もう忘れてやれよ―って話かもしれないが・・・
酔ってタクシー運転手を暴行しちゃったのが、奇跡の復活を遂げた前園ちゃん。
ハダカでなにが悪い!? と絶叫しちゃったのが、ツヨポン。
AKB卒業直後に泥酔して尻丸出し写真を撮られちゃったのは、前田あっちゃん。
一般人では「あるある」で済むレベルの話、、、でないのも含まれるが、つくづく芸能人って大変だ。
よく分からんのが、ドラマなどの打ち上げの張り込み記事。
読むと、まるで「はしゃいでいること、そのもの」が悪いような書きかたなのだが、そりゃ、はしゃぐでしょうよ、ひとつの仕事を終えたんだから。
そこいらへんは、我々と同じでしょう。
で、自分の、現時点における「最初で最後の、ヤケ酒」の話。
簡単にいえば。
ケツメイシのヒット曲、『さくら』のPVと同じ感じ。
映画監督を目指す青年(萩原聖人)が、見初めた女子をヒロインに起用して映画を撮る。
それをコンクールに出すが落選、彼女は励ましてくれるが、彼は荒れに荒れ、フィルムをメチャクチャにして、ひとり吞みにいく。
残された彼女はフィルムを元通りに片付ける。
きっと彼女にとってそれは、愛する彼の作品というより、ふたりの思い出が焼きついたものだったから、大切だと感じたのだろう。
ヤケ酒をくらう、主人公。
(やはりビールではなく、ウィスキー、、、に見える)
帰宅する彼の表情には、映画監督としての野心も、彼女に対する愛も、感じられなかった。
その表情で「終わり」を悟り、部屋を出ていく彼女。
「さくら」を見るたびに、ふたりはそれを思い出す・・・そんなストーリーだった。
当時の自分には、励ましてくれる素敵な女子は居なかったがね!!
専門学校時代―。
映像化を前提とするシナリオ募集があった。
自分はずっと温めていた自信作を提出、周囲の評判も頗るよく、こりゃ、まっき~通るよね! などといわれていた。
ロシアンルーレットに興じる若者を描いたもので、いま読み返してみても、尖っているな、面白いなと自画自賛出来る作品に仕上がっていると思う。
ところが落選。
いや落選だけならそこまで堪えなかったんだ、なにがきつかったかって、選ばれたのは美術コースや撮影コースのものたちで、いわば門外漢、専門とするシナリオコースのもの全員が選に漏れたという結果に、小さな小さなプライドを傷つけられたのである。
講師「牧野のは、面白いんだがな。一気に読めたという点では、いちばんだ。けれども、現代の日本で、若者たちがロシアンルーレットに手を染めるというリアリティのなさがね」
知らん知らん知らん!
じゃあなにかい、選ばれた、サーカスのピエロが少女を励ます物語にリアリティがあるってのかい!?
って、思った。
そうして、荒れた。
男5人で、居酒屋へ。
当時からビール党であったが、「美味い酒が呑みたい」ではなく「酔いたい」気分になり、最初からウィスキーや日本酒を「味わうことなく」胃に流し込んでいった。
60分程度で、記憶が飛んだ。
聞けば、自分の武器ともいえる万年筆2本を箸のように使い、それで鶏の唐揚げやポテトサラダを食べていたという。
どうやってアパートに帰還したのかは思い出せないが、べつにトラブルを起こしたわけじゃない。
ないが、書きまくって出来た「ペンだこ」を誇りにしていた時代、それを作った自分の相棒を箸として使うところに、ヤケの切なさが凝縮されていて切なくなってこないか?
こない?
自分だけか。
まぁいいや。
真剣に受験勉強さえしてこなかった自分にとっては、生まれて初めての「きっちりとした落選」。
だからこその、ヤケ酒だったのだと思う。
この年から15年連続で、シナリオ作家協会などが主催するコンクールに応募を始める。
よいところまで残ったこともあるが、入選はいちどもない。
そういうことに「慣れる」ことがよいとは思わないが、あのときを最後に、どんな結果であってもヤケ酒を展開することはなくなった。
どれもが自信作ではあるものの、そんなに甘い世界ではないことに気づいたから、、、なのだろうか。。。
おわり。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『俺はぜったいプレスリー』
酔ってタクシー運転手を暴行しちゃったのが、奇跡の復活を遂げた前園ちゃん。
ハダカでなにが悪い!? と絶叫しちゃったのが、ツヨポン。
AKB卒業直後に泥酔して尻丸出し写真を撮られちゃったのは、前田あっちゃん。
一般人では「あるある」で済むレベルの話、、、でないのも含まれるが、つくづく芸能人って大変だ。
よく分からんのが、ドラマなどの打ち上げの張り込み記事。
読むと、まるで「はしゃいでいること、そのもの」が悪いような書きかたなのだが、そりゃ、はしゃぐでしょうよ、ひとつの仕事を終えたんだから。
そこいらへんは、我々と同じでしょう。
で、自分の、現時点における「最初で最後の、ヤケ酒」の話。
簡単にいえば。
ケツメイシのヒット曲、『さくら』のPVと同じ感じ。
映画監督を目指す青年(萩原聖人)が、見初めた女子をヒロインに起用して映画を撮る。
それをコンクールに出すが落選、彼女は励ましてくれるが、彼は荒れに荒れ、フィルムをメチャクチャにして、ひとり吞みにいく。
残された彼女はフィルムを元通りに片付ける。
きっと彼女にとってそれは、愛する彼の作品というより、ふたりの思い出が焼きついたものだったから、大切だと感じたのだろう。
ヤケ酒をくらう、主人公。
(やはりビールではなく、ウィスキー、、、に見える)
帰宅する彼の表情には、映画監督としての野心も、彼女に対する愛も、感じられなかった。
その表情で「終わり」を悟り、部屋を出ていく彼女。
「さくら」を見るたびに、ふたりはそれを思い出す・・・そんなストーリーだった。
当時の自分には、励ましてくれる素敵な女子は居なかったがね!!
専門学校時代―。
映像化を前提とするシナリオ募集があった。
自分はずっと温めていた自信作を提出、周囲の評判も頗るよく、こりゃ、まっき~通るよね! などといわれていた。
ロシアンルーレットに興じる若者を描いたもので、いま読み返してみても、尖っているな、面白いなと自画自賛出来る作品に仕上がっていると思う。
ところが落選。
いや落選だけならそこまで堪えなかったんだ、なにがきつかったかって、選ばれたのは美術コースや撮影コースのものたちで、いわば門外漢、専門とするシナリオコースのもの全員が選に漏れたという結果に、小さな小さなプライドを傷つけられたのである。
講師「牧野のは、面白いんだがな。一気に読めたという点では、いちばんだ。けれども、現代の日本で、若者たちがロシアンルーレットに手を染めるというリアリティのなさがね」
知らん知らん知らん!
じゃあなにかい、選ばれた、サーカスのピエロが少女を励ます物語にリアリティがあるってのかい!?
って、思った。
そうして、荒れた。
男5人で、居酒屋へ。
当時からビール党であったが、「美味い酒が呑みたい」ではなく「酔いたい」気分になり、最初からウィスキーや日本酒を「味わうことなく」胃に流し込んでいった。
60分程度で、記憶が飛んだ。
聞けば、自分の武器ともいえる万年筆2本を箸のように使い、それで鶏の唐揚げやポテトサラダを食べていたという。
どうやってアパートに帰還したのかは思い出せないが、べつにトラブルを起こしたわけじゃない。
ないが、書きまくって出来た「ペンだこ」を誇りにしていた時代、それを作った自分の相棒を箸として使うところに、ヤケの切なさが凝縮されていて切なくなってこないか?
こない?
自分だけか。
まぁいいや。
真剣に受験勉強さえしてこなかった自分にとっては、生まれて初めての「きっちりとした落選」。
だからこその、ヤケ酒だったのだと思う。
この年から15年連続で、シナリオ作家協会などが主催するコンクールに応募を始める。
よいところまで残ったこともあるが、入選はいちどもない。
そういうことに「慣れる」ことがよいとは思わないが、あのときを最後に、どんな結果であってもヤケ酒を展開することはなくなった。
どれもが自信作ではあるものの、そんなに甘い世界ではないことに気づいたから、、、なのだろうか。。。
おわり。
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明日のコラムは・・・
『俺はぜったいプレスリー』