Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(261)

2018-04-21 00:10:00 | コラム
「生まれて初めて、酒呑んで吐いた日」のお話。

「初めておおいに酔っぱらった日」は記したことがあったけれど、吐いた日のことは、まだだった「気がする」。


その前に、個人的に好きな「映画のなかの酔いどれ5人」を。

こっちのほうは何度か、いや「何度も」取り上げている気がするが、あらためて。


(1)志村喬…『酔いどれ天使』(48)



酔いどれ界の王者だと思う。

(2)ニコラス・ケイジ…『リービング・ラスベガス』(95・トップ画像)

俺に「酒を呑むな」とは、絶対にいうな。

(3)堤真一…『MONDAY』(2000)

呑んだら無敵。


※このダンス最高!



(4)モーリス・ロネ…『鬼火』(63)

この5人の酔いどれのなかで、最も深刻なキャラクター。

(5)チャールズ・チャップリン…『街の灯』(31)

チャップリンの酔いどれ演技も見ものだが、注目してほしいのは「酔っているときだけチャップリンを親友扱いする富豪」のひどさ。


さて、自分の話。

そういえば最近、吐くことがなくなった。
ただそれは酒が強くなったのではなく、自分の限界というものを「きちんと把握」しているに過ぎず「この一杯を呑んだら、ヤバいかも」と思った瞬間からセーブするようになったから。

小僧を自称してはいるが、おとなになるものだねぇ。

もちろん20代のころは、自分の限界なんて分からなかった。

一部男子は「酒が強い」アピールをする傾向にあるけれど、自分もそうだった。

まわりに「呑め、呑め!」と煽る、どこにでも居る、居酒屋でよく見かける、ひじょうにたちの悪いガキだった。
いまじゃ、そんな男を毛嫌いするクセしてね、あるいは昔の自分を見ているようで、イヤな気分になるから、、、かもしれない。

21歳のころだったか・・・
(まぁ正直な話、未成年のころからふつうに呑んではいたが、不思議に吐くことはなかった)

バイト先のメンバーと呑んでいて、いつものように煽りに煽った。

煽られたほうは、なかば呆れて「はい、はい」といいながら一口だけ呑むものも居れば、断固として拒否するものも居た。
後者が「正しいありかた」なのだろう、いまの自分だったらそうしているし笑

ただバカだなぁ、阿呆だなぁ、これはモテないよなぁ、と思うのは、そうやって散々煽っていたクセして、結局は自分だけが酔い潰れるっていうね。


お開きとなり、席を立てないのは自分だけだった・・・。

壁に背中をつけ、顔は下を向いている。

優しいバイト仲間のひとりが「大丈夫か」と背中をさすると、その瞬間、おげげー! と吐き始める。

サイアクだ、路上ではなく(もちろん路上だってダメだが)、店内で、まだほかのお客さんだって数多く残っているというのに、座敷にアメーバ状のものがどんどん広がっていく、、、と。


他者に煽ってばかりで、自分はそれほど呑んでいなかったはず?

たぶん、ちゃんぽんにしたのがいけなかったんだろう。

日本酒が効いた、というのは自分で分かった。


ではこの一件以来、無理をするのをやめたかというと、そんなこともなく。

学習能力が著しく足りなかったのだろう、こういうことを何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も…

繰り返し、30代真ん中になったころに、やっとヒトサマを煽ることがなくなり、自分も吐かなくなりました。


まぁ、一部男子にとっての「あるある。」かもしれない。

こういうのを通過儀礼っぽく解釈してくれるひとは多いが、それに甘えちゃいかんよな。


おわり

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明日のコラムは・・・

『鼻をかむ音』
コメント (2)
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