別名「サボっていることを誤魔化す」ための企画を、4ヵ月ぶりに復活させます。
お気に入りの映画のなかの、最もお気に入りなシーンを取り上げるというものです。
『太陽を盗んだ男』(79)
理科の教師(沢田研二)が単身、原子力発電所に潜入しプルトニウムを強奪、自宅で原子爆弾を作り上げる。
もちろん、自身の被爆を甘んじて受け入れながら・・・。
本来、映画というものは、このくらい大きな嘘を吐いても、このくらい強烈な毒を吐いてもいいはずだったのにな・・・と思わせてくれる。
本編には、「王と長嶋で、原爆キャッチボールをやってもらいたい」なんていうことばも出てくるし。
この映画で個人的に最も好きなシーン、、、の前に、2番目に好きなシーンをあげておく。
毎日暑いからエアコンでも買おうかな―といったジュリーに、菅原文太が扮する刑事が、
「日立のビーバーエアコンがいいらしいぞ」と返すところが面白い。
じつはビーバーエアコンは三菱製なのだが、それをツッコむのは無粋の極みだろう。
異様な物語なのに、こんなユーモラスな台詞を入れてしまうあたりに、この映画の頼もしさを感じる。
そしていちばん好きなシーンは、ジュリーが池上季実子を海に落としてしまうところ。
池上季実子はとっさにジュリーの髪をつかむと、被爆の影響だろう、髪は「あっさりと」しかも「ごっそりと」抜けてしまう、、、っていう。
こんな風に端的に被爆を表現出来てしまう力が、映像にはあるのだなぁ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『黄金週間特別企画 やっぱり「ここ」が好き(22)』
お気に入りの映画のなかの、最もお気に入りなシーンを取り上げるというものです。
『太陽を盗んだ男』(79)
理科の教師(沢田研二)が単身、原子力発電所に潜入しプルトニウムを強奪、自宅で原子爆弾を作り上げる。
もちろん、自身の被爆を甘んじて受け入れながら・・・。
本来、映画というものは、このくらい大きな嘘を吐いても、このくらい強烈な毒を吐いてもいいはずだったのにな・・・と思わせてくれる。
本編には、「王と長嶋で、原爆キャッチボールをやってもらいたい」なんていうことばも出てくるし。
この映画で個人的に最も好きなシーン、、、の前に、2番目に好きなシーンをあげておく。
毎日暑いからエアコンでも買おうかな―といったジュリーに、菅原文太が扮する刑事が、
「日立のビーバーエアコンがいいらしいぞ」と返すところが面白い。
じつはビーバーエアコンは三菱製なのだが、それをツッコむのは無粋の極みだろう。
異様な物語なのに、こんなユーモラスな台詞を入れてしまうあたりに、この映画の頼もしさを感じる。
そしていちばん好きなシーンは、ジュリーが池上季実子を海に落としてしまうところ。
池上季実子はとっさにジュリーの髪をつかむと、被爆の影響だろう、髪は「あっさりと」しかも「ごっそりと」抜けてしまう、、、っていう。
こんな風に端的に被爆を表現出来てしまう力が、映像にはあるのだなぁ。
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明日のコラムは・・・
『黄金週間特別企画 やっぱり「ここ」が好き(22)』