れーざーびー「む」→「む」かでにんげん(ムカデ人間)
3~4人つながっている「ように、見える」映像なら、AVで観たことあるけど?
いやいや、これはマッドサイエンティストの物語。
『ムカデ人間』の第一弾(2009)は、ミニシアター系の狂った映画らしく「ひっそりと」公開された。
「ひとを、つなげてみたかった」というキチガイ医師に囚われた男女が「肛門と尻」を接合され、どんどんつながっていく。
設定上、陽のあたる場所で堂々と語られることのない映画ではあるものの、人体の改造そのものは珍しいものではなく、
広義の意味で捉えれば、『鉄男』(89)や『イグジステンズ』(99)も同じような世界を描いていた。
いったい、どんなひとが観にきているのだろう―興味本位で劇場を覗いてみたらば・・・
あれれ、ほぼ満席状態、しかも、そこらへんを歩いているような「フツーの」若い男女が多いじゃん!!
このヘンタイめ!! とニヤニヤしながらこころのなかで罵倒したものである。
2011年、パート2が上陸。
つなげる人間の数を増やし、エログロ描写もエスカレート。
こんどはどうだ? と劇場を覗くと、驚くべきことに、第一弾よりも入っているのであった。
ちなみに自分は、このパート2がいちばん好き。
現在公開中のパート3は、歯止めが利かなくなったというか、この手の映画が持つべき「ぎりぎりのルール」を破ってしまっていて、明るいコメディになってしまっている。
※ひとが増えればいいってもんじゃない!!
主要キャストの顔は「あんなにおぞましい」のに、最初から最後まで真面目に観ることが出来ない。
なんだか、笑ってしまうのである。
とはいえ。
話題が話題を呼び、『ムカデ人間3』はシリーズ最大のヒットを記録。
「誰にも知られない」ように劇場に集っていたはずの観客は堂々と行列に並んでいた。
これでは、ヘンタイ!! と罵ることが出来ない。
とても健全な映画に成り下がってしまった―ことの証明として、AKBグループを脱退したばかりの川栄李奈(写真中央)が
公開前キャンペーンに登場、「この映画に出たい。ただし、つなげるほうとして」と発言して話題になっていた。
つなげるほう、かい!?
つながるほう、と発言してくれれば、ファンになったかもしれない。
この手の映画を嫌悪するひとは、いつの時代だって居るだろう。
逆に歓迎するひとだって、必ず居る。
自分はもちろん後者のほうだが、だからこそパート3の甘い創りには、ちょっと納得出来ないのであった。
次回のしりとりは・・・
むかでにん「げん」→「げん」しばくだん。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『ひざのうら』
3~4人つながっている「ように、見える」映像なら、AVで観たことあるけど?
いやいや、これはマッドサイエンティストの物語。
『ムカデ人間』の第一弾(2009)は、ミニシアター系の狂った映画らしく「ひっそりと」公開された。
「ひとを、つなげてみたかった」というキチガイ医師に囚われた男女が「肛門と尻」を接合され、どんどんつながっていく。
設定上、陽のあたる場所で堂々と語られることのない映画ではあるものの、人体の改造そのものは珍しいものではなく、
広義の意味で捉えれば、『鉄男』(89)や『イグジステンズ』(99)も同じような世界を描いていた。
いったい、どんなひとが観にきているのだろう―興味本位で劇場を覗いてみたらば・・・
あれれ、ほぼ満席状態、しかも、そこらへんを歩いているような「フツーの」若い男女が多いじゃん!!
このヘンタイめ!! とニヤニヤしながらこころのなかで罵倒したものである。
2011年、パート2が上陸。
つなげる人間の数を増やし、エログロ描写もエスカレート。
こんどはどうだ? と劇場を覗くと、驚くべきことに、第一弾よりも入っているのであった。
ちなみに自分は、このパート2がいちばん好き。
現在公開中のパート3は、歯止めが利かなくなったというか、この手の映画が持つべき「ぎりぎりのルール」を破ってしまっていて、明るいコメディになってしまっている。
※ひとが増えればいいってもんじゃない!!
主要キャストの顔は「あんなにおぞましい」のに、最初から最後まで真面目に観ることが出来ない。
なんだか、笑ってしまうのである。
とはいえ。
話題が話題を呼び、『ムカデ人間3』はシリーズ最大のヒットを記録。
「誰にも知られない」ように劇場に集っていたはずの観客は堂々と行列に並んでいた。
これでは、ヘンタイ!! と罵ることが出来ない。
とても健全な映画に成り下がってしまった―ことの証明として、AKBグループを脱退したばかりの川栄李奈(写真中央)が
公開前キャンペーンに登場、「この映画に出たい。ただし、つなげるほうとして」と発言して話題になっていた。
つなげるほう、かい!?
つながるほう、と発言してくれれば、ファンになったかもしれない。
この手の映画を嫌悪するひとは、いつの時代だって居るだろう。
逆に歓迎するひとだって、必ず居る。
自分はもちろん後者のほうだが、だからこそパート3の甘い創りには、ちょっと納得出来ないのであった。
次回のしりとりは・・・
むかでにん「げん」→「げん」しばくだん。
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明日のコラムは・・・
『ひざのうら』