Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(246)

2018-04-24 00:10:00 | コラム
る「す」→「す」いぶん(水分)

松本人志「―ボクもネリのときにあれだけ批判したから、日本人だと庇うのかってなってしまうけど…」


日本における連続KO記録を更新中だったボクサーの比嘉大吾が減量に失敗、




計量で900g超過し、王座を剥奪された。

試合は対戦相手「合意のもと」におこなわれたものの、結局は比嘉のTKO負けに終わる。


この件に関していろんなひとから、いくつかの質問を受けた。

これはブーメランではないのか、
ネリを徹底的に叩いていたひとたちの威勢のよい感じはどうした、
負けて無残な姿を晒したから禊になったというか、それがネリとのちがいなのか、
そもそも牧野自身は、どう思っているのか、、、などなど。

山中VSネリの直後だったものだから、みんなどうしても比較してしまう。

たしかにこれは、ブーメランだろう。

JBC(日本ボクシングコミッション)からの処分はまだだが、ネリが事実上の日本追放になった以上、比嘉への処分もきっと重くなるだろう。

山中戦の際、自分は、

「ただただ山中が気の毒である」「最後がこんな感じになるなんて」と記している。

正直にいえば、ネリについて「けしからん!」とまでは思っていなかった。
山中への感情移入が過ぎて、相手がどうしたこうしたとか、あんまり関係なかったんだ。

ただ体重超過を抜きにして、ボクサーとしてのネリの強さは認めていた。
山中より若いし勢いがあるし、正直、山中は全盛期を過ぎていたと思う。

体重超過は「ないほうがいいに決まっているけれど、ときどき起こるもの」というのが、自分の解釈。

脂肪だらけの人間が10kg落とすのとはわけがちがう、
しかしルールはルール、比嘉も具志堅会長もJBCの処分に異を唱えることはないのだろう。

ほんとうは、村田の防衛がもっと騒がれるはずだったのにね・・・。


さてボクサーが計量数日前からおこなうとされている減量方法が、いわゆる「水抜き」。

「脱水」ともいわれるが、もうそのまんまの意味。

そもそもが絞っているひとたちなんだから、わずか数日で「肉そのもの」がなくなるわけはない。
ただ身体内の「水分」量を「変動」させることによって、個人差はあるものの4~5kgくらいは落とすことが可能。

みなさんもあるでしょう、よく動いたり働いたりして、一時的に体重がガクンと落ちた経験が。
でも風呂入って疲れ取って、酒呑んで肉喰ったら一晩で逆戻り、、、みたいな。

大雑把にいえば、これと同じこと。


摂取するものを抑え、ひたすら汗をかくことで水分を出し、計量後に一気にリカバリをする。

これを繰り返すベテランボクサーが長生き出来るとは思わないけど、幸い早死も少ないしね、よかったよかった(?)


水分。
ほんの数日とはいえ、これを極力抑えるのはキツいなぁ。
身体もほっしているわけだし、ボクサーが「じつは基本、マゾ」といわれるのは、ここいらへんが理由なんじゃないだろうか。


以下、「水。が印象的な映画5傑」。


(1)『用心棒』(61)

「おやじ、水を一杯もらうぞ」

三十郎、初めての台詞がこれ。

(2)『マッドマックス 怒りのデスロード』(2015)

こんな世界で生き残れる自信は、ない。



(3)『トレインスポッティング』(96)

ラスト直前。

レントンは鏡に映った自身を見つめ、水を飲み、そうして「決行」する。

(4)『タクシードライバー』(76)

錠剤を、コップの水に入れるトラビス。

なんてことないシーンだが、とても印象に残る。



(5)『アビス』(89)

トップ画像。

水を操る生物の造形に、徹底的にこだわったジェームズ・キャメロンなのだった。


次回のしりとりは・・・
すい「ぶん」→「ぶん」しん。

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明日のコラムは・・・

『映画監督別10傑(13)オリバー・ストーン』
コメント (2)
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