Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(132)

2015-08-08 06:07:56 | コラム
くろさわあき「ら」→「ら」いくーだー(ライ・クーダー)

映画に関わる作曲家で、好きなひとを何人か挙げてみよう。

デヴィッド・リンチの映画には欠かせない、アンジェロ・バタラメンティ。




来日公演を控える、ティム・バートン組のダニー・エルフマン。



コーエン兄弟のスコアを担当しつづける、カーター・バーウェル。

大作に欠かせないエンニオ・モリコーネ、
ハリウッド産の半分はこのひとが手がけているのかも・・・と思わせるほど人気のあるハンズ・ジマーも嫌いじゃない。




もちろんジョン・ウィリアムスも、
坂本龍一も、
マイケル・ナイマンも、
ヴァンゲリスも、
久石譲も、
バーナード・ハーマンも・・・って、よい映画音楽を「ひとつでも」手がけたことがあるひとであれば、みんな好きだ。


専門ではないが、ときどき映画音楽を手がけるミュージシャンも居る。

意外だったのが「ナイン・インチ・ネイルズ」のボーカル、トレント・レズナーで、このひとは誰かの指揮下で仕事が出来ないような人間性なのでは・・・? と勝手に思っていたのだが、盟友デヴィッド・フィンチャーの作品でサウンドトラックを担当するようになった。

(そして、オスカーまで取っちゃった!!)

ギタリストのライ・クーダーも、そんなひとり。

現在68歳、義眼の名ギタリスト。
映画との関わりは、ヴィム・ヴェンダースとウォルター・ヒル作品におけるサウンドトラックで有名。

ヴェンダースは音楽への造詣が深いし、交流関係も多岐にわたる・・・から、納得。
しかし、THE男のヒルとの関係性がいまひとつピンとこない。

クラスメイトだったのかしら? と思ってしまうほどにヒルとの共通点が浮かばないのだが、それは作品にも反映されていて。

ヴェンダースとの相性はバツグンで、『パリ、テキサス』(84)なんて、クーダーの音楽がなければ星がひとつ減ってしまうくらいだと思う。





いっぽう、ヒルと組んだ『ラストマン・スタンディング』(96)なんて、音楽は崇高なのに内容がクソミソに過ぎて、クーダーの存在が浮きまくってしまっているのだ。


恋愛みたいなことをいうが・・・
これって、どっちのためにもなっていないような気がするのだけれど、クーダー自身は、それでいいのかな??

・・・って、ここまでいうと、ヒルが可哀想か。

誤解なきように書いておけば、ヒルの映画は好きなのよ。


次回のしりとりは・・・
らいくー「だー」→「だー」れんあろのふすきー。

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明日のコラムは・・・

『夏の映画の偏差値表』

コメント (2)
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