Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

(帰省のため再録)映画10傑シリーズ(1)

2015-04-19 05:44:28 | コラム
ちょっくら、地元の館林で遊んできます。

というわけで今週はずっと、10傑シリーズ「再録」を展開!

ではどうぞ。


【映画でコクる。】

10年と、ちょっと前―新世代と話題になった映画監督のひとりに、リチャード・ケリーというひとが居た。
最近は振るわないが、デビュー作『ドニー・ダーコ』(2001…トップ画像)に触れた瞬間、確かに新しい才能が出現したと感動を覚えたものだった。

いや、映画監督論とかやりたいわけではなく、テーマは『ドニー・ダーコ』で描かれるエピソードにある。

ある日、主人公が通う学校に美少女が転校してくる。
自己紹介を終えると、教師は「好きな子の横に座りなさい」みたいなことをいう。

すると彼女は、「ほとんど迷うことなく」主人公の横に座る。

囃し立てるクラスメイトたち。

で、ふたりは実際に交際を始める。

えっ。

それで、付き合えちゃうの??


特殊な映画話法か、
あるいは、米国ではこんな感じなのか。

アイ・ラブ・ユーもいわず、なんとなく付き合うカップルに違和感を抱くジャパニーズなオレ、、、みたいな。


米国のティーンはティーンにして恋愛の達人? ってことなのかもしれないが、やっぱり相手にちゃんと伝えたい。

というわけで、今宵は「映画の告白10傑」。
サリエリの懺悔っぽい告白や松たか子の確信犯っぽい告白は省き、ここでは愛の告白のみを選出することにする。

いうのは勇気が要るけれど、いわれたほうは、よほどの相手? でないかぎり、たぶんうれしいと思う。
そう思えば、一歩前進出来るべさ少年少女たちよ。

真似するために観るのは薦めないが、背中を押してほしいというひとは、どうぞ。


(1)アンドリュー・リンカーン→キーラ・ナイトレイ、『ラブ・アクチュアリー』(2003)

我流解説は可能なかぎり短くして、動画を観てもらおうか。

旦那は在宅中、ゆえに声を発して告白出来ない。
だから、こんな感じで。




(2)ホリー・ハンター→ハーベイ・カイテル、『ピアノ・レッスン』(93)

こちらも声なし。

ただ、鍵盤に彫った愛のことばは、夫が彼女の指を切り落とすほどの嫉妬心を生んだ。

(3)麻生祐未→役所広司、『絆』(98)

「商売女しか抱かないっていうんだったら、あたし、商売女になる!」

これいわれてみ、二度も三度も抱くべさ、フツーは。
でも抱かないんだな、役所さんは。

(4)松山ケンイチ→ペ・ドゥナ、『リンダ リンダ リンダ』(2005)

韓国人留学生に、韓国語で告白する同級生―この間が、最高。

(5)シルベスター・スタローン→タリア・シャリア、『ロッキー』(76)

リング上で、愛を叫ぶ。
いまじゃほとんどコメディかもしれないが、このふたりが美男美女ではないところがいいんです、いや冗談でなくほんとうに。

(6)トーマス・サングスター→オリヴィア・オルソン、『ラブ・アクチュアリー』(2003)

映画小僧を名乗っている割にはベタかもしれないが、敢えてダブル・ランクイン。

恋する女の子のため、少年は空港内を走る走る。
その褒美は、彼女からのキスだった。

(7)ジョン・C・ライリー→メローラ・ウォルターズ、『マグノリア』(99)

自身を傷つける彼女に対し、彼は諭すように「きみは、ぼくの大切なひと。二度とそんなまねはしないでくれ」という。

最後のショットは、彼女の「泣き」「笑い」。

刺さったなぁ。

(8)ロバート・デ・ニーロ→シビル・シェパード、『タクシードライバー』(76)

サイコ野郎というと内気なイメージが漂うが、トラビスはベッツィのような美女に対し口説くことが出来る。
しかも公衆の面前で、「きみはいろんなものに囲まれているけれど、ほんとうは孤独だ」などと自信満々にいってのける。

やるじゃないか、相棒!

まぁそのあと、最初のデートでポルノ映画館に行ってしまうのだが・・・。

(9)松田優作→藤谷美和子、『それから』(85)

「僕の人生には、あなたが必要だ」―原作と同じ台詞だが、それに対して「残酷だわ」と返す藤谷美和子が真に迫って素晴らしい。

(10)芳賀優里亜→鈴木雄作、『どこまでもいこう』(99)

好きだとはいわないが、女の子が男の子に「ビスコ」(お菓子ね)をふたつプレゼント。

ほんとうはふたりで食べたかったのだろうが、彼女は「あげる」とだけいって、去っていく。

たぶんふたりは付き合うのだろうな・・・と予想させるラストで、胸キュンだぜ!!

…………………………………………

本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『(帰省のため再録)映画10傑シリーズ(2)』

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする