♪ 君に胸キュン 浮気な夏が、ボクの肩に手をかけて
君に胸キュン 気があるの? って、こわいくらい読まれてる ♪
あひる口とか。
ツンデレとか。
壁ドンとか。
実際にどれだけのひとが反応しているのかは分からないけれど、そういうものに胸キュン/キュンキュンするひとが多い「と、されている」。
ピンとこないなぁ。
自分がキュンキュンする異性とは、簡単にいえば「けなげ」であること。
<1>殊勝なさま。心がけがよく、しっかりしているさま。
特に、年少者や力の弱い者が困難なことに立ち向かっていくさま。
<2>勇ましく気丈なさま。
<3>健康であるさま。
まぁいわなくとも分かるとは思うけれど、<1>の後半部分に、こころを鷲掴みにされてしまうと。
そんなわけで、きょうは「キュンキュン」しちゃう映画の10傑。
これに関しては「キュンキュン」しないものすべてがNGになってしまうため、連続して取り上げていたワースト3は選出しないこととする。
ではさっそく、いってみようか。
(1)『サイダーハウス・ルール』(99…トップ画像)
主人公の帰還が「誰よりもうれしい」はずなのに、それを隠して「どうってこと、ない」かのように振舞う。
メアリー・アグネスを演じた女優さんは、ぜんぜん有名ではないけれど、この演技だけで映画史に名を残していいと思う。
※ラッセ・ハルストレム監督は、少年少女を描くのがほんとうに上手。
少し長い動画だが、ラストあたりにそのシーンが出てきます。
(2)『ロッキー』(76)
赤いハンチングをかぶったエイドリアン。
最後にそれをなくしてしまうが、ロッキーが無事ならそれでもいいのだよね。
(3)『恋しくて』(87)
好きな男は自分ではなく、学園の女王に夢中。
その恋がうまくいくためにと、彼女はキスの「練習台」を申し出るのである。
バカ!
主人公の、バカチンが!!
(4)『どこまでもいこう』(96)
好いているもの同士なのに、お互い素直になれない。
小学生にありがちな関係性を打ち破るのは、やっぱり(精神年齢が高い)女子のほう。
彼女はビスコ(!!)を差し出し、
「あげる♪」とだけいって、その場を立ち去るのだった。
(5)『花様年華』(2000)
別れが近いことを知っている不倫の男女は、そのつらさを少しでも和らげようと予行演習をおこなう。
そこで、ほんとうに泣いてしまうヒロイン。
そんな彼女を見てしまったら、別れることなんか出来なくなるのではないか。
(6)『アメリカン・ビューティ』(99)
ケヴィン・スペイシーが夢中になるミーナ・スヴァーリより、娘役のソーラ・バーチのほうが「断然」魅力的。
ビジュアル的にいってもそうなのだが、宙に舞い続けるビニール袋に「この世の真理」を見出す、、、そんな感受性豊かな女子が居たら、見た目とか関係なしに口説くと思うけど!!
(7)『トゥルーロマンス』(93)
殴られても蹴られても、中指を立てるアラバマ。
根性とは関係ない、それは、ただひたすらにクラレンスを信じているがゆえの行動なのだ。
(8)『フィールド・オブ・ドリームス』(89)
とうもろこし畑を野球場に変えても、怒らない妻。
焚書扱いされそうな本を、たったひとりで守り抜こうとした「愛のひと」でもあり、こんな女子に愛された主人公は幸福者である。
(9)『奇跡の海』(96)
無償の愛を実践しようとするヒロインに、涙が止まらない。
ラース・フォン・トリアーは映画監督として最高、「ひととして」最低だが、ヒロイン像の構築センス? は、まちがいなく満点だと思う。
(10)『KT』(2002)
身体に痣のあるヒロインは、そのことを気に病み、恋愛することをあきらめている。
彼女は、彼女と一夜をともにした男に向かって「抱いてくれて、ありがとう」というのである。
脚本の荒井晴彦は女たらしだけあって、こういう人物造形がじつに巧い。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『年末年始企画(7)スクリーム映画10傑』
君に胸キュン 気があるの? って、こわいくらい読まれてる ♪
あひる口とか。
ツンデレとか。
壁ドンとか。
実際にどれだけのひとが反応しているのかは分からないけれど、そういうものに胸キュン/キュンキュンするひとが多い「と、されている」。
ピンとこないなぁ。
自分がキュンキュンする異性とは、簡単にいえば「けなげ」であること。
<1>殊勝なさま。心がけがよく、しっかりしているさま。
特に、年少者や力の弱い者が困難なことに立ち向かっていくさま。
<2>勇ましく気丈なさま。
<3>健康であるさま。
まぁいわなくとも分かるとは思うけれど、<1>の後半部分に、こころを鷲掴みにされてしまうと。
そんなわけで、きょうは「キュンキュン」しちゃう映画の10傑。
これに関しては「キュンキュン」しないものすべてがNGになってしまうため、連続して取り上げていたワースト3は選出しないこととする。
ではさっそく、いってみようか。
(1)『サイダーハウス・ルール』(99…トップ画像)
主人公の帰還が「誰よりもうれしい」はずなのに、それを隠して「どうってこと、ない」かのように振舞う。
メアリー・アグネスを演じた女優さんは、ぜんぜん有名ではないけれど、この演技だけで映画史に名を残していいと思う。
※ラッセ・ハルストレム監督は、少年少女を描くのがほんとうに上手。
少し長い動画だが、ラストあたりにそのシーンが出てきます。
(2)『ロッキー』(76)
赤いハンチングをかぶったエイドリアン。
最後にそれをなくしてしまうが、ロッキーが無事ならそれでもいいのだよね。
(3)『恋しくて』(87)
好きな男は自分ではなく、学園の女王に夢中。
その恋がうまくいくためにと、彼女はキスの「練習台」を申し出るのである。
バカ!
主人公の、バカチンが!!
(4)『どこまでもいこう』(96)
好いているもの同士なのに、お互い素直になれない。
小学生にありがちな関係性を打ち破るのは、やっぱり(精神年齢が高い)女子のほう。
彼女はビスコ(!!)を差し出し、
「あげる♪」とだけいって、その場を立ち去るのだった。
(5)『花様年華』(2000)
別れが近いことを知っている不倫の男女は、そのつらさを少しでも和らげようと予行演習をおこなう。
そこで、ほんとうに泣いてしまうヒロイン。
そんな彼女を見てしまったら、別れることなんか出来なくなるのではないか。
(6)『アメリカン・ビューティ』(99)
ケヴィン・スペイシーが夢中になるミーナ・スヴァーリより、娘役のソーラ・バーチのほうが「断然」魅力的。
ビジュアル的にいってもそうなのだが、宙に舞い続けるビニール袋に「この世の真理」を見出す、、、そんな感受性豊かな女子が居たら、見た目とか関係なしに口説くと思うけど!!
(7)『トゥルーロマンス』(93)
殴られても蹴られても、中指を立てるアラバマ。
根性とは関係ない、それは、ただひたすらにクラレンスを信じているがゆえの行動なのだ。
(8)『フィールド・オブ・ドリームス』(89)
とうもろこし畑を野球場に変えても、怒らない妻。
焚書扱いされそうな本を、たったひとりで守り抜こうとした「愛のひと」でもあり、こんな女子に愛された主人公は幸福者である。
(9)『奇跡の海』(96)
無償の愛を実践しようとするヒロインに、涙が止まらない。
ラース・フォン・トリアーは映画監督として最高、「ひととして」最低だが、ヒロイン像の構築センス? は、まちがいなく満点だと思う。
(10)『KT』(2002)
身体に痣のあるヒロインは、そのことを気に病み、恋愛することをあきらめている。
彼女は、彼女と一夜をともにした男に向かって「抱いてくれて、ありがとう」というのである。
脚本の荒井晴彦は女たらしだけあって、こういう人物造形がじつに巧い。
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明日のコラムは・・・
『年末年始企画(7)スクリーム映画10傑』