Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

マイクだけは自信あり。

2017-10-24 00:10:00 | コラム
「―最初、みなさんは攻撃的な目をしていた。正直、自分もみなさんに敵意を覚えた。

※ものすごーく、中略

だがラウンドを重ねていくごとに、皆さんの態度が変わり始めた。

今夜、ふたりの男が命を賭けて戦いました。

でも何千万が殺し合う戦争よりマシでしょう。

なにがいいたいかっていうと・・・この試合で、皆さんは変わった。自分も変わった。

ひとは、変われるってことです」


※映画『ロッキー4』(85)より、拍手するゴルバチョフのそっくりさんにも注目しよう




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おとといのボクシング・タイトルマッチ、村田ちゃんが快勝し、そのあとの勝利者インタビューが素晴らしかったので、そのあたりのことについて。

「―みんなで作った勝利です。あと、みんな嫌いかもしれないけど、電通。それから、また嫌いかもしれないけどフジテレビ」

という発言を聞いて、あれ、こんなにマイクパフォーマンス上手なひとだったかな? と。


前回の敗北で、いろんなことを学んだっていうことなのでしょうね。

いまの村田ちゃんだったら、亀田弟のようにリング上でT-BOLAN歌っても批判出ないんじゃないか笑


優等生発言が過ぎても面白味がない、
だからといって、対戦相手に敬意を表さない「オレオレアピール」が強いのもどうかと思ったりして、

べつに喋りで喰っているわけではないのに、格闘家も大変だ。
(すべてのアスリートにいえること、だろうけれど)


リング上で、名言? を残すのって、なかなかに難儀で。
繰り返すがそういう競技ではないので残す必要もないのだが・・・

たまに、ごくたまにでいいから、

「結果は絶対ウソつかない。これが俺の結果だよ。今、闘ったあと思ってることは、悔いはなかったってこと。だけど俺まだね、やり残したこといっぱいあるんだよ。こんなとこで辞めてられねぇよ。あしたから、あしたからまた、生きるぞ!」

というようなことば(=船木誠勝)を聞きたいんだよね。

つくづく贅沢なヤツらだけど、格闘技ファンって。


ここ10年の格闘技で、個人的にグッときたのは、割と最近の所英男のマイクパフォーマンスだった。




「―戦うストーカーの、所英男です(照れ笑い)
長いこと格闘技やっていると、つづけなければいけない理由が増えてきて、なかなか辞められないです」

なんてことないことばに聞こえるかもしれないが、盟友ふたりを亡くしている背景―ひとりは病死、ひとりは事故死―を知れば、所くんの覚悟というものが感じられて目頭が熱くなってしまうのだった。


アマチュアではあったけれど、リングで試合したことのある自分。

MMAなのに寝技に特化した思考の持ち主だったので、打撃で勝てそうな相手にグラウンド勝負して結果的に負けたり。
スタミナにも難あり。 だったが、当時から自信があったのはマイクパフォーマンスだけ。

マトモな試合出来なかったクセしてね、すでに試合後のことを考えていたっていう。

結果、そういうヤツは狙った発言も「だだずべり」するだろうし、おとといの試合とかマイクパフォーマンスとか観ていると、やっぱりモノがちがうのだろうな、すげーなと脱帽するほかないのである―。

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明日のコラムは・・・

『バスローブ症候群』
コメント (1)
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