【2015総括シリーズ その拾弐】
本年度の総括も、きょうで最後。
きょうは、15年度の映画界あれこれについて。
(1)歴史は繰り返す、、、たぶん
ミニシアターといえば「ここ!」という、渋谷のシネマライズが閉館決定。

ショックではあったが、正直いえば意外ではなかった。
10年前であればアート系映画初心者に「ここでかかる映画を観ておけば、とりあえず間違いない」と紹介することが出来たのに、現在のラインナップではそれが出来ないから。
ミニシアターブームの終焉か。
シネコンのひとり勝ちか。
(関係ないが、TOHOシネマズで巨大サイズのポップコーンが売り出されるそうだ)

アート系映画は不人気になってしまうのか。
いろいろ不安はあるが、いっぽうで恵比寿にミニシアターが復活。
また、アート系映画の多くは新宿で上映されるようになった。
場所を変えて、80~90年代の流れ―ミニシアターへの支持―が再び起こりそうな気がする。
慌てず騒がず、もう少し「待ってみよう」かと思う。
(2)3Dはやっぱり一過性なのか
結局のところ「作品による」ということ―なのだが、3Dの支持は「それほど…」だったりする。
もちろんン十年前の3Dブームのころに比べれば、その技術と臨場感は比較するまでもない。
「今度のブームはホンモノだろう」と予想する向きも多かった。
だからその進化版「4DX」なんていうシステムを採用する劇場も出てきたが、はっきりいえばそれは映画鑑賞ではなく「アトラクション体験」になってしまう。
いちどくらいは・・・そうした「ノリ」で試すひとは多いが、次の鑑賞では2Dに回帰する確率が高い。
映画は「物語り」ではなく「ひと語り」。
そう捉えるものが多いかぎり、映画の基本は2D鑑賞となるのだろう。
(3)体感型映画
3Dの売りは臨場感(=体感型映画)とされているが、そうした技術とは無関係なところで、今年ふたつの体感型映画が生まれている。
『マッドマックス』
『野火』
前者は3D鑑賞も可能な作品。
しかし2Dでも充分に体感して快感を得られる? 創りになっていた。
創り手の意図は、はっきりしている。
映画館で浴びるように観てくれ―ただそれだけ。
暗闇のなかでスクリーンを見上げ、そこに映し出されるものにだけ集中する。
考えることをやめ、身体そのもので映画を味わう。
ほとんど暴力的だが、これを10代で触れることの出来た現代の映画少年・映画少女が羨ましくってしょうがない。
君たちは、最高の体感型映画に出会えたのだよ!!
それがどれだけ幸福なことだったか、それに気づくのは数年後になるのかもしれないけれど。
(4)BKTF、SWの年
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(89)の舞台2015年に到達、作品のなかで描かれた未来社会はどれだけ実現されたかなどの検証がおこなわれる。
・・・と、堅いこといってもはじまらない。
素敵な時間旅行を繰り広げたマーティとドクに敬意を表しながら、好きなだけこの映画を楽しめばいいのだ。
同じことが、まもなく公開される『スターウォーズ』にもいえるだろう。
ふだんインディーズ系を推しまくっている自分だって、元はといえば80年代に青春を過ごした「どこにでも居るミーハー」な映画少年だったわけで。
わくわく、どきどき。
映画の魅力って、結局、ここにあるのかもしれない―。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『割れたedge』
本年度の総括も、きょうで最後。
きょうは、15年度の映画界あれこれについて。
(1)歴史は繰り返す、、、たぶん
ミニシアターといえば「ここ!」という、渋谷のシネマライズが閉館決定。

ショックではあったが、正直いえば意外ではなかった。
10年前であればアート系映画初心者に「ここでかかる映画を観ておけば、とりあえず間違いない」と紹介することが出来たのに、現在のラインナップではそれが出来ないから。
ミニシアターブームの終焉か。
シネコンのひとり勝ちか。
(関係ないが、TOHOシネマズで巨大サイズのポップコーンが売り出されるそうだ)

アート系映画は不人気になってしまうのか。
いろいろ不安はあるが、いっぽうで恵比寿にミニシアターが復活。
また、アート系映画の多くは新宿で上映されるようになった。
場所を変えて、80~90年代の流れ―ミニシアターへの支持―が再び起こりそうな気がする。
慌てず騒がず、もう少し「待ってみよう」かと思う。
(2)3Dはやっぱり一過性なのか
結局のところ「作品による」ということ―なのだが、3Dの支持は「それほど…」だったりする。
もちろんン十年前の3Dブームのころに比べれば、その技術と臨場感は比較するまでもない。
「今度のブームはホンモノだろう」と予想する向きも多かった。
だからその進化版「4DX」なんていうシステムを採用する劇場も出てきたが、はっきりいえばそれは映画鑑賞ではなく「アトラクション体験」になってしまう。
いちどくらいは・・・そうした「ノリ」で試すひとは多いが、次の鑑賞では2Dに回帰する確率が高い。
映画は「物語り」ではなく「ひと語り」。
そう捉えるものが多いかぎり、映画の基本は2D鑑賞となるのだろう。
(3)体感型映画
3Dの売りは臨場感(=体感型映画)とされているが、そうした技術とは無関係なところで、今年ふたつの体感型映画が生まれている。
『マッドマックス』
『野火』
前者は3D鑑賞も可能な作品。
しかし2Dでも充分に体感して快感を得られる? 創りになっていた。
創り手の意図は、はっきりしている。
映画館で浴びるように観てくれ―ただそれだけ。
暗闇のなかでスクリーンを見上げ、そこに映し出されるものにだけ集中する。
考えることをやめ、身体そのもので映画を味わう。
ほとんど暴力的だが、これを10代で触れることの出来た現代の映画少年・映画少女が羨ましくってしょうがない。
君たちは、最高の体感型映画に出会えたのだよ!!
それがどれだけ幸福なことだったか、それに気づくのは数年後になるのかもしれないけれど。
(4)BKTF、SWの年
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(89)の舞台2015年に到達、作品のなかで描かれた未来社会はどれだけ実現されたかなどの検証がおこなわれる。
・・・と、堅いこといってもはじまらない。
素敵な時間旅行を繰り広げたマーティとドクに敬意を表しながら、好きなだけこの映画を楽しめばいいのだ。
同じことが、まもなく公開される『スターウォーズ』にもいえるだろう。
ふだんインディーズ系を推しまくっている自分だって、元はといえば80年代に青春を過ごした「どこにでも居るミーハー」な映画少年だったわけで。
わくわく、どきどき。
映画の魅力って、結局、ここにあるのかもしれない―。
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明日のコラムは・・・
『割れたedge』