12月の花は、高山植物の女王と言われる「コマクサ」です。
実物がなく写真を見ても同じ形がなく、製作に困りました。
えいやっと作りましたね。
解説は下につけました。
きのうの朝の富士、きれいに見えていました。さすがに昼間は雲が出てましたね。
きのうは金曜日、いつものマッサージでこぶし荘まで歩き、帰りはこぶし号に乗り
帰りました。その足で、予約の歯科へ。初期の虫歯があるようでフッ素を塗って
貰いました。いつまで持つのかしら???
きのうの歩数は、計5,816歩でした。
きのうの夕刻もきれいに富士山が見えました。
今朝は8℃、きのうより3℃高いですが寒いです。足首、まだ痛いですね。
今日も、ゆっくりと歩きます。
YAMAYA - ヤマケイオンライン / 山と渓谷社 (yamakei-online.com)
高山に可憐に咲くコマクサは、「高山植物の女王」と称され、人気の高い花だ。
可憐な姿の一方で、その生き方は力強い。コマクサの秘密について、自然・植物写
真家の高橋修さんが説明する。
「高山植物の女王」と称される、小さくも美しい高山植物。漢字では駒草。駒とは
馬のことで、花が細く馬のようだ、ということで名付けられた。だが、蕾のほうが
馬面に見える。ちょっと変わった構造をした花だが、ケシ科である。
コマクサは、寒さ、強風、乾燥など、環境の厳しい高山帯でも特に厳しく、ほかの
高山植物が生えるこ耐えられるよう、地上部は小さくても、地下に茎や根を長く
伸ばしている。草丈10㎝程度の小さなコマクサからは想像がつかないが、地下では1m
以上に伸びていることもあるようだ。
コマクサが砂礫地の斜面を好むには理由がある。砂礫地の斜面は雪や氷、雨、風に
よって地表がよく動き、植物にとって非常に住みにくい環境。有機物は少なく、
雨水はすぐに流れ、蒸発し乾燥しやすく、紫外線も風も強く、冬には厳寒にさら
される。こんな厳しい環境なのだが、背が低いコマクサにとってよいことがひとつある。
ほかの植物が生えることができないので、植物との競争が少なく、太陽光線をたっぷり
受けることができることだ。
独特な草色をした葉は、細かく分かれている。高山帯には霧が多い。細かく切れた
葉には霧が付きやすく、高山帯で貴重な水を得るひとつのチャンスになっているようだ。
根が広がっているということは、たくさんの水分を得られるということ。
こうして、地上部が小さいコマクサも、いろいろな形で乾燥に対応している。
コマクサの根は、不安定な砂礫地の地下に長く広がっている。このため、コマクサの
地上部の近くの砂礫地を踏むだけで、コマクサの長い地下部分が切れ、枯れてしまい
かねない。野生のコマクサにはむやみに近寄らないようにしよう。
ロシアのカムチャッカ半島でもコマクサを見た。カムチャッカ半島は火山の半島だ。
火山噴火による砂礫地が多く、そんな火山の山麓に見渡す限り、コマクサとリシリ
ヒナゲシの仲間のチシマヒナゲシだけが生えていた。このような荒涼とした場所が
コマクサの本来の生育地ではないだろうか。日本の高山帯は、コマクサにはちょっと
狭すぎるのかもしれない。
北アルプスの白馬岳や八ヶ岳、東北の秋田駒ヶ岳、北海道の大雪山などが大きな
自生地だ。手軽に見るなら、山頂近い部分まで車で上がることができる乗鞍岳がよい。
コマクサの花色は淡い紅色。この微妙で優しい色がすばらしい。北海道産のコマクサは
やや花色が濃い傾向。花色が妙に赤い園芸品種のコマクサをたくさん植えている山も
あるが、やはりコマクサは野生のものが一番。
野生のコマクサは、生息地の長い歴史と、自然環境の生き証人なのだ。そこには深い
意味があり、まだまだ未知の事実もたくさんあるだろう。自然を守るということは、
自然の歴史と、環境を守るということだ。コマクサを大事にしよう。