憧れのひととの、デートの話。
・・・の前に。
何度か貼りつけたことがあるけれど、これは、自分の憧れのひとり、漫画家・蛭子能収にサインしてもらったロングTシャツ(背中部分)。
着たままの状態で「新聞少年、がんばって」と書いてください―と頼んでみたのだが、それにしては時間を要し過ぎだよなと。
あとで確認したら絵まで描いてくれていて、えれー感動した記憶が残っている。
以来、このひとがどんなサイテーな発言―タダでセックス出来るから結婚した―をしようが、ファンでありつづけている憧れでありつづけている。
ただ蛭子さんは例外中の例外であり、基本的にはきのう記した「憧れは、憧れのままでいい」という考えの持ち主だ。
偶然会ってしまったのならともかく、金でどうこうとかは思わない。
(ほとんどのひとが、そうだろうが)
さて。
20歳のころ、バイト先の女子大生K子に恋をした。
訂正、ちょっと恋とはちがうかもしれない。
あまりにも可憐に過ぎて、「自分のような生ゴミには到底…」と思っていたところがある。
Radioheadの『Creep』を世界でいちばん好きな曲とするのは、度々そういう風に思うことがあるから。
※いろんな訳があるが、「陰気」や「しょうもないヤツ」より、ストレートに「うじ虫」と訳すべきだよね「Creep」は。
トップ画像の上の段、いちばん左の子である。
※撮影場所は、当時の自分のアパート。
ひとりに連絡を取って載せることの許可を取ったが、ほかのひとには取っていない。20年以上前だから、OKよね?
恋心とはちがった証拠に、K子と付き合いたいとかエッチしたいとかは思わなかった。
いや0%思っていなかったといえば嘘になるが、そういう想像が困難なほど、自分と住む世界がちがうよなと思っていたんだ。
でも1対1の空間で会話くらいは展開したい、デートを楽しみたいという思いくらいはあって。
だから自分がバイトを辞めるとき、デートに誘ったんだ。
デート当日―は、ふたりともバイトに入っていた。
仕事を終えてから、ちかくのレストランで食事するって流れで。
当然、ほかのバイトメンバーもデートのことを知っている。
みんなが、はやしたてる。
K子はどうだったか知らないが、自分はえれーうれしかった。
送別会のプレゼントみたいなものだが、こんな美人とデートするんだぜぇと自慢したかった。
そんな風に調子に乗っていたから、とんだアクシデントに見舞われることになったのだと思う。
バイト休憩中、仲良しのグループと誰がジュースを奢るかでジャンケンをした。
ほとんど毎日やっていた遊びである。
で、自分が負けた。
5人分だからたいしたことないが、数時間後にデートを控えているというのもあってテンションがおかしくなっていたのだろう、オーバーリアクションを取った。
頭を抱えて、後方にダイブする感じ。
そこに、丸テーブルがあった。
そのテーブルに、顔面を強打したのである。
みんな、爆笑。
自分も笑ったさ、しかしひとりが「あれ、まっき~、歯が欠けてるよ」と指摘した瞬間に、自分だけ笑えなくなった。
前歯の中央が、ものの見事に欠けている。
歯というのは厄介で、あんな小さいものなのに、少しでも欠けると途端に阿呆面になる。
・・・デートの数時間前に歯が欠けるって、ある意味で「持っている」男だけれど。
まだ若かったし、格好つけたいトシゴロじゃない?
それが、出来なくなったと。
デートは、そりゃ楽しかったよ。
2時間ばかり恋人気分を味わえたし、最後は懇願? して手をつなぎ駅まで送ることも出来た。
けれども。
ビール呑んだら歯がしみる。
K子は、笑い出さないよう堪えている(ように見えた)。
結果、いいたいことの半分もいえなかったわけで。
結論。
だからね、憧れは憧れのままのほうがいいんだよ、やっぱり。
・・・やや強引に結んだ感じはするけれど笑
おわり。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『ワインスタインとストーンとQT』
・・・の前に。
何度か貼りつけたことがあるけれど、これは、自分の憧れのひとり、漫画家・蛭子能収にサインしてもらったロングTシャツ(背中部分)。
着たままの状態で「新聞少年、がんばって」と書いてください―と頼んでみたのだが、それにしては時間を要し過ぎだよなと。
あとで確認したら絵まで描いてくれていて、えれー感動した記憶が残っている。
以来、このひとがどんなサイテーな発言―タダでセックス出来るから結婚した―をしようが、ファンでありつづけている憧れでありつづけている。
ただ蛭子さんは例外中の例外であり、基本的にはきのう記した「憧れは、憧れのままでいい」という考えの持ち主だ。
偶然会ってしまったのならともかく、金でどうこうとかは思わない。
(ほとんどのひとが、そうだろうが)
さて。
20歳のころ、バイト先の女子大生K子に恋をした。
訂正、ちょっと恋とはちがうかもしれない。
あまりにも可憐に過ぎて、「自分のような生ゴミには到底…」と思っていたところがある。
Radioheadの『Creep』を世界でいちばん好きな曲とするのは、度々そういう風に思うことがあるから。
※いろんな訳があるが、「陰気」や「しょうもないヤツ」より、ストレートに「うじ虫」と訳すべきだよね「Creep」は。
トップ画像の上の段、いちばん左の子である。
※撮影場所は、当時の自分のアパート。
ひとりに連絡を取って載せることの許可を取ったが、ほかのひとには取っていない。20年以上前だから、OKよね?
恋心とはちがった証拠に、K子と付き合いたいとかエッチしたいとかは思わなかった。
いや0%思っていなかったといえば嘘になるが、そういう想像が困難なほど、自分と住む世界がちがうよなと思っていたんだ。
でも1対1の空間で会話くらいは展開したい、デートを楽しみたいという思いくらいはあって。
だから自分がバイトを辞めるとき、デートに誘ったんだ。
デート当日―は、ふたりともバイトに入っていた。
仕事を終えてから、ちかくのレストランで食事するって流れで。
当然、ほかのバイトメンバーもデートのことを知っている。
みんなが、はやしたてる。
K子はどうだったか知らないが、自分はえれーうれしかった。
送別会のプレゼントみたいなものだが、こんな美人とデートするんだぜぇと自慢したかった。
そんな風に調子に乗っていたから、とんだアクシデントに見舞われることになったのだと思う。
バイト休憩中、仲良しのグループと誰がジュースを奢るかでジャンケンをした。
ほとんど毎日やっていた遊びである。
で、自分が負けた。
5人分だからたいしたことないが、数時間後にデートを控えているというのもあってテンションがおかしくなっていたのだろう、オーバーリアクションを取った。
頭を抱えて、後方にダイブする感じ。
そこに、丸テーブルがあった。
そのテーブルに、顔面を強打したのである。
みんな、爆笑。
自分も笑ったさ、しかしひとりが「あれ、まっき~、歯が欠けてるよ」と指摘した瞬間に、自分だけ笑えなくなった。
前歯の中央が、ものの見事に欠けている。
歯というのは厄介で、あんな小さいものなのに、少しでも欠けると途端に阿呆面になる。
・・・デートの数時間前に歯が欠けるって、ある意味で「持っている」男だけれど。
まだ若かったし、格好つけたいトシゴロじゃない?
それが、出来なくなったと。
デートは、そりゃ楽しかったよ。
2時間ばかり恋人気分を味わえたし、最後は懇願? して手をつなぎ駅まで送ることも出来た。
けれども。
ビール呑んだら歯がしみる。
K子は、笑い出さないよう堪えている(ように見えた)。
結果、いいたいことの半分もいえなかったわけで。
結論。
だからね、憧れは憧れのままのほうがいいんだよ、やっぱり。
・・・やや強引に結んだ感じはするけれど笑
おわり。
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明日のコラムは・・・
『ワインスタインとストーンとQT』