Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん男優列伝(299)古谷一行

2015-10-12 05:43:59 | コラム
44年1月2日生まれ、71歳。
東京出身。

公式サイト

少し前に、バンド「SEKAI NO OWARI」のファンたちが「電気グルーヴ」を聴いて「セカオワのパクリじゃん!」と発したことが話題となりました。

いやいや、むしろ逆だから!! と「電気グルーヴ」ファンは怒ることなく、その世代間ギャップや無知などを楽しんでいました。

大人な対応ですなぁ。
でもそういうことって、ありますよね。

世代間による認識のちがい。
たとえば自分にとって「三船美佳は三船敏郎の娘」ですが、20代の子にとっては「三船敏郎は三船美佳の父」になるわけです。
どっちがメイン? になるのかっていう話。

宇多田ヒカルが先にくるのか、藤圭子が先にくるのか。
フランシス・コッポラが先にくるのか、ソフィア・コッポラが先にくるのか。
そして自分の世代ではなかなか考えられないことですけれど、20代の子であれば、兄リヴァーよりも、弟ホアキン・フェニックスが先にくるわけですよ!!

そして本日の主役、古谷一行(ふるや・いっこう)さんも、30代前半から下にとっては「降谷建志のパパ」になります。



さらに巨乳ファン? にとっては「MEGUMIの旦那のパパ」になるっていう。



ちなみに自分は巨乳ファンでもないですが、MEGUMIは例外的に好きです。
雰囲気がいいので。

そんな乳子じゃない、、、父子は良好な関係を築いているようで、子のニューアルバムのCMに父が出演したりしています。




<経歴>

長男は「Dragon Ash」の降谷建志。

中央大学に通いながら俳優座の研修生に。
卒業後にそのまま俳優の道に進むも、しばらくは端役がつづく。

テレビドラマを中心に活躍するひとですので、俳優人生の長さに反比例し、映画出演作はひじょうに少ないです。

・・・ので、最初にちゃちゃちゃっと映画のキャリアを紹介してしまいましょう。

実質的な映画俳優デビュー作は、69年の『新撰組』。

ほかに、『富士山頂』(70)、『金田一耕助の冒険』(79)、『ジャズ大名』(86)、『宣戦布告』(2002)、父子共演した『手紙』(2003)、そして『さよなら夏休み』(2010)。

えぇ、これだけなんです主な作品は。

ちょっと少な過ぎますよね、スクリーン映えしそうなツラガマエなのに!!


このひとを有名にしたのは、70年代後半よりTBSで放送された『横溝正史シリーズ』です。
金田一耕助を好演、いろんなひとが演じたキャラクターですが、原作者の横溝正史は古谷さんをいちばん気に入っていたようですね。

TBSとは相性がいいようで、80年代にはもうひとつの代表作『金曜日の妻たちへ』(83)で主演、これも高視聴率を記録して話題になりました。

・・・が、個人的にはフジテレビで放送された時代劇『神谷玄次郎捕物控』(90)のほうが印象に残っているのですよね。
古谷さんというより、相手役の藤真利子にゾクゾクッときていた、、、というほうが適切かもしれませんけれど。

いずれにしても、映画が少ないのが残念なところ。

いぶし銀の魅力を、スクリーンで炸裂させてほしいのですが。。。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(300)別所哲也』
コメント (3)
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