昨夜の『アメトーーク!』は、「Perfumeスゴいぞ芸人」だった。
あすより公開されるドキュメンタリー映画、『WE ARE Perfume』の宣伝を兼ねた企画である。
番組そのものは充分に面白かったが、一足先に映画を観させてもらったPerfumeファンの率直な感想としては、
もっと突っ込んで描いてほしかったな、
やや物足りなかったな、
CDの特典でつくDVD映像以上、でもドキュメンタリー映画以下、、、というか。
特定のファンに向けられた―といっていいだろう、そんな「あるミュージシャン」をドキュメントする映画が増えている。
制作意図が「そこ」にあるのだから「それ以上」を目指さなくてもいい・・・のかもしれないけれど、
たまたま触れて「いいな」と感じ、そこからファンになることもあるわけで。
以下は、ミュージシャンのドキュメンタリーでありながら、結果として「特定のファン以外」の目にも留まることになった映画の10傑である。
これに触れてファンになったミュージシャンも居るし、元々好きだったけれど「さらに」好きになったミュージシャンも居る。
総じていえるのは、ミュージシャンっていうのは絵になるなぁ、スクリーン映えするなぁ、、、ということなのだけれど!!
(1)『ストップ・メイキング・センス』(84)
デヴィッド・バーンが率いる「トーキング・ヘッズ」のライヴを、ジョナサン・デミが「ひたすら」捉え続ける。
ただそれだけの映画なので、力のあるデミが演出じゃなくてもよくね? と一瞬だけ思うが、いいや、これはデミだからこそ完成まで漕ぎ着けられたのではないか。
(2)『シャイン・ア・ライト』(2008)
不良老人ストーンズのライヴを、真面目老人スコセッシが追う。
スコセッシ御大を翻弄することが出来るのは、世界でもミック・ジャガーくらいなものだろう。
そこが、たいへんに面白い。
(3)『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』(91)
初めて観た音楽ドキュメンタリーだったかも。
とにかく格好いい。
いま観ても格好いい。
(4)『ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間』(70)
すでに神話化されている69年の音楽フェスを巧みに編集、ひとつの音楽史・文化史にまで昇華している。
編集マンのひとりは、まだ有名になる前のスコセッシだ。
(5)『DOCUMENTARY OF AKB48』シリーズ(2013~)
アイドル好きなのに、じつはAKBにはあまり興味がない。
まゆゆでは、シコッたことがあるけれども。
ただこの映画は別、特殊な環境を生きる少女たちに肉薄し、思わず感情移入してしまった。
(6)『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(99)
キューバ音楽を支えた古老たちを、ビム・ヴェンダースが温かな眼差しで捉える。
3度観にいったが、いずれも満員御礼。
新しい音楽に敏感な若者で埋まっていて、とてもうれしく思った。
(7)『ラスト・ワルツ』(78)
スコセッシ関連がみっつもランクイン。
ひいきが過ぎて、ごめんね苦笑
でも映画界で屈指の音楽マニアでもあるからね、あのひとは。
76年の「ザ・バンド」解散コンサートのもようをおさめた作品。
(8)『U2 魂の叫び』(88)
頂点に登りつめつつあった当時のU2を、極めて映画的に表現した佳作。
16mmフィルムで撮り、それを35mmにブロウアップして荒々しい映像を創りだした―このあたりが、まさに映画的だろう。
(9)『ワン・プラス・ワン』(68)
ストーンズの異色作、『悪魔を憐れむ歌』録音風景を撮る。
しかし監督がゴダールなので、それだけで済むはずがなく・・・。
(10)『デュラン・デュラン:アンステージド』(2011)
デュラン・デュランのライヴを、あのデヴィッド・リンチが追う。
このミスマッチ感がたまらないし、実際、本編は「どういうわけか」デュラン・デュランではなくリンチの映画になっていた。
映画としては大成功、
しかし、ジャンル映画として、音楽ドキュメンタリーとしては失敗作かもしれない笑
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『キャベツ太郎』
あすより公開されるドキュメンタリー映画、『WE ARE Perfume』の宣伝を兼ねた企画である。
番組そのものは充分に面白かったが、一足先に映画を観させてもらったPerfumeファンの率直な感想としては、
もっと突っ込んで描いてほしかったな、
やや物足りなかったな、
CDの特典でつくDVD映像以上、でもドキュメンタリー映画以下、、、というか。
特定のファンに向けられた―といっていいだろう、そんな「あるミュージシャン」をドキュメントする映画が増えている。
制作意図が「そこ」にあるのだから「それ以上」を目指さなくてもいい・・・のかもしれないけれど、
たまたま触れて「いいな」と感じ、そこからファンになることもあるわけで。
以下は、ミュージシャンのドキュメンタリーでありながら、結果として「特定のファン以外」の目にも留まることになった映画の10傑である。
これに触れてファンになったミュージシャンも居るし、元々好きだったけれど「さらに」好きになったミュージシャンも居る。
総じていえるのは、ミュージシャンっていうのは絵になるなぁ、スクリーン映えするなぁ、、、ということなのだけれど!!
(1)『ストップ・メイキング・センス』(84)
デヴィッド・バーンが率いる「トーキング・ヘッズ」のライヴを、ジョナサン・デミが「ひたすら」捉え続ける。
ただそれだけの映画なので、力のあるデミが演出じゃなくてもよくね? と一瞬だけ思うが、いいや、これはデミだからこそ完成まで漕ぎ着けられたのではないか。
(2)『シャイン・ア・ライト』(2008)
不良老人ストーンズのライヴを、真面目老人スコセッシが追う。
スコセッシ御大を翻弄することが出来るのは、世界でもミック・ジャガーくらいなものだろう。
そこが、たいへんに面白い。
(3)『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』(91)
初めて観た音楽ドキュメンタリーだったかも。
とにかく格好いい。
いま観ても格好いい。
(4)『ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間』(70)
すでに神話化されている69年の音楽フェスを巧みに編集、ひとつの音楽史・文化史にまで昇華している。
編集マンのひとりは、まだ有名になる前のスコセッシだ。
(5)『DOCUMENTARY OF AKB48』シリーズ(2013~)
アイドル好きなのに、じつはAKBにはあまり興味がない。
まゆゆでは、シコッたことがあるけれども。
ただこの映画は別、特殊な環境を生きる少女たちに肉薄し、思わず感情移入してしまった。
(6)『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(99)
キューバ音楽を支えた古老たちを、ビム・ヴェンダースが温かな眼差しで捉える。
3度観にいったが、いずれも満員御礼。
新しい音楽に敏感な若者で埋まっていて、とてもうれしく思った。
(7)『ラスト・ワルツ』(78)
スコセッシ関連がみっつもランクイン。
ひいきが過ぎて、ごめんね苦笑
でも映画界で屈指の音楽マニアでもあるからね、あのひとは。
76年の「ザ・バンド」解散コンサートのもようをおさめた作品。
(8)『U2 魂の叫び』(88)
頂点に登りつめつつあった当時のU2を、極めて映画的に表現した佳作。
16mmフィルムで撮り、それを35mmにブロウアップして荒々しい映像を創りだした―このあたりが、まさに映画的だろう。
(9)『ワン・プラス・ワン』(68)
ストーンズの異色作、『悪魔を憐れむ歌』録音風景を撮る。
しかし監督がゴダールなので、それだけで済むはずがなく・・・。
(10)『デュラン・デュラン:アンステージド』(2011)
デュラン・デュランのライヴを、あのデヴィッド・リンチが追う。
このミスマッチ感がたまらないし、実際、本編は「どういうわけか」デュラン・デュランではなくリンチの映画になっていた。
映画としては大成功、
しかし、ジャンル映画として、音楽ドキュメンタリーとしては失敗作かもしれない笑
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『キャベツ太郎』