20日より、ちょっとばかり帰省する。
いつもは法事であったり同窓会であったり、それなりの理由があるのだが、今回は「とくになし」。
強いていえば、「久し振りだから」になるのだろう。
東京で独り暮らしを始めて22年、とうとう生まれ故郷で暮らした年月を越えてしまった。
そりゃトシも取るわな。
ほんとうは、帰省の時期をずらして先週あたりに帰りたかった。
というのも、自分が18歳まで暮らした実家が取り壊されることになり、それに立ち会いたかったから。
(現在、父親はその横に建てられた家のほうに住んでいる)
もう、あの家はないのだものなぁ―と思うと、やっぱりセンチな気分になるものだねぇ。
2年に1度くらいの頻度で帰省しているのだが・・・
当然のこととして、年々「ヨソモノ感」が強くなる。
身内も自分のことを客人のように扱うし、自分もなんとなく旅行者の気分で数日を過ごす。
同窓会に出席しても同様である。
もちろん楽しいので皆勤賞だが、隣組の会合の話をされてもね、ついていけないわけで笑
(7割程度の同級生が地元に留まっているため、自分を除く参加者は「きのうも一緒に遊んでいた」というケースが多く、自分にとっては「数年ぶり」でも、彼ら彼女らにとっては、同窓会も日常の延長線上に位置するのだった)
帰省の初日は、深夜に外に出て、空を仰ぎながら煙草を「連続して何本も」吸うのが恒例である。
しん、と静まり返っている―という時間の感覚が東京にはないため、ひじょうに新鮮なのだ。
しかし。
空気も水も美味いし星もキレイだが、時間の流れが「ゆったりに過ぎて」せかせかしている東京のほうが性にあっているなぁ、、、なんて思ったりするのも事実。
だから、2年に1度くらいの帰省がちょうどいいのだろう。
(周りには10年帰っていないひとも居るし、その逆に年に4~5回も帰っているひとも居る。意外と、自分の回数が平均的になるのかもしれない)
映画と帰省といえば、王道は「帰還兵」か「出所する主人公」だろう。
真っ先に思い浮かべるのはジョン・ランボー(トップ画像)だが、いやいや、あの格好だから里帰りと勘違いしてしまうが、彼は戦友の故郷を訪れているだけだった。
「あいつが帰ってきた」―物語の軸をそこに置いたのが、デ・パルマ×アル・パチーノの『カリートの道』(93)。
伝説のギャングは悪徳弁護士のおかげで獄中生活を終え、シャバに戻ってくる。
年配者や同世代のものは彼の凄さと仁義を重んじる性格を知って一目置くが、彼を使ってのし上がりたいヤンチャな若造も居て・・・という展開だった。
自分はどうかって?
べつの意味で、「あいつが帰ってきた」となるだろうね。
「牧野さんちの子とは、遊んじゃいけないよ」といわれていた同級生が多かったというし、自分を見かけたというだけで家の鍵をかける近隣住民も居る。(半分は嘘だ、半分はね)
というわけで、今回の初体験テーマは「初めての帰省」でいく。
初めての帰省は上京して4ヵ月後の夏・・・のことだから、92年の8月だったと記憶する―。
つづく。
※同窓会を描いた映画といえば、これで決まり。
ラストの小林薫の男泣き、グッときたなぁ。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(123)』
いつもは法事であったり同窓会であったり、それなりの理由があるのだが、今回は「とくになし」。
強いていえば、「久し振りだから」になるのだろう。
東京で独り暮らしを始めて22年、とうとう生まれ故郷で暮らした年月を越えてしまった。
そりゃトシも取るわな。
ほんとうは、帰省の時期をずらして先週あたりに帰りたかった。
というのも、自分が18歳まで暮らした実家が取り壊されることになり、それに立ち会いたかったから。
(現在、父親はその横に建てられた家のほうに住んでいる)
もう、あの家はないのだものなぁ―と思うと、やっぱりセンチな気分になるものだねぇ。
2年に1度くらいの頻度で帰省しているのだが・・・
当然のこととして、年々「ヨソモノ感」が強くなる。
身内も自分のことを客人のように扱うし、自分もなんとなく旅行者の気分で数日を過ごす。
同窓会に出席しても同様である。
もちろん楽しいので皆勤賞だが、隣組の会合の話をされてもね、ついていけないわけで笑
(7割程度の同級生が地元に留まっているため、自分を除く参加者は「きのうも一緒に遊んでいた」というケースが多く、自分にとっては「数年ぶり」でも、彼ら彼女らにとっては、同窓会も日常の延長線上に位置するのだった)
帰省の初日は、深夜に外に出て、空を仰ぎながら煙草を「連続して何本も」吸うのが恒例である。
しん、と静まり返っている―という時間の感覚が東京にはないため、ひじょうに新鮮なのだ。
しかし。
空気も水も美味いし星もキレイだが、時間の流れが「ゆったりに過ぎて」せかせかしている東京のほうが性にあっているなぁ、、、なんて思ったりするのも事実。
だから、2年に1度くらいの帰省がちょうどいいのだろう。
(周りには10年帰っていないひとも居るし、その逆に年に4~5回も帰っているひとも居る。意外と、自分の回数が平均的になるのかもしれない)
映画と帰省といえば、王道は「帰還兵」か「出所する主人公」だろう。
真っ先に思い浮かべるのはジョン・ランボー(トップ画像)だが、いやいや、あの格好だから里帰りと勘違いしてしまうが、彼は戦友の故郷を訪れているだけだった。
「あいつが帰ってきた」―物語の軸をそこに置いたのが、デ・パルマ×アル・パチーノの『カリートの道』(93)。
伝説のギャングは悪徳弁護士のおかげで獄中生活を終え、シャバに戻ってくる。
年配者や同世代のものは彼の凄さと仁義を重んじる性格を知って一目置くが、彼を使ってのし上がりたいヤンチャな若造も居て・・・という展開だった。
自分はどうかって?
べつの意味で、「あいつが帰ってきた」となるだろうね。
「牧野さんちの子とは、遊んじゃいけないよ」といわれていた同級生が多かったというし、自分を見かけたというだけで家の鍵をかける近隣住民も居る。(半分は嘘だ、半分はね)
というわけで、今回の初体験テーマは「初めての帰省」でいく。
初めての帰省は上京して4ヵ月後の夏・・・のことだから、92年の8月だったと記憶する―。
つづく。
※同窓会を描いた映画といえば、これで決まり。
ラストの小林薫の男泣き、グッときたなぁ。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(123)』