Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

俳優別10傑 海外「ま行」篇(2)

2016-09-06 07:43:12 | コラム
~ミッキー・ロークのキャリア10傑~

過去にしがみつくひとも居れば、過去を消したいひとも居て。

どちらも人間的で好感を抱くが、ミッキーちゃんはまちがいなく後者でしょう。

もういいじゃない、いまさら猫パンチのことに言及しなくても・・・って思う。

俳優としてだけでなく、ボクサーとしても名声を得られればな―という、欲が出てしまった若気の至りじゃないかって。

自分なんかは、あの試合の結果より、この日、前座として試合したのが勇利アルバチャコフであったこと、そしてミッキーちゃんのトランクスがシースルー仕様であったことのインパクトのほうが強かったり。

ともあれ。
あの試合がきっかけかどうかは分からないけれど、きらきら輝いていた80年代が夢であったかのように、90年代のミッキーちゃんは落ちぶれた。

落ちぶれたがゆえに、話題になるとすぐに猫パンチの話を持ち出された。

もう過去のひとなんだ、、、多くの映画ファンがそう確信して数年後、ミッキーちゃんは復活を遂げた。

映画を地で行くキャリアに、ミッキーちゃんの強運を感じる。

そんな、63歳の格好いいおじさんの個人的10傑は以下の通り。


(1)『ジョニー・ハンサム』(89)

醜い顔の男が整形し、ハンサムな顔を手に入れるが・・・ウォルター・ヒルが男の悲哀を描く犯罪アクション。

某映画サイトではクソミソにやられているが、高校生のころ劇場に通いつめ、合計で7回くらい観たかと。

ラストシーンが、切なかった。




(2)『エンゼル・ハート』(87)

光と影にこだわる、アラン・パーカーの演出。
じめっとした、デ・ニーロの存在感。
むせかえるようなエロスを振りまく、ランブリング。

監督と共演者に恵まれ、ミッキーちゃんのセクシーっぷりも際立つ。

(3)『レスラー』(2008)

誰もが、実際のミッキーちゃんのキャリアと重ね合わせたはず。



(4)『ナインハーフ』(86)

エロ目的で観たが、あぁ羨ましいあぁ羨ましい・・・という感想しか出てこなかった。

ただし。
このころより、90年代のベイシンガーのほうが色っぽくて好き。




(5)『天国の門』(80)

ミッキーちゃんを発掘したのは、マイケル・チミノだった。

(6)『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(85)

だから、チミノのオファーだけは、絶対に断るわけがないのである。

(7)『ランブルフィッシュ』(83)

モーターサイクル・ボーイを好演。

ふたりとも、若くて格好いい!!



(8)『白いドレスの女』(81)

「爆弾」屋のアンちゃんとして、チョイ役出演・・・にも関わらず、鮮烈な印象を残した。

(9)『ハーレーダビッドソン&マルボロマン』(91)

完全復活の前の作品であり、公開当時は「開き直ったのか」などという声も聞かれた。

いやいや。
作品として単純に面白いから、無問題でしょう。



(10)『死にゆく者への祈り』(87)

タイトルに魅かれて観に行った、、、らば、原作が有名な小説であることを知り、その帰りに本屋で買った記憶あり。

苦悩する、元テロリスト―原作ファンはアレコレいうかもしれないが、個人的には悪くなかったと思う。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(179)』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする