43年2月3日生まれ、72歳。
兵庫出身。
公式プロフィール
―こういう書き出しだと怒るひとが居るかもしれませんが。
アダルトビデオの世界に、2000年代前半より「汁男優」という特殊な演者が誕生しました。
顔、関係なし。
身体、関係なし。
技巧、なくてよし。
必要とされるものは「ただひとつ」、良質?で、濃い精子。
それをAV女優の顔にかけるためだけに大量募集? される素人の男優さんのことを指しています。
男子でさえ彼らのことを笑ったりするわけですが、
ただ、このジャンル「ぶっかけ」というものは、汁男優の存在がなくては成立しないものなのです。
自分がいちばん好きなこのジャンルは、いわばAV女優×メインの男優×汁男優の共同作業によって生まれます。
だから、やっぱり感謝しないといけないと思うのです。
なかなか、そういう気にはなれないひとも多いでしょうが苦笑
で、そんな汁男優と福本清三(ふくもと・せいぞう)さんを並べて紹介することに「多少のためらい」を感じているわけですけど、
10年前までは「名もなき俳優」であったというのは事実ですし、「作品が成立するのであれば、自分なんかどうでもいい」というスタイルは、汁男優のありかたに似ているところがあると思うのです。
まぁ、どう説明しようが、怒るひとは居るでしょう。
ともかく自分は、福本さんも汁男優も「同じくらい好き」だし「感謝している」ということなのです。
<経歴>
「斬られ役・殺され役」ばかり演じてきたことから、「5万回斬られた男」と呼ばれる。
15歳で東映京都撮影所に入社、「大部屋俳優」のひとりとしてキャリアをスタートさせる。
以降、数々のドラマや映画に出演。
20代前半より「斬られ役・殺され役」専門のようになり、いつしか、最もシニザマが巧い俳優と称されるようになります。
本人曰く「代表作、なし。」だそうですけど、自分が選出する代表作をザザッと。
『十兵衛暗殺剣』(64)、『主水之介三番勝負』(65)、『忍法忠臣蔵』(65)、『丹下左膳 飛燕居合斬り』(66)、『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(69)。
『人斬り観音唄』(70)、『まむしの兄弟 懲役十三回』(72)、『ポルノ時代劇 忘八武士道』(73)、『仁義なき戦い』(73)、『仁義なき戦い 広島死闘篇』(73)、『まむしの兄弟 恐喝三億円』(73)、『仁義なき戦い 代理戦争』(73)、『仁義なき戦い 頂上作戦』(74)、『逆襲! 殺人拳』(74)、『ザ・カラテ』(74)、『強盗放火殺人囚』(75)、『資金源強奪』(75)、『実録外伝 大阪電撃作戦』(76)、『沖縄やくざ戦争』(76)、『バカ政ホラ政トッパ政』(76)、『北陸代理戦争』(77)、『ドーベルマン刑事』(77)、『柳生一族の陰謀』(78)、『水戸黄門』(78)、『真田幸村の謀略』(79)。
『吼えろ鉄拳』(81)、『魔界転生』(81)、『蒲田行進曲』(82)、『鬼龍院花子の生涯』(82)、『野獣刑事』(82)、『里見八犬伝』(83)、『北の螢』(84)、『夢千代日記』(85)、『極道の妻たち』(86)、『おもちゃ』(98)、『ぼくんち』(2003)。
2003年に東映を定年する直前、ハリウッド産の『ラストサムライ』(2002)に出演。
朴訥な侍を好演し、このころから・・・というか、このころ「やっと」注目を受けるようになる。
「その他大勢の役者でありたい」と願う本人の意思に反し、さまざまなメディアが特集を組むようになりました。
定年を迎えて以後も「嘱託」で籍を残し、俳優業をつづける。
『カーテンコール』(2005)、『桜田門外ノ変』(2010)、『最後の忠臣蔵』(2010)、『北のカナリアたち』(2012)、『利休にたずねよ』(2013)。
そして2014年、キャリアん十年にして初の主演となる『太秦ライムライト』が公開。
同年には『ジャッジ!』(2014)と『幕末高校生』(2014)にも顔を出し、あくまでも自分は「その他大勢」であることを強調する。
すんばらしいプロ根性、哲学の持ち主だと思います。
次回の男優列伝は、藤竜也さんから。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『白百合』
兵庫出身。
公式プロフィール
―こういう書き出しだと怒るひとが居るかもしれませんが。
アダルトビデオの世界に、2000年代前半より「汁男優」という特殊な演者が誕生しました。
顔、関係なし。
身体、関係なし。
技巧、なくてよし。
必要とされるものは「ただひとつ」、良質?で、濃い精子。
それをAV女優の顔にかけるためだけに大量募集? される素人の男優さんのことを指しています。
男子でさえ彼らのことを笑ったりするわけですが、
ただ、このジャンル「ぶっかけ」というものは、汁男優の存在がなくては成立しないものなのです。
自分がいちばん好きなこのジャンルは、いわばAV女優×メインの男優×汁男優の共同作業によって生まれます。
だから、やっぱり感謝しないといけないと思うのです。
なかなか、そういう気にはなれないひとも多いでしょうが苦笑
で、そんな汁男優と福本清三(ふくもと・せいぞう)さんを並べて紹介することに「多少のためらい」を感じているわけですけど、
10年前までは「名もなき俳優」であったというのは事実ですし、「作品が成立するのであれば、自分なんかどうでもいい」というスタイルは、汁男優のありかたに似ているところがあると思うのです。
まぁ、どう説明しようが、怒るひとは居るでしょう。
ともかく自分は、福本さんも汁男優も「同じくらい好き」だし「感謝している」ということなのです。
<経歴>
「斬られ役・殺され役」ばかり演じてきたことから、「5万回斬られた男」と呼ばれる。
15歳で東映京都撮影所に入社、「大部屋俳優」のひとりとしてキャリアをスタートさせる。
以降、数々のドラマや映画に出演。
20代前半より「斬られ役・殺され役」専門のようになり、いつしか、最もシニザマが巧い俳優と称されるようになります。
本人曰く「代表作、なし。」だそうですけど、自分が選出する代表作をザザッと。
『十兵衛暗殺剣』(64)、『主水之介三番勝負』(65)、『忍法忠臣蔵』(65)、『丹下左膳 飛燕居合斬り』(66)、『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(69)。
『人斬り観音唄』(70)、『まむしの兄弟 懲役十三回』(72)、『ポルノ時代劇 忘八武士道』(73)、『仁義なき戦い』(73)、『仁義なき戦い 広島死闘篇』(73)、『まむしの兄弟 恐喝三億円』(73)、『仁義なき戦い 代理戦争』(73)、『仁義なき戦い 頂上作戦』(74)、『逆襲! 殺人拳』(74)、『ザ・カラテ』(74)、『強盗放火殺人囚』(75)、『資金源強奪』(75)、『実録外伝 大阪電撃作戦』(76)、『沖縄やくざ戦争』(76)、『バカ政ホラ政トッパ政』(76)、『北陸代理戦争』(77)、『ドーベルマン刑事』(77)、『柳生一族の陰謀』(78)、『水戸黄門』(78)、『真田幸村の謀略』(79)。
『吼えろ鉄拳』(81)、『魔界転生』(81)、『蒲田行進曲』(82)、『鬼龍院花子の生涯』(82)、『野獣刑事』(82)、『里見八犬伝』(83)、『北の螢』(84)、『夢千代日記』(85)、『極道の妻たち』(86)、『おもちゃ』(98)、『ぼくんち』(2003)。
2003年に東映を定年する直前、ハリウッド産の『ラストサムライ』(2002)に出演。
朴訥な侍を好演し、このころから・・・というか、このころ「やっと」注目を受けるようになる。
「その他大勢の役者でありたい」と願う本人の意思に反し、さまざまなメディアが特集を組むようになりました。
定年を迎えて以後も「嘱託」で籍を残し、俳優業をつづける。
『カーテンコール』(2005)、『桜田門外ノ変』(2010)、『最後の忠臣蔵』(2010)、『北のカナリアたち』(2012)、『利休にたずねよ』(2013)。
そして2014年、キャリアん十年にして初の主演となる『太秦ライムライト』が公開。
同年には『ジャッジ!』(2014)と『幕末高校生』(2014)にも顔を出し、あくまでも自分は「その他大勢」であることを強調する。
すんばらしいプロ根性、哲学の持ち主だと思います。
次回の男優列伝は、藤竜也さんから。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『白百合』