52年10月3日生まれ、62歳。
佐賀出身。
公式サイト…なんか手広く、いろいろやってます笑
四股名のような芸名を持つ白竜(はくりゅう)さんは、小沢仁志や竹内力と同様に、いわゆるVシネマで一時代を築いた俳優です。
彼らは簡単にいえば、悪役商会のメンバーを現代的に? 洗練させたようなキャラクター性を持ち、
では、冗談は通じないのかといえば、そんなこともありません。
彼らが放つ笑いは彼らだからこそ成立するわけで、そうした特性を自身たちがきちんと自覚しているという、なかなかに頭のいいひとたちで。
よくサウナに現れるとか、プライベートではゼッタイにサングラスを外さないとか、白竜さんにはいろんな噂がありますが、撮影現場の取材で何度か見かけたことはあります。
ほかの俳優さんと談笑してましたね、ふつうに。
談笑しているだけなのに、ちょっと怖かったですが笑
そのイメージは、自分の世代の場合、Vシネマというより北野映画からの影響なのかもしれません。
このひとの存在を知ったのが、北野武の監督第1作『その男、凶暴につき』(89)でしたからね。
「おい、あんちゃん。ヘンな夢、見てんじゃないよ」―この台詞、すっごい迫力ありました。
※Vシネは作品数があり過ぎて、もはや、何を観たのか思い出せません苦笑
<経歴>
在日韓国人2世。
通名(日本名)は、高山貞一。
俳優さんではなく、歌手として79年にデビュー。
その歌声は・・・なんというか、不思議です。
けっして上手ではないですが、印象に残りますもの。
映画との関わりも、まずは音楽からでした。
83年、崔洋一が監督し内田裕也が主演した『十階のモスキート』の主題歌を担当。
これが縁? で、「崔」組・「内田」組・「北野」組との交流が生まれる。
『いつか誰かが殺される』(84)、
89年、前述した『その男、凶暴につき』に出演。
主人公のビートたけしが追いかける犯罪者を不気味に演じ、ビッグインパクトを残す。
実質的な俳優デビュー作といっていいでしょう、
これ以降にVシネの名優になるわけですし、多忙に過ぎて歌手活動が『ニューイヤーロックフェス』(裕也のアニキが主催する、ひじょうに渋い音楽フェス)くらいになったのですから。
出演作が多いので、Vシネのキャリアは割愛。
そして映画のほうも、本人と確認出来る主要作だけを挙げておきます。
『陽炎』(91)、『夜逃げ屋本舗』(92)、『シンガポールスリング』(93)、『棒の哀しみ』(94)、『みんな~やってるか!』(95)、『セラフィムの夜』(96)、『HANA-BI』(97)。
怖い役ばかりだったので、ひじょうに新鮮だった「よきパパ」役の『がんばっていきまっしょい』(98)、
『月』(2000)、『KT』(2002)、『黒帯 KURO-OBI』(2006)、『ハードロマンチッカー』(2011)、『アウトレイジ ビヨンド』(2012)、『真夏の方程式』(2013)、そして最新作が『新・極道の紋章』(2014)。
このひともまた、いつか自身でメガホンを持って映画を撮りそうな気がします。
思う存分に金をかけて、コワモテばっかりを揃え、撃ち、刺し、恫喝ばっかりし合う自由な映画を観たいものですね笑
次回のにっぽん男優列伝は、橋爪功さんから。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『黄金週間特別篇(1)MOMMY!』
佐賀出身。
公式サイト…なんか手広く、いろいろやってます笑
四股名のような芸名を持つ白竜(はくりゅう)さんは、小沢仁志や竹内力と同様に、いわゆるVシネマで一時代を築いた俳優です。
彼らは簡単にいえば、悪役商会のメンバーを現代的に? 洗練させたようなキャラクター性を持ち、
では、冗談は通じないのかといえば、そんなこともありません。
彼らが放つ笑いは彼らだからこそ成立するわけで、そうした特性を自身たちがきちんと自覚しているという、なかなかに頭のいいひとたちで。
よくサウナに現れるとか、プライベートではゼッタイにサングラスを外さないとか、白竜さんにはいろんな噂がありますが、撮影現場の取材で何度か見かけたことはあります。
ほかの俳優さんと談笑してましたね、ふつうに。
談笑しているだけなのに、ちょっと怖かったですが笑
そのイメージは、自分の世代の場合、Vシネマというより北野映画からの影響なのかもしれません。
このひとの存在を知ったのが、北野武の監督第1作『その男、凶暴につき』(89)でしたからね。
「おい、あんちゃん。ヘンな夢、見てんじゃないよ」―この台詞、すっごい迫力ありました。
※Vシネは作品数があり過ぎて、もはや、何を観たのか思い出せません苦笑
<経歴>
在日韓国人2世。
通名(日本名)は、高山貞一。
俳優さんではなく、歌手として79年にデビュー。
その歌声は・・・なんというか、不思議です。
けっして上手ではないですが、印象に残りますもの。
映画との関わりも、まずは音楽からでした。
83年、崔洋一が監督し内田裕也が主演した『十階のモスキート』の主題歌を担当。
これが縁? で、「崔」組・「内田」組・「北野」組との交流が生まれる。
『いつか誰かが殺される』(84)、
89年、前述した『その男、凶暴につき』に出演。
主人公のビートたけしが追いかける犯罪者を不気味に演じ、ビッグインパクトを残す。
実質的な俳優デビュー作といっていいでしょう、
これ以降にVシネの名優になるわけですし、多忙に過ぎて歌手活動が『ニューイヤーロックフェス』(裕也のアニキが主催する、ひじょうに渋い音楽フェス)くらいになったのですから。
出演作が多いので、Vシネのキャリアは割愛。
そして映画のほうも、本人と確認出来る主要作だけを挙げておきます。
『陽炎』(91)、『夜逃げ屋本舗』(92)、『シンガポールスリング』(93)、『棒の哀しみ』(94)、『みんな~やってるか!』(95)、『セラフィムの夜』(96)、『HANA-BI』(97)。
怖い役ばかりだったので、ひじょうに新鮮だった「よきパパ」役の『がんばっていきまっしょい』(98)、
『月』(2000)、『KT』(2002)、『黒帯 KURO-OBI』(2006)、『ハードロマンチッカー』(2011)、『アウトレイジ ビヨンド』(2012)、『真夏の方程式』(2013)、そして最新作が『新・極道の紋章』(2014)。
このひともまた、いつか自身でメガホンを持って映画を撮りそうな気がします。
思う存分に金をかけて、コワモテばっかりを揃え、撃ち、刺し、恫喝ばっかりし合う自由な映画を観たいものですね笑
次回のにっぽん男優列伝は、橋爪功さんから。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『黄金週間特別篇(1)MOMMY!』