有吉「いつもメモ帳とかに書いておくんだけどね、いってみたい台詞。『頭、かち割ってやろうか』とか、『俺はいいから、お前ら、先に行け』とか。でもさ、そういう台詞をいう機会って、ぜんぜん訪れないんだよね」
アルコ&ピース平子「まぁそうですよね」
有吉「お前ら、なにかいいたい台詞ある? きょうさ、機会を作って、その台詞をいってみようよ」
平子「いいですねぇ。ボクはドラマなんかでよくある、『隣りのひとなら、もう越しましたよ』ですかね」
有吉「(笑う)それ、いいたい台詞?」
アルコ&ピース酒井「ボクは、『お前を、甲子園に連れてってやる』ですかね」
※有吉ラジオ『SUNDAY NIGHT DREAMER』より
…………………………………………
じゃあ自分は、どんな台詞を吐いてみたいかって話である。
三十郎や柳沢慎吾の台詞『あばよ!』も「一瞬だけ」いいなと思ったし、実際に使える場面は沢山あるような気がするが、『あばよ!』といったことはない。
※これはオープニングショットだけど
ことばの世界で喰っている割には、ふだん吐くことばはシンプルというか捻りがないというか。
告白の際は『好きだ―! 居ても立っても居られないくらいに!!』ばかりだし、
エッチしたければ『エッチしたい、すげーしたい。3回くらいしたい』というだけだし、ロマンも雰囲気もあったもんじゃない。
だからといって、そこで格好つけるのは柄じゃないと思うし。
狙っていう格好いいことばは、じつはそれほど格好よくないし響かないので、スッと出てくる格好いいことばがいいよね。
『T2』(91)で放った、リンダ・ハミルトンの「骨の1本くらい、なによ!」みたいな。
「骨つながり」でいうと、出川哲朗の『首以外の骨は折っている』というのもインパクト充分。
自分もけっこう折っているほうだし使ってみたいが、これを使うには出川ちゃんを凌駕する骨折数でなければならない。
で、いろいろ考えた結果、これがいいなと。
よく聞くことばだが、自分でいったことはないし、ちょうどいいタイミングが訪れたこともない。
『負ける気がしない』
アスリートのことばだよね。
そりゃ日常でもあるよ、じゃんけんとか。
でも、そういうのではないよな、人生を賭けた大事な大事な試合で吐くからこそ、短いことばなのに痺れるっていう。
もうこの歳になると、『負ける気がしない』という台詞を「吐ける可能性」というものは、ゼロにちかいかもしれない。
・・・無念だ。
あ!
そうだね、『無念だ』は吐けそうだ!!
なんか寂しい?
それでも、ひじょうに、ひじょうに、濃い人生を送ったあとならば、これだって充分に響くことばになると思うんだ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(193)』
アルコ&ピース平子「まぁそうですよね」
有吉「お前ら、なにかいいたい台詞ある? きょうさ、機会を作って、その台詞をいってみようよ」
平子「いいですねぇ。ボクはドラマなんかでよくある、『隣りのひとなら、もう越しましたよ』ですかね」
有吉「(笑う)それ、いいたい台詞?」
アルコ&ピース酒井「ボクは、『お前を、甲子園に連れてってやる』ですかね」
※有吉ラジオ『SUNDAY NIGHT DREAMER』より
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じゃあ自分は、どんな台詞を吐いてみたいかって話である。
三十郎や柳沢慎吾の台詞『あばよ!』も「一瞬だけ」いいなと思ったし、実際に使える場面は沢山あるような気がするが、『あばよ!』といったことはない。
※これはオープニングショットだけど
ことばの世界で喰っている割には、ふだん吐くことばはシンプルというか捻りがないというか。
告白の際は『好きだ―! 居ても立っても居られないくらいに!!』ばかりだし、
エッチしたければ『エッチしたい、すげーしたい。3回くらいしたい』というだけだし、ロマンも雰囲気もあったもんじゃない。
だからといって、そこで格好つけるのは柄じゃないと思うし。
狙っていう格好いいことばは、じつはそれほど格好よくないし響かないので、スッと出てくる格好いいことばがいいよね。
『T2』(91)で放った、リンダ・ハミルトンの「骨の1本くらい、なによ!」みたいな。
「骨つながり」でいうと、出川哲朗の『首以外の骨は折っている』というのもインパクト充分。
自分もけっこう折っているほうだし使ってみたいが、これを使うには出川ちゃんを凌駕する骨折数でなければならない。
で、いろいろ考えた結果、これがいいなと。
よく聞くことばだが、自分でいったことはないし、ちょうどいいタイミングが訪れたこともない。
『負ける気がしない』
アスリートのことばだよね。
そりゃ日常でもあるよ、じゃんけんとか。
でも、そういうのではないよな、人生を賭けた大事な大事な試合で吐くからこそ、短いことばなのに痺れるっていう。
もうこの歳になると、『負ける気がしない』という台詞を「吐ける可能性」というものは、ゼロにちかいかもしれない。
・・・無念だ。
あ!
そうだね、『無念だ』は吐けそうだ!!
なんか寂しい?
それでも、ひじょうに、ひじょうに、濃い人生を送ったあとならば、これだって充分に響くことばになると思うんだ。
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明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(193)』