るー「る」→「る」す(留守)
子どものころ、留守番が大好きで、大嫌いだった。
2~3時間程度の留守番であれば、家で好き勝手なことが出来るから大好き。
しかしそれ以上になると、だんだんとつまらなくなってきて、寂しくなってきて、不安になってきて、
まだ帰ってこないのかな、事故に遭っているんじゃないかな、もう、とーちゃんとかーちゃんには会えないのかな・・・とまで想像し、しくしくと泣いてしまうことだってあった。
小学3年くらいのことだろうか・・・
なにかの用事があって、父親が勤務先から自宅に電話をしてきた。
留守番をしていた自分は、泣きながら受話器を取る。
「どうした!? なぜ泣いている!?」
「かーちゃんが、帰ってこない~」
このあと、大騒ぎになったんだっけか・・・・・。
なんとまぁ、繊細な子なのでしょう!!
同じころ、やはり留守番をしていた日に、自分は下級生を連れてヒトサマのビニールハウスに侵入。
わきゃきゃ! と叫びながら鎌を使ってビニールを裂きに裂くという、狂ったイタズラに興じた。
しかも。
ビニールハウスの主人に見つかると、無関係なクラスメイトの名前を挙げて「○○くんに命令されてやった」などという、ワケのワカラナイ嘘を吐く始末。
このあと、父親に半殺しにされたのはいうまでもない。
結論。
自分のようなガキを、ひとりにさせてはいけない。
映画で描かれる留守番といえば、この時期の定番『ホーム・アローン』(90)だろう。
現在のマコーレー・カルキンがどういう状態にあろうが、このころのマコーレーは最高にかわいい。
映画は、留守番・・・というより、気づかれずに「置いていかれてしまった」主人公の少年が、泥棒から我が家を守るというコメディだった。
そう、留守といえば泥棒。
泥棒のような直接的な犯罪でなくとも、なんとなく危険なにおいがしてくる「状態」である。
自分の生涯の五指に入る映画、『アマデウス』(84)。
モーツァルトのことが気になって気になってしょうがないサリエリは、家政婦を送り込み「留守になるときは、知らせろ」と命じる。
なにかを盗むためではなく、情報を「探る」ためだった。
そこで見つけたのが、『フィガロの結婚』の楽譜。
当時の皇帝が「危険思想を煽る」という理由から、上演禁止にした戯曲に音楽をつけている。
これを密告し、モーツァルトを窮地に追い込む、、、そんな展開。
見かたによっては可愛らしいが、危ないことに変わりがないのは『恋する惑星』(94)のフェイ・ウォン。
彼女が恋をするトニー・レオンは警官で、彼が勤務中だと分かると、彼の部屋に忍び込み「掃除」をするのである。
独り暮らし特有の、汚くはない・・・が、キレイでもない部屋。
使い古されたスリッパ、ヨレヨレのタオルが新品となり、埃が消え、色味のないはずの部屋が原色「化」していく。
怖いっちゃあ怖いが、ちょっと羨ましく感じるのは相手がフェイ・ウォンだからであろうか。
※ウォン・カーワァイ監督の出現は、QTタランティーノと同じくらいの衝撃があったなぁ・・・
次回のしりとりは・・・
る「す」→「す」くりーむ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『ビートルズを知っていますか』
子どものころ、留守番が大好きで、大嫌いだった。
2~3時間程度の留守番であれば、家で好き勝手なことが出来るから大好き。
しかしそれ以上になると、だんだんとつまらなくなってきて、寂しくなってきて、不安になってきて、
まだ帰ってこないのかな、事故に遭っているんじゃないかな、もう、とーちゃんとかーちゃんには会えないのかな・・・とまで想像し、しくしくと泣いてしまうことだってあった。
小学3年くらいのことだろうか・・・
なにかの用事があって、父親が勤務先から自宅に電話をしてきた。
留守番をしていた自分は、泣きながら受話器を取る。
「どうした!? なぜ泣いている!?」
「かーちゃんが、帰ってこない~」
このあと、大騒ぎになったんだっけか・・・・・。
なんとまぁ、繊細な子なのでしょう!!
同じころ、やはり留守番をしていた日に、自分は下級生を連れてヒトサマのビニールハウスに侵入。
わきゃきゃ! と叫びながら鎌を使ってビニールを裂きに裂くという、狂ったイタズラに興じた。
しかも。
ビニールハウスの主人に見つかると、無関係なクラスメイトの名前を挙げて「○○くんに命令されてやった」などという、ワケのワカラナイ嘘を吐く始末。
このあと、父親に半殺しにされたのはいうまでもない。
結論。
自分のようなガキを、ひとりにさせてはいけない。
映画で描かれる留守番といえば、この時期の定番『ホーム・アローン』(90)だろう。
現在のマコーレー・カルキンがどういう状態にあろうが、このころのマコーレーは最高にかわいい。
映画は、留守番・・・というより、気づかれずに「置いていかれてしまった」主人公の少年が、泥棒から我が家を守るというコメディだった。
そう、留守といえば泥棒。
泥棒のような直接的な犯罪でなくとも、なんとなく危険なにおいがしてくる「状態」である。
自分の生涯の五指に入る映画、『アマデウス』(84)。
モーツァルトのことが気になって気になってしょうがないサリエリは、家政婦を送り込み「留守になるときは、知らせろ」と命じる。
なにかを盗むためではなく、情報を「探る」ためだった。
そこで見つけたのが、『フィガロの結婚』の楽譜。
当時の皇帝が「危険思想を煽る」という理由から、上演禁止にした戯曲に音楽をつけている。
これを密告し、モーツァルトを窮地に追い込む、、、そんな展開。
見かたによっては可愛らしいが、危ないことに変わりがないのは『恋する惑星』(94)のフェイ・ウォン。
彼女が恋をするトニー・レオンは警官で、彼が勤務中だと分かると、彼の部屋に忍び込み「掃除」をするのである。
独り暮らし特有の、汚くはない・・・が、キレイでもない部屋。
使い古されたスリッパ、ヨレヨレのタオルが新品となり、埃が消え、色味のないはずの部屋が原色「化」していく。
怖いっちゃあ怖いが、ちょっと羨ましく感じるのは相手がフェイ・ウォンだからであろうか。
※ウォン・カーワァイ監督の出現は、QTタランティーノと同じくらいの衝撃があったなぁ・・・
次回のしりとりは・・・
る「す」→「す」くりーむ。
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明日のコラムは・・・
『ビートルズを知っていますか』