Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

WAKUWAKU

2015-10-20 05:51:46 | コラム
映画を観ていて、ワクワクしてしまう瞬間。

たとえば。
『スターウォーズ』シリーズ(77~)の、オープニングタイトルが表示されるところ。
『ハスラー2』(86)で、ポール・ニューマンが「戻ってきたぜ!」というラストシーン。
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(89)で、少年時代のインディと現在のインディがオーバーラップするところ。
『用心棒』(61)の「あばよ!」。
『ダイハード』(88)で、微かに聞こえてくる鈴の効果音。

そうして、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)の「TO BE CONTINUED」。

そうなんだ。
すでに多くのメディアが特集しているとおり、2015年10月21日―つまり明日は、このシリーズの第2作目で描かれた「未来の日」。

実際に、あの日に追いついてしまう。
そこできょうは、初体験エピソードを休載して『バック・トゥ・ザ・フューチャー』についてのアレコレを綴ってみたい。


年中いっているように、自分は「ひたすら暗くて、イヤ~になるような物語」を好む傾向にあって。
救いがあったとしても、「救済の微光」を感じさせる程度のものがいいな、、、と常々思っている。

だから『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で描かれる未来よりも、『ブレードランナー』(82)が描き出す陰鬱な未来のほうが感覚的にしっくりくる。



だからといって。
そんな暗い物語ばかり観ているわけでもなく。

たまにはホッとしたいわけですよ。
こころの底から笑いたいわけですよ。
現実を忘れ、WAKUWAKUしたいわけですよ。

そんなときには、やっぱり米産のビッグバジェットこそ最適で。

自分がいう米産のビッグバジェットとは『ワイルドスピード』シリーズ(2001~)などを指すのではなく、80年代に青春を送ったオッサンだから、やっぱりスピルバーグ印なのだよね。


じつをいうと『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは、第1作目はほんとうによく出来ていると思うけれど、
第2作目、第3作目とも、「出来としては」あんまり感心しなかった。

マーティが『ジョニー・B・グッド』を熱唱するところ。
「1.21ジゴワット!!」と、ドクが叫ぶところ。
ドクの倉庫から出火し、火消しするところ。
恋人ジェニファーの可愛さ。
愛犬アインシュタインの可愛さ。
ヴァン・ヘイレンの音楽を「宇宙的」とする面白さ。

そして、当時は制作するかどうかさえ定かではなかったはずの「TO BE CONTINUED」。

映画的選択というべきか、そのすべてが抜群で見事なものだと思う。

続編はつまらなかったわけではないが、第1作目が完璧に過ぎだと。

しかし第2作目にも、第3作目にも、個人的な思い入れはあって。

高校時代に映写技師のアルバイトをしていた―というエピソードは何度か書いている。

自分は第2作目を観た帰りに、売店のおばちゃんに話しかけて面接の約束をした。
そうして採用され、見習い期間を経て、初めて「ひとりで映写した」作品が、第3作目だったのである。

だから。
第1作目は自ら望んで20回くらい観たが、第3作目は「仕事として」繰り返し観ることとなり、少なくとも40回は観ているのである。

『稲村ジェーン』(90)の映写は「映画好きをやめようか…」と思い悩むほどに苦痛な時間を過ごしたが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の映写は楽しかった。

ただ映写をし、画面がぼやけたらフォーカスを修正していただけなのに、なんだか自分が偉い気分になった。
創り手のひとりだと錯覚し、映写室から観客席を覗き込み、「オレが停止ボタンを押したら、お前ら映画を観れなくなるんだぞ!」なんてなことを思っていた。


そんな、思い入れの強い映画が描いた舞台が、あすに迫った。

映画小僧の諸君、君たちがこの映画を好きでも嫌いでも・・・って、嫌いなひとを見つけるほうが難儀だと思うが、
あすはマーティとドクと、ジェニファーとビフに敬意を表し、自宅でイベント会場で居酒屋で、とにかくどこでもいいから、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』祭を開催しようじゃないか!!




 
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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(149)』
コメント (3)
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