中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

商業店舗から復興をみる!

2013年03月22日 05時56分50秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」 「第2章 東日本大震災からの復旧・復興 第2節 被災3県の経済動向」の101ページ「雇用情勢」をみましたが、今日は103ページ「東北のスーパー及びコンビニエンス・ストア店舗数」をみます。

経済産業省「商業販売統計」によると、東北の大型スーパーの店舗数は東日本大震災前に442店だったが震災の影響により4月に425店と17店減少したものの、1年後の2012年3月には444店と東日本大震災前の店舗数を上回るまでに回復しています。

また東北のコンビニエンス・ストアをみると、東日本大震災前に3,285店だったが、震災の影響により4月に3,187店と約100 店舗減少したものの、約1年後の2012年2月には3,295店と東日本大震災前の店舗数を上回るまでに回復しています。

スーパー、コンビニエンス・ストアの店舗数は、単月での増減はあるものの、2012年8月まで増加傾向にあることから、確実な復興がここからも読み取れるということですね。
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被災3県の雇用情勢

2013年03月21日 05時14分47秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」 「第2章 東日本大震災からの復旧・復興 第2節 被災3県の経済動向」の96ページ「福島県産の農産物価格」をみましたが、今日は101ページ「雇用情勢」をみます。

被災3県の有効求人倍率は震災直後から改善傾向を示し、半年経過した9~10月頃には全国を上回るほどに急上昇し、特に2012年3~5月には特に大きな伸びを示しており、12年5月には1倍を超えるまでに増加しています。

各県ごとの推移を見てみると、12年6月に宮城県が1.14倍を記録するなど3県すべてで1倍を超えており、その後は、宮城県、岩手県で横ばい圏内の推移となっているが、引き続き、求人は高水準を維持していることが分かります。

ただし、グラフに頭打ち感が出てきているので、新規求人数の業種別ではサービス業が前年同月比で落ち込んでいることから、雇用も次のステージに入っているといえそうですね。
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風評被害の恐ろしさ

2013年03月20日 05時51分03秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」 「第2章 東日本大震災からの復旧・復興 第2節 被災3県の経済動向」の91ページ「水産加工業のサプライチェーン」をみましたが、今日は「第2節 被災3県の経済動向」の96ページ「福島県産の農産物価格」をみます。

被災地における農業の再生に関し大きなネックとなるのが原子力災害に伴う風評被害であり、特に福島県産の農産物価格の動向をみることにより、影響がどの程度となっているのかをみてみます。

まずは東京都築地市場に入荷した福島県産アスパラガス【図左】をみると、その価格は震災前の2010年は全国平均よりも10%以上高く、震災後の2011年もやや高い価格で推移していたが、2012年は10~20%価格が全国より低くなっています。

【図右】のさやえんどうも同様で全国平均を下回っています。

この値動きはきゅうり、さやいんげん、ミニトマト、トマト、ピーマン、ももについてもほぼ同様であり、福島産の農産物は概して風評被害を受けているとみえます。

私は会津産の米を近所のスーパーで購入していましたが、原子力災害後にその姿を見ることがほぼ皆無になったことを考えると、風評被害の恐ろしさを改めて感じますね。
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大企業と東北のサプライチェーン

2013年03月19日 05時46分34秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」 「第2章 東日本大震災からの復旧・復興 第2節 被災3県の経済動向」の87ページ「東日本大震災関連公共事業がもたらす波及効果」をみましたが、今日は「第2節 被災3県の経済動向」の91ページ「水産加工業のサプライチェーン」をみます。

東北地方の水産加工業では、1加工場で生じるカスを、2魚粉(フィッシュミール)工場の原料にする、3生産される魚粉を飼料、餌料工場の原料にし、4餌料を養殖業で使用する、というサプライチェーンが形成されていました。

しかしながら、氷工場や冷凍工場が被害の甚大な浸水地域に多く立地していたことから工場の建て直しの見通しが立たず、水産加工業の生産回復は道半ばのようです。

また、大企業の中には、アジアでの需要の高まりを受け、この機に海外生産移転を決めて、工場を閉鎖する動きもあるようです。

震災の影響で落ち込んだ鉱工業生産は、岩手、福島両県では2011年6月、宮城県は2012年2月頃には2010年の9割程度まで回復していますが、かつて大企業を中心としていた産業集積は、今後、中小企業を中心とした回復を迫られているということですね。

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復興関連投資はスピルオーバーが大きい?!

2013年03月18日 05時35分46秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」 「第2章 東日本大震災からの復旧・復興 第1節 復旧・復興へ向けた基盤の整備」の82ページ「ボランティア数」をみましたが、今日は「第2節 被災3県の経済動向」の87ページ「東日本大震災関連公共事業がもたらす波及効果」をみます。

総務省「平成 17 年産業連関表」によると公共事業は合計約5兆円の投資が行われ、約9兆7千億円の波及効果があるものと考えられるそうです。

産業ごとに見ると、一番大きいのは建設業で約52%を占め、金属製品や鉄鋼など原材料にあたる産業や対事業所サービスや運輸、金融・保険、情報通信といったサービス業にも効果が波及することがわかります。

また建設業への公共投資は建設業のみならず、製造業への生産押し上げ効果が大きく、その他にも商業や金融・保険、運輸、物品賃貸サービスなども押し上げます。

しかし建設業の生産誘発効果は東北中心であるが、製造業などの生産誘発効果が関東など他地域で多くなっているとのことです。

このように被災地に発生した復興需要が、被災地以外に与える経済効果をスピルオーバーというそうです。
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被災地支援・災害ボランティアの状況

2013年03月17日 05時22分59秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」 「第1章 第2節 企業・雇用・家計の動向」の58ページ「地域別住宅動向」をみましたが、今日は「第2章 東日本大震災からの復旧・復興 第1節 復旧・復興へ向けた基盤の整備」の82ページ「ボランティア数」をみます。

全国社会福祉協議会「被災地支援・災害ボランティア情報」による東日本大震災へのボランティア数をみると、2011年6月に50万人を超え、12年5月に100万人の大台を突破していることが分かります。

仔細に見ると、2011年5月の171,900人をピークに減少を続け、2012年1月には11,900人となっていますが、これはボランティア活動の内容が、がれき処理や浸水地区の泥出し作業が多く、冬季は側溝の凍結などが原因で泥出し作業ができないなどの理由とのことです。

その後、気温の上昇とともにボランティア数は回復し、3月以降は概ね2~3万人前後で平常化しており、現在もがれき処理等の作業は残っているが、必要とされる内容は要援護世帯、仮設住宅入居者の孤立化の防止や荷物運びなどの生活支援関係に移行しつつあるとのことです。

ボランティアの方への敬意と、被災者の一日も早い回復を祈りたいと思います。
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底堅い新設住宅着工戸数

2013年03月16日 05時57分52秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」の「第1章 第2節 企業・雇用・家計の動向」の56ページの「地域別消費者態度指数」をみましたが、今日は58ページの「地域別住宅動向」をみます。

国土交通省「建築着工統計」により新設住宅着工戸数の前年比をみると、2011年には、北海道、南関東、北陸、中国、九州、沖縄でプラスとなり、東日本大震災の影響により供給制約が残るものの、住宅建設は持ち直していることが分かります。

震災直後の落ち込みの反動や復旧・復興へ向けた動きなどを背景に東北での住宅着工が大幅に増加したことに加え、関東、近畿、中国、九州においても増加しており、このうち近畿、中国では大きく伸びています。

これは2011年の夏場に一部政策の終了に伴う駆け込みなどから大幅に伸びた反動が考えられ、総じてみると底堅いとの評価とのことです。
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近畿の消費動向が弱い!?

2013年03月15日 05時07分46秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」の「第1章 第2節 企業・雇用・家計の動向」の54ページの「尖閣諸島をめぐる状況に関する景気ウォッチャー調査」をみましたが、今日は56ページの「地域別消費者態度指数」をみます。

内閣府「消費動向調査」をみると、総じて、東日本大震災後の 2011年6月が底となっており、2012年3月にむけて増加し、その後低下していることが分かります。

仔細にみると、関東、北海道・東北はほぼ全国の動きに類似しています。

他方、近畿は 2012年9月以降の増加はみられるものの、その回復ペースは遅く、他地域に比較して低水準のまま 2012年3月を頂点に低下に転じていることが分かります。

この近畿の消費者意識の弱さは先日の完全失業率と強く関連しているということですね。

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日中関係と地域との関係

2013年03月14日 04時57分44秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」の「第1章 第2節 企業・雇用・家計の動向」の53ページの「観光客数の推移」をみましたが、今日は54ページの「尖閣諸島をめぐる状況に関する景気ウォッチャー調査」をみます。

半年前の2012年9月の尖閣諸島国有化をきっかけに、中国で大規模なデモが発生し、日中関係が悪化したことは未だ記憶に新しいところです。

「地域の経済2012」では、2010年9月に発生した中国漁船衝突事件調査と2012年9月調査におけるコメント件数から日中関係に対する地域別の反応をみています。

これをみると2010年9月調査の先行き判断では南関東、近畿で多かったのに対し、2012年9月調査の現状判断コメント数は東海、近畿で多く、2012年9月調査の先行き判断では東海、南関東、近畿で多いことが分かります。

コメント数が多い地域は製造業の生産が盛んな地域であることからも、日中関係が輸出や生産などを通じ、事業者マインドに大きな影響を与えていることが窺えますね。
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北海道と沖縄の観光客数

2013年03月13日 04時18分02秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」の「第1章 第2節 企業・雇用・家計の動向」の52ページの「『円高』または『為替』に関するコメント」をみましたが、今日は53ページの「観光客数の推移」をみます。

北海道観光振興機構「来道者調査」及び沖縄県観光政策課「入域観光客統計概況」により沖縄への入域観光客数(国内客)や北海道への来道者数をみると、2011年3月には前年比で大幅に落ち込んだものの、秋にかけて回復し、2011年10月には対前年同期比でゼロとなっています。

また、その後は前年比ほぼゼロの推移が続き、2012年3月以降はこれまでの減少の反動増となっていることが分かります。

また北海道では増加率の低下、沖縄では減少率の上昇がみられますが、これは北海道が航空機の座席数増、沖縄は台風の接近及び尖閣諸島をめぐる状況とのことです。

北海道は雪が降らないタイなどの南国アジアから憧れの観光地となっており、強い人気を裏付けていますね。
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円安は中小企業の上振れ要因につながるのか?

2013年03月12日 05時04分48秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」の「第1章 第2節 企業・雇用・家計の動向」の48ページの「乗用車新規登録・届出台数」をみましたが、今日は52ページの「『円高』または『為替』に関するコメント」をみます。

内閣府「景気ウォッチャー調査」より「円高」または「為替」に関するコメント数を集計してみると、2012年2月から5月まで一貫して50を超え、円高が先行きの景気に影響を与える要因として捉えられていたことが分かります。

また「円高」または「為替」に関するコメントのみを対象にして作成したDIの推移をみると、4月以降は全体のDIより低位にあり、円高や為替が景気の下振れ要因と捉えられていたことがわかります 。

「地域の経済2012」が編集された時点での為替は80円を切っていたので、このような下振れ要因となっていたのは分かります。

では、今、100円に迫ろうとする為替水準が本当に中小企業の上振れ要因につながるのか、つまり、円安による原材料の高騰を大企業との取引価格に反映できるか、かつての取引価格の水準に戻り適正な利益が得られるようになるのか、今後はここがポイントになっていくと思います。
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乗用車の販売動向を地域別にみる!

2013年03月11日 05時26分29秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」の「第1章 第2節 企業・雇用・家計の動向」の43ページの「現金給与総額」をみましたが、今日は48ページの「乗用車新規登録・届出台数」をみます。

日本自動車販売協会連合会「自動車登録統計情報」の登録ナンバーベース及び(社)全国軽自動車協会連合会「軽自動車新車日報累計表」から、乗用車の販売の動きを乗用車新規登録・届出台数でみます。

エコカー補助金制度の開始された2012年1月には全ての地域で大幅な増加がみられる、終了が近づいた 2012年6月から8月になっても駆け込み需要はみられなかったことが、前回(2010年9月)との異なる動きとのことです。

また、こうした動きは概ね各地域で共通であるが、やや仔細にみると、東日本大震災で被災した東北ではエコカー補助金導入前から乗用車の販売が好調を続けた他、補助金終了が近づいても底堅さが残っており、北陸や西日本の各地域では補助金導入後も夏場へ向けて増加傾向がみられるなど、地域差も指摘できるようです。

それにしても自動車の販売は各地域で概ね共通しているということに、自動車会社のマーケティングの巧みさを感じてしまいますね。
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製造業と地域別給与の関係

2013年03月10日 05時59分08秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」の「第1章 第2節 企業・雇用・家計の動向」の42ページの「完全失業率」をみましたが、今日は43ページの「現金給与総額」をみます。

厚生労働省、各都道府県「毎月勤労統計(地方調査)」から地域別の現金給与総額の前年比の動きを地域別にみると、地域毎にプラス、マイナスが混在しており、差が大きいことが読み取れます。

この内訳として非製造業をみると、地域毎にプラス、マイナスが混在しており、差が大きく全体の動きとほぼ同じであることが分かります。

他方、製造業だけをみると、関東、東海、北陸、近畿で2011年7~9月期から2012年4~6月期まで4四半期連続で増加しており、生産の回復とともに給与も増加していることが分かります。

以前、「1人当たりの雇用者報酬額」でみたとおり、製造業、特に自動車は他の産業に比べて給与が高く、これが地域現金給与総額にも反映されているということが分かりますね。
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近畿で悪化している完全失業率!

2013年03月09日 06時54分59秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」の「第1章 第2節 企業・雇用・家計の動向」の30ページの「雇用の動向」をみましたが、今日は42ページの「完全失業率」をみます。

総務省「労働力調査」から地域別の完全失業率の推移をみると、北海道は上昇傾向、東北・北関東は低下、東海・北陸・中国・四国は横ばい、他方、近畿や九州・沖縄は失業率も5%台近くにおいて推移するなど、厳しい状況が続いていることがわかります。

そこで、近畿【上】と東海【下】の求人倍率を比較します。


俯瞰すると東海は【赤】の製造業が多い反面、近畿にはそれがみられません。

家電産業といったものづくり分野が雇用を下支えしていることから、製造業の重要性を再認識できると思います。

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東北、東海で改善している雇用動向

2013年03月08日 05時36分19秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」の「第1章 第2節 企業・雇用・家計の動向」の28ページの「東日本大震災関連倒産」をみましたが、今日は30ページの「雇用の動向」をみます。

厚生労働省の「職業安定業務統計」から2011年8月以降の全地域の求人倍率の動きをみます。

雇用が改善しているのは、東海と北陸で、東海は2011年8月から続く改善の動きが輸送用機械生産増加などに伴い2012年1月から5月にかけて大きくなっています。

また、東日本大震災の影響が比較的軽微であった北陸は2011年8月には有効求人倍率は0.9を超え、他地域に比べ高い状態からの改善となっています。

他方、雇用が伸び悩んでいるのは四国と中国で、四国は有効求人倍率は上昇せず、中国は伸び率が低下しています。

今、コンビニエンスストアをはじめ給与アップに取り組む企業が増えてきていますが、雇用を守りながら給与を上げる流れを続けて欲しいものですね。

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