団地族になって、11年が経過した。
早っ!!
自分もトシを取るわけだ。
理想を挙げていったら切りがないが、いまの住まいにこれといった不満はない。
だからこそ、11年も住んでいるのだろう。
5階建ての最上階。
エレベーターは、なし。
ついでにいうと、自分が原因ではない・・・とは思うが、ほかの空室は埋まっていっているのに、自分のところだけ、隣室が空室のまんま、なのだった。
だからこっちも遠慮せずに、格闘技やAVを(そこそこの)大音量で流すことが出来る。
・・・って、それが原因なんじゃ??
・・・・・。
まぁいいや。
住み始めたころは30歳、いまは41歳―そのころと現在とで、変わったこと。
最寄りのスーパーで米10kgやビール1ケースを購入し、それを何度かに分けて自分で運んでいた。
車は持っていない・・・どころか、免許さえないわけだが、それを苦と感じずに「当たり前のこと」として、こなしていた・・・のだけれども、2年くらい前からネットスーパーを利用するようになった。
送料などで自分で運ぶよりも高くなってしまうのだろうが、ATMの手数料とかも気にしないタイプなものでね、
いちどラクチンを覚えてしまうと元には戻れない。
というのは世の常であるからして、現在では大抵のものをネットで注文し届けてもらっていると。
ただ、ちょっと心苦しいところがあって。
佐川やヤマトの配達員は、自分より若いアンちゃんである。
しかし地域密着型のネットスーパーの場合、大抵が自分よりトシのいったオッサンなんだよね。
米やビールを抱え、ゼェゼェハァハァいいながら階段を駆け上がるオッサン。
毎回毎回、いちどでは抱えきれぬほどの量を注文しているので、玄関前でそれらを降ろすと、再び階下へとダッシュしていくわけですよ。
こりゃたまらん。
というわけで、運びを手伝う自分。
「すいませんねぇ」
「いえいえ、こんなに頼む自分もアレですから」
「量的にはそれほどでもないんだよ、ただ、ここはエレベーターないからね」
「・・・ですよねぇ」
「お釣りは取っておいて」とチップを渡すか、運びを手伝うか迷ったんだけれども。
自分より若いひとならばチップも自然に渡せるだろう、でも年配のひとなので、手伝ったほうが有難がられると思ったんだ。
しかし。
「手伝ってくれるのうれしいんだけど、次のお客さんも、そのまた次のお客さんも、ここの団地。毎日、これの繰り返しだから足腰は自然と鍛えられるんだよね」
・・・まぁ、たしかにそうだわな。
チップのほうが、喜ばれたかもしれない。
次は、そうしようかな。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『切腹』
早っ!!
自分もトシを取るわけだ。
理想を挙げていったら切りがないが、いまの住まいにこれといった不満はない。
だからこそ、11年も住んでいるのだろう。
5階建ての最上階。
エレベーターは、なし。
ついでにいうと、自分が原因ではない・・・とは思うが、ほかの空室は埋まっていっているのに、自分のところだけ、隣室が空室のまんま、なのだった。
だからこっちも遠慮せずに、格闘技やAVを(そこそこの)大音量で流すことが出来る。
・・・って、それが原因なんじゃ??
・・・・・。
まぁいいや。
住み始めたころは30歳、いまは41歳―そのころと現在とで、変わったこと。
最寄りのスーパーで米10kgやビール1ケースを購入し、それを何度かに分けて自分で運んでいた。
車は持っていない・・・どころか、免許さえないわけだが、それを苦と感じずに「当たり前のこと」として、こなしていた・・・のだけれども、2年くらい前からネットスーパーを利用するようになった。
送料などで自分で運ぶよりも高くなってしまうのだろうが、ATMの手数料とかも気にしないタイプなものでね、
いちどラクチンを覚えてしまうと元には戻れない。
というのは世の常であるからして、現在では大抵のものをネットで注文し届けてもらっていると。
ただ、ちょっと心苦しいところがあって。
佐川やヤマトの配達員は、自分より若いアンちゃんである。
しかし地域密着型のネットスーパーの場合、大抵が自分よりトシのいったオッサンなんだよね。
米やビールを抱え、ゼェゼェハァハァいいながら階段を駆け上がるオッサン。
毎回毎回、いちどでは抱えきれぬほどの量を注文しているので、玄関前でそれらを降ろすと、再び階下へとダッシュしていくわけですよ。
こりゃたまらん。
というわけで、運びを手伝う自分。
「すいませんねぇ」
「いえいえ、こんなに頼む自分もアレですから」
「量的にはそれほどでもないんだよ、ただ、ここはエレベーターないからね」
「・・・ですよねぇ」
「お釣りは取っておいて」とチップを渡すか、運びを手伝うか迷ったんだけれども。
自分より若いひとならばチップも自然に渡せるだろう、でも年配のひとなので、手伝ったほうが有難がられると思ったんだ。
しかし。
「手伝ってくれるのうれしいんだけど、次のお客さんも、そのまた次のお客さんも、ここの団地。毎日、これの繰り返しだから足腰は自然と鍛えられるんだよね」
・・・まぁ、たしかにそうだわな。
チップのほうが、喜ばれたかもしれない。
次は、そうしようかな。
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明日のコラムは・・・
『切腹』