映画小僧を自称しているので、「しあわせな気分になる映画、教えて~」なんていうお願いを、きゃわいい女子からされることがある。
まぁ楽勝っちゃあ楽勝。
あまり「ひねり」を加えずに数本を挙げれば、「ありがとう~。ハッピーな気分になれたわ♪」と感謝されるもの。
ところが。
「まっき~が、しあわせな気分になる映画、教えて~」という「自分自身への問い」となると、ちょっとばかり厄介かもしれない。
「ひねっていない」のに「ひねり」を加えたように捉えられるから。
真面目に答えているのだけれどね、
ひとがどんどん死んでいく『タクシードライバー』(76)や、
父が娘を撃つ『カノン』(98)、
全員が救われているわけではない『マグノリア』(99)、
苦難の旅がつづく『ユリイカ』(2000)などを観て、自分はほんとうにハッピーになり、あぁ生きよう頑張ろうと思うのだもの。
とはいえ。
いつもそんな作品ばかり観ているわけじゃない、軽快なストーリーテリングと心地良い映像に身をゆだね、なーーーんにも考えずに映画を楽しみたいときだってある。
あすはクリスマス・イヴだからね、「(場合によっては)ひとが死ぬには死ぬが、死者を最小限に抑えた?」自分がハッピーになる映画を20本挙げておこうか。
※制作年度順…意外とフツーだし、それに、やっぱり80年代が多くなるね!
『お熱いのがお好き』(59)…観返す度に感心する、ビリー・ワイルダーは天才だなぁって。
モンローのキャリアでも、いちばんの作品なのではないかな。
『椿三十郎』(62)…前作よりも、かなりコミカルな味つけ。
それでも、ひとは死んでいるのだけれども。
『家族ゲーム』(83)…日本映画史上で最高のコメディ。
うん、まちがいない。
『グレムリン』(84)…初めて行列に並んで観た映画。
映画館でのワクワク原体験は、この作品にあるのかも。
『グーニーズ』(85)…このころのハリウッド産ビッブバジェットの「ほとんど」に、スピルバーグが関わっている。
すごいひとだよ、ほんとうに。
『ビバリーヒルズ・コップ2』(87)…兄リドリーが偉大過ぎて過小評価されたトニー・スコットだが、こんなに純粋に楽しめる映画は、リドリーは創れないと思う。
『赤ちゃん泥棒』(87)…ジェットコースター感覚で、100分があっという間。
いまのコーエン兄弟も好きだけど、このころのほうが「もっと」好き。
『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(88)…世界映画史上で最高のコメディ。
これ、絶対。
『ニュー・シネマ・パラダイス』(88)…ベタといわれようが、好きなものは好き。
完全版でトトの童貞喪失シーンがあるが、なんか笑っちゃった。
『メジャーリーグ』(89)…結末が分かっていても、何度でも楽しめる。
それぞれのキャラクター造形がしっかりしており、それが勝因だろう。
『ビルとテッドの大冒険』(89)…馬鹿馬鹿しさが徹底されていて、不思議と感動してしまう。
最近のキアヌはネガティブ発言連発だが、原点回帰ということで、久し振りにこういうのに出てみればどうだろう。
『デーヴ』(93)…影武者がホンモノより優秀だった―というのは、よくある話だが、脚本がしっかりしているうえに俳優陣もみな好演、これぞ良質なエンタメ映画。
『エド・ウッド』(94)…こころ打たれる、「評価されなかった」映画監督の物語。
敢えて悲惨な後半生を描くことをしなかったところに、監督ティム・バートンの意図が見える。
『ベイブ』(95)…かわいい子豚を見ていると、自分も頑張ろうと思えてくる。
創り込んではいるが、じつにシンプルな物語だ。
『エリン・ブロコビッチ』(2000)…「全員にフェラしてやった」から署名を取れたと発するジュリア・ロバーツが、最高に格好いい。
『キューティ・ブロンド』(2001)…バカが知性派をやっつける物語。
強引さが目立つものの、気持ちいいからそれもよし。
『ムーラン・ルージュ』(2001)…ミュージカルから一本。
いつもやり過ぎなバズ・ラーマンだが、この作品にかぎっては、それが功を奏した感じ。
『スクール・オブ・ロック』(2004)…ジャック・ブラックのひとり舞台。
楽しそうに演奏する子どもたちを見ていると、こういう学園生活も悪くないなと。
『ヒューゴ』(2011)…血もファック・ユーもないスコセッシの映画も、たまにはいいものだ。
映画好きなら、観ておくべし。
『テッド』(2012)…字幕版・吹き替え版の両方で楽しめる。
ダメ中年こそ、この映画の真の面白さが分かるんじゃないかな。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(107)』
まぁ楽勝っちゃあ楽勝。
あまり「ひねり」を加えずに数本を挙げれば、「ありがとう~。ハッピーな気分になれたわ♪」と感謝されるもの。
ところが。
「まっき~が、しあわせな気分になる映画、教えて~」という「自分自身への問い」となると、ちょっとばかり厄介かもしれない。
「ひねっていない」のに「ひねり」を加えたように捉えられるから。
真面目に答えているのだけれどね、
ひとがどんどん死んでいく『タクシードライバー』(76)や、
父が娘を撃つ『カノン』(98)、
全員が救われているわけではない『マグノリア』(99)、
苦難の旅がつづく『ユリイカ』(2000)などを観て、自分はほんとうにハッピーになり、あぁ生きよう頑張ろうと思うのだもの。
とはいえ。
いつもそんな作品ばかり観ているわけじゃない、軽快なストーリーテリングと心地良い映像に身をゆだね、なーーーんにも考えずに映画を楽しみたいときだってある。
あすはクリスマス・イヴだからね、「(場合によっては)ひとが死ぬには死ぬが、死者を最小限に抑えた?」自分がハッピーになる映画を20本挙げておこうか。
※制作年度順…意外とフツーだし、それに、やっぱり80年代が多くなるね!
『お熱いのがお好き』(59)…観返す度に感心する、ビリー・ワイルダーは天才だなぁって。
モンローのキャリアでも、いちばんの作品なのではないかな。
『椿三十郎』(62)…前作よりも、かなりコミカルな味つけ。
それでも、ひとは死んでいるのだけれども。
『家族ゲーム』(83)…日本映画史上で最高のコメディ。
うん、まちがいない。
『グレムリン』(84)…初めて行列に並んで観た映画。
映画館でのワクワク原体験は、この作品にあるのかも。
『グーニーズ』(85)…このころのハリウッド産ビッブバジェットの「ほとんど」に、スピルバーグが関わっている。
すごいひとだよ、ほんとうに。
『ビバリーヒルズ・コップ2』(87)…兄リドリーが偉大過ぎて過小評価されたトニー・スコットだが、こんなに純粋に楽しめる映画は、リドリーは創れないと思う。
『赤ちゃん泥棒』(87)…ジェットコースター感覚で、100分があっという間。
いまのコーエン兄弟も好きだけど、このころのほうが「もっと」好き。
『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(88)…世界映画史上で最高のコメディ。
これ、絶対。
『ニュー・シネマ・パラダイス』(88)…ベタといわれようが、好きなものは好き。
完全版でトトの童貞喪失シーンがあるが、なんか笑っちゃった。
『メジャーリーグ』(89)…結末が分かっていても、何度でも楽しめる。
それぞれのキャラクター造形がしっかりしており、それが勝因だろう。
『ビルとテッドの大冒険』(89)…馬鹿馬鹿しさが徹底されていて、不思議と感動してしまう。
最近のキアヌはネガティブ発言連発だが、原点回帰ということで、久し振りにこういうのに出てみればどうだろう。
『デーヴ』(93)…影武者がホンモノより優秀だった―というのは、よくある話だが、脚本がしっかりしているうえに俳優陣もみな好演、これぞ良質なエンタメ映画。
『エド・ウッド』(94)…こころ打たれる、「評価されなかった」映画監督の物語。
敢えて悲惨な後半生を描くことをしなかったところに、監督ティム・バートンの意図が見える。
『ベイブ』(95)…かわいい子豚を見ていると、自分も頑張ろうと思えてくる。
創り込んではいるが、じつにシンプルな物語だ。
『エリン・ブロコビッチ』(2000)…「全員にフェラしてやった」から署名を取れたと発するジュリア・ロバーツが、最高に格好いい。
『キューティ・ブロンド』(2001)…バカが知性派をやっつける物語。
強引さが目立つものの、気持ちいいからそれもよし。
『ムーラン・ルージュ』(2001)…ミュージカルから一本。
いつもやり過ぎなバズ・ラーマンだが、この作品にかぎっては、それが功を奏した感じ。
『スクール・オブ・ロック』(2004)…ジャック・ブラックのひとり舞台。
楽しそうに演奏する子どもたちを見ていると、こういう学園生活も悪くないなと。
『ヒューゴ』(2011)…血もファック・ユーもないスコセッシの映画も、たまにはいいものだ。
映画好きなら、観ておくべし。
『テッド』(2012)…字幕版・吹き替え版の両方で楽しめる。
ダメ中年こそ、この映画の真の面白さが分かるんじゃないかな。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(107)』