Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

オッサンの階段走り

2015-08-20 05:52:41 | コラム
団地族になって、11年が経過した。

早っ!!

自分もトシを取るわけだ。

理想を挙げていったら切りがないが、いまの住まいにこれといった不満はない。
だからこそ、11年も住んでいるのだろう。

5階建ての最上階。
エレベーターは、なし。
ついでにいうと、自分が原因ではない・・・とは思うが、ほかの空室は埋まっていっているのに、自分のところだけ、隣室が空室のまんま、なのだった。

だからこっちも遠慮せずに、格闘技やAVを(そこそこの)大音量で流すことが出来る。

・・・って、それが原因なんじゃ??

・・・・・。

まぁいいや。

住み始めたころは30歳、いまは41歳―そのころと現在とで、変わったこと。

最寄りのスーパーで米10kgやビール1ケースを購入し、それを何度かに分けて自分で運んでいた。

車は持っていない・・・どころか、免許さえないわけだが、それを苦と感じずに「当たり前のこと」として、こなしていた・・・のだけれども、2年くらい前からネットスーパーを利用するようになった。

送料などで自分で運ぶよりも高くなってしまうのだろうが、ATMの手数料とかも気にしないタイプなものでね、

いちどラクチンを覚えてしまうと元には戻れない。

というのは世の常であるからして、現在では大抵のものをネットで注文し届けてもらっていると。


ただ、ちょっと心苦しいところがあって。

佐川やヤマトの配達員は、自分より若いアンちゃんである。
しかし地域密着型のネットスーパーの場合、大抵が自分よりトシのいったオッサンなんだよね。

米やビールを抱え、ゼェゼェハァハァいいながら階段を駆け上がるオッサン。

毎回毎回、いちどでは抱えきれぬほどの量を注文しているので、玄関前でそれらを降ろすと、再び階下へとダッシュしていくわけですよ。

こりゃたまらん。

というわけで、運びを手伝う自分。


「すいませんねぇ」
「いえいえ、こんなに頼む自分もアレですから」
「量的にはそれほどでもないんだよ、ただ、ここはエレベーターないからね」
「・・・ですよねぇ」


「お釣りは取っておいて」とチップを渡すか、運びを手伝うか迷ったんだけれども。

自分より若いひとならばチップも自然に渡せるだろう、でも年配のひとなので、手伝ったほうが有難がられると思ったんだ。

しかし。

「手伝ってくれるのうれしいんだけど、次のお客さんも、そのまた次のお客さんも、ここの団地。毎日、これの繰り返しだから足腰は自然と鍛えられるんだよね」

・・・まぁ、たしかにそうだわな。


チップのほうが、喜ばれたかもしれない。

次は、そうしようかな。





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明日のコラムは・・・

『切腹』

コメント (1)
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