Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(147)

2015-12-08 05:56:01 | コラム
ぷー「る」→「る」ーる(ルール)

「あんた、字が読めるのか」
「あぁ読めるよ」
「教えてくれないか、俺たちはみんな字が読めないから、あそこになにが書いてあるのか分からない」

「…サイダーハウス・ルール。ベッドでタバコは吸うな。屋根で寝るな。酒を飲んだら粉砕器は使うな」

「それは俺たちの書いたルールじゃない。俺たちのルールは、俺たちが決める」

~映画『サイダーハウス・ルール』(99)より~


大抵、そうしたルールが破られることによって物語は動き出す。
しかしそれはあくまでも物語の世界だから許されるのであって、日常生活やスポーツの世界ではルール破りは厳禁。

破ったものは裁きを受けることになる。

自分が大好きなMMA(総合格闘技)だって、そう。
なんでもあり(=バーリ・トゥード)と呼ばれているが、「頭突き」「金的攻撃」「目潰し」などなど…は反則とされている。


「ルールが破られることによって物語は動き出す」と書いたが、そうした物語を紡ぎだす表現の世界においては、しっかりとしたルールがある。

分かり易くいえば、短歌の5・7・5、和歌の5・7・5・7・7、、、みたいに。

「微に入り細に入り」過ぎるとガンジガラメになってしまうかもしれないが、いっぽうで「制約が多いなかで、なにが出来るのか」を考えることが好きなひとも居る。

世の中って、ひとって、面白いなぁと思うよね。


自分が「ルール」と聞いてすぐに想起する映画は、冒頭で引用した『サイダーハウス・ルール』(トップ画像)。

作業員たちの寝床に張られた雇い主? からのルールだが、この映画の主題のひとつには「中絶手術」という、もうひとつの「でかくて、重過ぎる」テーマ(ルール)があった。


一般的には、『グレムリン』(84)のルールがよく知られているだろう。

(1)光に当ててはいけない
とくに太陽光には弱く、長時間当たると死ぬことも。

(2)水をかけたり、濡らしてはいけない
細胞分裂を起こし、急激に繁殖するから。

(3)真夜中0時過ぎに食べ物を与えてはいけない
これが、最も重要なルール。

ね、「ルールが破られることによって物語は動き出す」でしょう?


※パート3ではなく、リメイクとしての第3弾が制作されるそうで





男子が「クールだから」という理由で挙げそうなのが、『ファイト・クラブ』(99)のルール。

「ファイト・クラブ。ルールその1、ファイト・クラブのことを決して口外するな」。
「ルールその2、ファイト・クラブのことを決して口外するな」



たしかにクール。

でも真似をすると、そーとーダサくなるのだ、なぜか笑


あすのしりとりは・・・
るー「る」→「る」すばん。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(148)』
コメント (1)
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