~リドリー・スコットのキャリア10傑~
いつの間にか「サー」の称号を得ていた英国の映像マジシャン、リドリー・スコットも80歳。
面白いのは、若いときよりも量産派になったこと。
「その逆」は多いのに、どうしたんだろう―と考えたときに、とても哀しい感情に襲われるのは「映画ファンの共通認識」なのではないだろうか。
それが、実弟トニー・スコットの自死。
病気を苦に・・・とされており、以後、リドリーは少しずつスピードを上げていた制作活動をさらに加速、まるで「弟のぶんまで…」と踏ん張っているように見えるから。
巨匠なのに、なんか健気だなぁ、、、と感傷的になってしまうのだった。
(1)『ブレードランナー』(82)
酸性雨とネオン、猥雑なのに寂寥感があって・・・。
リドリーの代表作というだけでなく、近代SF映画の方向性を決定づけたという意味で、映画史に燦然と輝く大傑作でしょう。
(2)『テルマ&ルイーズ』(91)
遅れてやってきた、女版アメリカン・ニューシネマ。
ハーベイ・カイテルが、いちばん得したキャラクターだったかも。
(3)『エイリアン』(79)
一般アンケートでは、こっちのほうが2位(あるいは、1位)にきそう。
ただこの映画のインパクトは、H・R・ギーガーのクリーチャーデザインあってこそ、、、だと思うので。
(4)『ブラック・レイン』(89)
松田優作の遺作が、ハリウッドデビュー作がこれでよかった。
しかしアンディ・ガルシアは、こういう役が似合うなぁ。
(5)『ブラックホーク・ダウン』(2001)
ソマリア内戦に介入した米軍兵士の悲劇を、圧倒的な臨場感で描く。
『プライベート・ライアン』(98)以降に誕生した作品、であることに注目しておこう。
(6)『デュエリスト/決闘者』(77)
記念すべき監督デビュー作。
ただひたすら決闘を繰り返すふたりの男を捉え、最後には不思議な感動さえ覚える異色作になっている。
(7)『グラディエーター』(2000)
オスカー作品賞を受賞した歴史劇。
ただ、これは個人的な趣味だが、リドリーの作品としては個性が薄くて物足りなかった。
いや物足りないということはないが、ほかの監督でもよかったかな・・・と。
(8)『オデッセイ』(2015)
ひとり火星に残されるも、徹底したポジティブ精神で危機を乗り越える男。
音楽の趣味に乗れたひとは、そーとー楽しめるであろう娯楽SF。
(9)『誰かに見られてる』(87)
意外と知られていない、良質なサスペンス。
というか、まず映像美! とにかく素晴らしい。
(10)『ワールド・オブ・ライズ』(2008)
レオくん、ラッセル・クロウ共演のアクション快作。
じつは物語そのものよりも、渋谷ピカデリー閉館の日に観たため、そっちの想いのほうが強かったり。。。苦笑
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『コスる。』
いつの間にか「サー」の称号を得ていた英国の映像マジシャン、リドリー・スコットも80歳。
面白いのは、若いときよりも量産派になったこと。
「その逆」は多いのに、どうしたんだろう―と考えたときに、とても哀しい感情に襲われるのは「映画ファンの共通認識」なのではないだろうか。
それが、実弟トニー・スコットの自死。
病気を苦に・・・とされており、以後、リドリーは少しずつスピードを上げていた制作活動をさらに加速、まるで「弟のぶんまで…」と踏ん張っているように見えるから。
巨匠なのに、なんか健気だなぁ、、、と感傷的になってしまうのだった。
(1)『ブレードランナー』(82)
酸性雨とネオン、猥雑なのに寂寥感があって・・・。
リドリーの代表作というだけでなく、近代SF映画の方向性を決定づけたという意味で、映画史に燦然と輝く大傑作でしょう。
(2)『テルマ&ルイーズ』(91)
遅れてやってきた、女版アメリカン・ニューシネマ。
ハーベイ・カイテルが、いちばん得したキャラクターだったかも。
(3)『エイリアン』(79)
一般アンケートでは、こっちのほうが2位(あるいは、1位)にきそう。
ただこの映画のインパクトは、H・R・ギーガーのクリーチャーデザインあってこそ、、、だと思うので。
(4)『ブラック・レイン』(89)
松田優作の遺作が、ハリウッドデビュー作がこれでよかった。
しかしアンディ・ガルシアは、こういう役が似合うなぁ。
(5)『ブラックホーク・ダウン』(2001)
ソマリア内戦に介入した米軍兵士の悲劇を、圧倒的な臨場感で描く。
『プライベート・ライアン』(98)以降に誕生した作品、であることに注目しておこう。
(6)『デュエリスト/決闘者』(77)
記念すべき監督デビュー作。
ただひたすら決闘を繰り返すふたりの男を捉え、最後には不思議な感動さえ覚える異色作になっている。
(7)『グラディエーター』(2000)
オスカー作品賞を受賞した歴史劇。
ただ、これは個人的な趣味だが、リドリーの作品としては個性が薄くて物足りなかった。
いや物足りないということはないが、ほかの監督でもよかったかな・・・と。
(8)『オデッセイ』(2015)
ひとり火星に残されるも、徹底したポジティブ精神で危機を乗り越える男。
音楽の趣味に乗れたひとは、そーとー楽しめるであろう娯楽SF。
(9)『誰かに見られてる』(87)
意外と知られていない、良質なサスペンス。
というか、まず映像美! とにかく素晴らしい。
(10)『ワールド・オブ・ライズ』(2008)
レオくん、ラッセル・クロウ共演のアクション快作。
じつは物語そのものよりも、渋谷ピカデリー閉館の日に観たため、そっちの想いのほうが強かったり。。。苦笑
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明日のコラムは・・・
『コスる。』