Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画的泥酔

2015-04-03 06:41:45 | コラム
新歓コンパや花見の時期なので、酒の話を。
まぁそんなものはイイワケに過ぎず、酒について書きたいから書くのだけれども。

深刻な二日酔いを経験したことがない。
翌朝「ヤバイかも…」と思ったら迎い酒をしてしまうので、なんとなくそれでやり過ごせる、、、って、ダメじゃん!

ここ10年、吐くこともしない。
酒量が減ったのではなく、呑みかたを心得たということだと思う。

毎日「家呑み」していればね、自分にとっての気持ちのよい酔いかたくらいは分かるものですよ。

同年代にして未だ「一気勝負」みたいなことを仕掛けてくるヤツが居るが、そういう挑発には一切乗らない。
こっちは酒を美味しく、楽しく呑みたいだけなのだから。

幹事をよく引き受けるので、店はよく知っているほうだと思う。
もう少し若いころは皆が貧乏だから大衆居酒屋で充分であったが、40代だものね、洒落た店のひとつやふたつは知っておいたほうがいいし。

酔うとどうなるのかって?

ヘラヘラニタニタしている地顔が、「さらに」ヘラヘラニタニタ顔になる。
ろれつが、完全に回らなくなる。

・・・くらいかな。

ひとにからむことはしない。
からむべき相手? が居たら、そりゃあからむけれども。

―と、ここまでの文章を、半分酔いながら書いた。

半分ね、半分。
完全に酔えば寝てしまうだろうし、「半分酔う」が文章を壊さないぎりぎりのラインだから。


そういえば自分、ヤケザケ(自棄酒)の経験もない。
失恋で、、、というのはあったが、ヤケになっていたわけではないし。
ヤケになったときは、「ヤケグイ」のほうが性にあっているような気がする。

酒はあくまでも、美味しく、楽しく呑みたいから。


以下は、自分にとって印象に残る「映画と飲酒」。

基本、家でのブルーレイ鑑賞においても映画の場合は飲酒出来ないのだが、
こういうタイプの映画にかぎっては、おおいに酔いながら観るのも「あり。」なのかもしれない。

(1)『酔いどれ天使』(48…トップ画像)

観ていないひとは三船のキャラクターを指していると勘違いしているが、いやいや、志村喬が天使なのだよ。

(2)『MONDAY』(2000)

酔った演技で競う大会があったとすれば、日本代表は堤真一で決まり。

そして世界大会でも、確実に上位に食い込むだろう。




(3)『リービング・ラスベガス』(95)

アルコールに溺れて死ぬと決めた脚本家の物語は、ひどく後ろ向きなようでいて、ある意味では前向きなのである。

それを理解してくれる、エリザベス・シューのようなヒロインが寄り添ってくれるのだから。



(4)『荒野の千鳥足』(71)

知られざる怪作。

ニューシネマの影響を色濃く受けている豪州の映画で、ビールを麻薬のように描いているところが面白い。

(5)『アマデウス』(84)

ワインを呑みながら作曲をするモーツァルト。

ねぇ、ほら、呑みながら創作をすると調子いいんだって!!

・・・って、天才と自分を同列で語るなってね。

(6)『サイドウェイ』(2004)

ワインと恋愛と人生を、ロードムービーのスタイルで描く。

デートムービーとしてオススメ出来る一品。



(7)『酔拳』(78)

酔えば酔うほど強くなる。

ガキのころは、実際にそういう拳法があると思っていた。

(8)『街の灯』(31)

酔ったときだけ「親友」扱いし、酔いが醒めると「赤の他人」扱いをする。

踏んだり蹴ったりのチャーリーだが、それでもめげない。

(9)『酒とバラの日々』(62)

アル中の物語だが、素敵に最強なタイトルなので。

堤真一が負けるとしたら、リー・レミックの鬼気迫る泥酔演技だと思う。

(10)『ブレードランナー』(82)

孤独なデッカードによくあう、ウイスキー。

グラスも印象的であり、デザイナーのビンセント・ベガさんのサイトでは、このレプリカグラスが販売されている。



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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『映画的開花』

コメント (2)
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