事業展開を実施した企業が実際に直面した課題を見ると、同項目を選択している割合は低く新事業展開を実施した企業はこうした課題を解決してきたことが推察されます。

小学校の教科書に「動いて、考えて、また動く」という陸上の高野進氏の文がありました。速く走るためには何度も失敗と成功を繰り返すことが重要であるという内容ですが、経営においても同様であるということですね!

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企業が互いに連携する!

2013年07月03日 04時26分02秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 108ページの「下請比率別の新事業展開に際して直面した課題」をみましたが、今日は112ページの「企業連携の目的とその成果」をみます。

実際に企業連携を行っている企業に対する連携の目的をみると、「既存事業の取引先の拡大」が最も多く次に「新たな製品・サービスの開発・販売」が続きます。

そして企業連携の成果があった企業に対するその成果の内容をみると、「既存事業の取引先の拡大」や「新たな製品・サービスの開発・販売」の割合が4割を超え、目的に対して大きな成果が上がっていることが分かります。

中小企業、とりわけ小規模事業者は総じて経営資源が乏しく厳しい経営環境に置かれており、こうした現状を打開するためには中小企業・小規模事業者同士が互いに連携し不足している経営資源を相互補完する取組も一つの方法です。

このような取り組みを支援するため国は「新連携」という施策を行っていますが、その認定要件は以下の通りです。

1.異分野の中小企業2者以上がそれぞれの経営資源を持ち寄り取り組む事業であること
→事業連携の核となる中小企業(コア企業)を中心として、異分野の中小企業2者以上が、お互いが持つノウハウや技術等の経営資源を持ち寄り、一体的に取り組む事業であること。また、当事者間で規約等を策定し、役割分担や責任体制のあり方等を明確にしていること。

2.新事業分野の開拓であること
→新商品の開発又は生産、新役務の開発又は提供、商品の新たな生産又は販売の方式の導入、役務の新たな提供の方式の導入その他新たな事業活動等の「新事業活動」をとおして、市場において事業を成立させることができること。

3.相当程度の需要が開拓されること
→「新事業活動」により相当程度の需要が開拓されることが必要であり、事業が成り立つ蓋然性が高く、継続的に事業として成立すること。

4.新事業活動により一定の利益を上げられること
→「新事業活動」により持続的なキャッシュフローを確保し、10年以内に融資返済や投資回収が可能なものであり、資金調達コストを勘案し、当該事業について一定の利益を上げることができること。

企業同士の繋がりは信頼関係が求められるのでよりその関係を強固にするためにも、このような施策を利用することが望ましいと考えます。

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突然の逆境を好機とする!

2013年07月02日 04時33分10秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 108ページの「資金の調達方法として今後活用したいもの」をみましたが、今日は108ページの「下請比率別の新事業展開に際して直面した課題」をみます。

新事業展開に際して直面した課題として、新事業展開の際の課題を製造業に限定して下請比率別に見ると、下請比率が高い企業の方が「販売先の開拓・確保が困難」と回答する割合が高くなっており、親事業者との取引に依存している企業にとっては、新たに販路を確保することの難しさが表れているものといえます。

さらに、下請比率が高い企業ほど新事業展開を実施した際に何らかの課題を抱える傾向にあることも分かります。

下請の定義を下請中小企業振興法にみると、自己より大きい法人や個人から委託を受けて、製造、修理、情報成果物の作成、役務の提供を行う中小企業のことをいいます。

この下請のメリットとして「仕事量が安定している」、「独自の営業活動が不要」、「広告宣伝等の販売活動に経営資源を注力しなくてもよい」がありますが、グローバル化の進展や不況の長期化により下請分業構造が大きく変化しており、これまで不要であった新たな販路開拓が下請中小企業にも求められるようになってきているというのがこのアンケートの背景です。

よって、今回のアンケートはある日突然の逆境を”好機”とするために前もって準備しておくべき課題と考えなくてはなりませんね。
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美しい貸借対照表で事業を行う!

2013年07月01日 06時09分45秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 106ページの「新事業展開に際して直面した課題」をみましたが、今日は108ページの「資金の調達方法として今後活用したいもの」をみます。

新事業展開に際して直面した課題として、「自己資金が不足」、「資金調達が困難」と回答した企業に対し、資金の調達方法として今後活用したいものを尋ねた結果をみると、資金面の課題が特に顕著だった小規模事業者では、中規模企業と比較して、「補助金・助成金」や「資本性融資(劣後ローン)」を活用したいという事業者が多いことが分かります。

「資本性融資」とは、金融機関が中小企業の財務状況等を判断するに当たって、負債ではなく資本とみなすことができる借入金のことです。

また「劣後ローン」とは、他の債権よりも支払い順位が劣るローンのことであり、会社に何かあった場合は回収できる可能性がかなり低いことから、リスクが通常の債権よりも高いため利子が通常より高めに設定されているのが一般的です。

過日、小規模事業者の自己資本比率は低い水準にあることを記載しましたが、今日の「補助金の活用」や「資本性融資(劣後ローン)」も活用することにより、美しい貸借対照表で事業を行うことが求められていると感じましょう!

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ヒト、カネ、営業に目途がつけば・・・

2013年06月30日 06時49分35秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 >104ページの「新事業の関連分野」をみましたが、今日は106ページの「新事業展開に際して直面した課題」をみます。

新事業展開を実施した企業が直面した課題を規模別に比較して見ると、小規模事業者では「自己資金が不足」、「資金調達が困難」のように資金面の課題を挙げる事業者が多くなっています。

これに対し、中規模企業では「新事業を担う人材の確保が困難」、「新事業経営に関する知識・ノウハウの不足」と回答する企業が多くなっています。

さらに、「販売先の開拓・確保が困難」は、規模にかかわらず多くの企業が挙げており、新事業展開の共通の課題となっていることが分かります。

経営者が直面する日常的な課題は、「新事業を担う人材の確保が困難」という”ヒト”、「自己資金が不足」という”カネ”、「販売先の開拓・確保が困難」という”営業”に集約されます。

これに新事業展開を行うと「新事業経営に関する知識・ノウハウの不足」が加わると考えると、日常的な課題だけは先に目途をつけておかなければならないということですね!

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自社の技術・ノウハウを活かせる事業分野

2013年06月29日 04時52分50秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 104ページの「新事業展開を実施したことによる効果」をみましたが、今日は104ページの「新事業の関連分野」をみます。

過去10年の間に新事業展開を実施又は検討した企業において最も進出先が多かった事業分野は「環境保全・リサイクル関連」であり、次に「省エネルギー関連」、「新エネルギー関連」と続くことが分かります。

また、今後新事業展開を実施又は検討する予定の企業に対して今後関心のある新事業分野を尋ねたところ「新エネルギー関連」や「省エネルギー関連」と回答する企業が約 3割となり、将来においてもエネルギー関連事業への関心が高くなっていることが分かります。

昨日訪問したものづくり企業は「医療・介護周辺サービス」への進出を目指していましたが、その理由は親の介護がきっかけでした。

このように新事業分野を選択する際には自社の技術や自分が持つノウハウを活かせる事業分野を重視することの重要性が読み取れます。

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新事業展開が効果が出るまで覚悟!

2013年06月28日 05時11分03秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 101ページの「事業分野の選択理由」をみましたが、今日は104ページの「新事業展開を実施したことによる効果」をみます。

新事業展開を実施した企業の効果をみると、「企業のPR・知名度の向上」、「企業の信用力向上」、「企業の将来性・成長性」等の項目で「良い影響があった」と回答する割合が高くなっていることが分かります。

他方、「企業利益の増加や安定化」、「優秀な人材確保」及び「下請企業からの脱却」については「良い影響があった」と回答する企業がある一方、「悪い影響があった」と回答する企業も一定程度存在しています。

これらを踏まえると新事業展開は企業収益への短期的効果よりも企業の積極的な事業展開が企業の知名度や信用力の向上を通じて経営基盤全般に好影響を生むまで多少の時間を要するということであり、そのため一定の覚悟が求められるという訳ですね。

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ラーメン屋で独立を目指す前に!

2013年06月27日 05時23分32秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 99ページの「主力事業の見通し」をみましたが、今日は101ページの「事業分野の選択理由」をみます。

企業が新事業の事業分野を選択するに当たって重視している点をみると、「自社の技術・ノウハウを活かせる」が最も高い割合を占め、次いで「自社製品・サービスの提供ルートを活かせる」が挙げられていることが分かります。

これらをみると、経営資源に乏しい中小企業・小規模事業者は、既存の経営資源を最大限に活かせる分野を模索してきたことがうかがえます。

ところで、町にある日突然ラーメン屋ができたと思うと、数ヶ月も経たずに閉店していることがありますが、なぜ失敗したのでしょうか?

この経営者に取ってラーメン屋を経営することは長年の夢であったと思うのですが、数ヶ月も経たずに閉店する経営者は全く経験の無い分野で突然起業する「思い付き創業」であったと思われます。

銀行等は「思い付き創業」には基本的に融資はしませんので、閉店時には親族等からの借金も返せない一文無しとなってしまいます。

ではどのようにすべきだったのでしょうか?

答えはこのグラフにあります。該当する項目が多ければ多いほど成功する確率が高まることから、起業する前にこの項目を確認しておくことをオススメします。

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自社ブランドの開発の重要性!

2013年06月26日 05時50分59秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 97ページの「主力事業の見通し」をみましたが、今日は99ページの「主力事業の見通し」をみます。

新事業展開実施の有無別に自社ブランドの製商品・サービスを持っている企業の割合をみると、事業転換した企業や多角化した企業では、新事業展開を実施・検討したことがない企業に比べて、自社ブランドの製商品・サービスを保有している割合が高いことが分かります。

中小企業・小規模事業者にとって、自社ブランドの製商品・サービスを持つことは容易ではないことは言うまでもありませんが、自社ブランドの確立が結果的に事業転換等を可能として業績向上に結び付いる可能性があり、白書では自社ブランドの具体例として以下の4社が掲載されています。

今では誰もが知る有名企業であっても、そもそもは中小企業の新事業展開がきっかけというのは勇気づけられますし、何よりも自社ブランドの開発は新事業展開にとって重要な要素があるということを強く認識しますね。

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経営者の嗅覚

2013年06月25日 06時12分24秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 94ページの「新事業展開の検討を始めたときの業績」をみましたが、今日は97ページの「主力事業の見通し」をみます。

新事業展開を実施した後の主力事業の見通しを見ると、事業転換した企業、多角化した企業共に、新事業展開を実施・検討したことがない企業と比較して、主力事業の成長が期待できると回答する割合が高いことが分かります。

この傾向は特に事業転換した企業で顕著であり、事業転換した企業は既存事業からより成長余地の大きな事業分野へ転換を果たしたことがうかがえます。

また事業転換した企業、多角化した企業共に新事業展開を実施・検討したことがない企業に比べて、国内市場の見通しは明るく、自社の主力事業ばかりでなく国内市場全体に対しても成長が期待できると見込んでいることが分かります。

我々専門家は事業転換の企画を行う際にマクロデータから市場の見通しを読み取りますが、それはあくまでも後付けの理論であって、経営者においては生存領域への嗅覚を鍛えることが重要だということですね。
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