Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(240)

2017-10-12 08:53:54 | コラム
※映画小僧が映画制作というものを学び「映画を創ってみた」ころ、つまり18~19歳のエピソードを綴ります

ちなみに映画「制作」なのか「製作」なのかという話があるが、どっちも間違いではないらしい。
らしいが、映画は商品であることを理解しつつ、ゲージツの要素のほうが強い、というか、そうあってほしいという思いが強いので、自分は「制作」を好んで用いている。
だから「製作総指揮」の「製作」が一般的に「製作」を用いていることに、ちょっと反感みたいなものを抱いている自分なのであった・・・。


さて、まずは映画のなかで描かれた映画制作というものを、いくつか挙げてみる。


『ホワイトハンター ブラックハート』(90)



『アフリカの女王』(51)撮影時の監督ジョン・ヒューストンをモデルにした、イーストウッド監督作。

困難を極めた撮影は長引くも、当のヒューストンは呑気に? ハンティングに没頭する。

映画を観ても彼がどうしてそんな感じだったのかは分からない。

分からないが、ある面で、筋が通っていた男であることだけは分かる。


『エド・ウッド』(94)

才能は「ゼロ」だったはずなのに、運と意地で映画を撮りつづけた映画監督の一代記。

ティム・バートンの監督作のなかで、個人的にいちばん好き。


※オープニング・クレジットがひじょうに凝っていて素晴らしい。とくに後半、水のなかで文字が揺らめいているところに注目!





『女優霊』(96)

撮影所に「居る」とされる女優の霊を描く、中田秀夫のホラー映画。



霊の映しかたの巧さ(怖さ)は、そのまま後年の『リング』(98)に活かされている。


『ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録』(91…トップ画像)

「歴史的」問題作『地獄の黙示録』(79)の制作過程を追う、傑作ドキュメンタリー。

当時の映像を撮っていたのは、コッポラの妻エレノア。

敢えていうが、これを観ると、関係者は、みんなキチガイであったことが分かる。


『ミッドナイトクロス』(81)

映画の音響効果マンが、殺人事件に巻き込まれていくデ・パルマ的サスペンス。


※撮影風景を捉えたショット



ナンシー・アレンが、「ちょうどいい感じの美人」で好きだった。

そしてこの映画の「なんともいえぬ」エンディングにこそ、映画に対するデ・パルマの偏執的ともいえる愛が感じられて感動的なんだ。


『アビエイター』(2004)

スコセッシが、実業家、映画監督のハワード・ヒューズを描いた。

キャサリン・ヘプバーンとの関係性など、興味深いエピソードも多かったが、全体を通して観ると「イビツ感が過ぎた」と思う。


・・・挙げていったら切りがないので、このあたりで。

強引にまとめると、映画創りは「どうかしている」ということ。

「どうかしていないと、出来ない」のかもしれない。


自分?

自分は、どうかしていたかって―?

どうなんでしょう。

基本的にはどうかしている人間だが笑、映画創りにおいてはどうだったのか。


つづく。

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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(241)』
コメント (1)
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