るーずそっく「す」→「す」けーる
スケール(scale)
<1>寸法・度などの目盛りのついている測定器具。物差し。また、その目盛り。
<2>大きさの程度、規模。
<3>音階
<4>天秤の皿
<5>水の中に溶けているカルシウムなどがボイラーの内側に固着したもの
※goo国語辞書より
※※本稿で用いるスケールとは、もちろん<2>のこと
…………………………………………
<2>の「大きさの程度、規模」にも、ふたつの意味がある。
ひとつは、考えかたが(よい意味で)常識離れしているひとを評する「あのひとは、スケールのでかいひとだ」。
いちどくらいはそんな風にいわれてみたいが、「他者にどう見られているか」を気にしている時点で、まぁ無理な話だね。
好き嫌いを抜きにして、すぐに浮かんだのはアントニオ猪木。
どう? スケールでかいと思わない?
もうひとつのスケールは、ずばり見た目。
しかし身長や体重、つまりヒトに対する見かけでは、あまり「スケールが大きい」とは評さない。
莫大な製作費をかけたとか、実物大の○○を作ってしまったとか、映画などの創作物を評する際に「スケールが大きい」といい、
ヒトに対してスケールを用いるのは「あくまでも内面・言動」、というのが面白いねぇ。
以下、自分の考える「スケールの大きな映画10傑」。
けっこうベタな並びなので、皆さんも納得してくれるのではないかしら。
(1)『風と共に去りぬ』(39…トップ画像)
この時代に、総天然色。
これを観た小津さんが、(戦争で)米国に勝てっこないといった―とされているが、それも納得。
(2)『ダンス・ウィズ・ウルブス』(90)
だって、本物のバッファローが走っているんだもの。
(3)『ベン・ハー』(59)
一般アンケートでは、もしかするとこれが1位かな。
戦車競走の迫力といったら、ない。
(4)『ドンキホーテを殺した男』(2018)
英国の変人、テリー・ギリアムの最新作。
まだ公開前なので予告編を観ただけだが、予告編が完成していることが奇跡と感じてしまう。
なぜなら度重なるトラブルにより、この映画は何度も何度も制作中断を余儀なくされたから。
つまり、この映画制作そのものが「スケールが大きい!」のであった。
(5)『乱』(85)
「後期」黒澤映画を象徴するかのような大作。
どでかいセットを最終的に壊してしまうという過程は、ある意味で気持ちいい。
(6)『イントレランス』(16)
(当時としては)破格の製作費を投じ巨大セットを作ったものの、興行収入は、その半分も回収出来なかったのだとか。
プロデューサーは頭を抱えたかもしれないが、
こういう映画を創ろうとする監督って基本、金儲けには興味ないのだよね。
(7)『黒部の太陽』(68)
実録ドラマとして正攻法の創り、
では、なんのスケールがでかいかというと、なんといっても裕次郎と三船の存在感でしょう。
(8)『アラビアのロレンス』(62)
広大な砂漠を焼きつけたフィルム。
映像そのものが、スケールでか過ぎなんじゃ。
(9)『復活の日』(80)
子どもながらに、外国映画みたいにパワフルだな、派手だな! と思って観た記憶がある。
(10)『タイタニック』(97)
特設スタジオにウォータータンクが用意され、そのなかに1700万ガロンの水を投入した。
やっぱり、やることが桁違いだねぇ。
次回のしりとりは・・・
すけー「る」→「る」いあーむすとろんぐ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『平日ゾンビ』
スケール(scale)
<1>寸法・度などの目盛りのついている測定器具。物差し。また、その目盛り。
<2>大きさの程度、規模。
<3>音階
<4>天秤の皿
<5>水の中に溶けているカルシウムなどがボイラーの内側に固着したもの
※goo国語辞書より
※※本稿で用いるスケールとは、もちろん<2>のこと
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<2>の「大きさの程度、規模」にも、ふたつの意味がある。
ひとつは、考えかたが(よい意味で)常識離れしているひとを評する「あのひとは、スケールのでかいひとだ」。
いちどくらいはそんな風にいわれてみたいが、「他者にどう見られているか」を気にしている時点で、まぁ無理な話だね。
好き嫌いを抜きにして、すぐに浮かんだのはアントニオ猪木。
どう? スケールでかいと思わない?
もうひとつのスケールは、ずばり見た目。
しかし身長や体重、つまりヒトに対する見かけでは、あまり「スケールが大きい」とは評さない。
莫大な製作費をかけたとか、実物大の○○を作ってしまったとか、映画などの創作物を評する際に「スケールが大きい」といい、
ヒトに対してスケールを用いるのは「あくまでも内面・言動」、というのが面白いねぇ。
以下、自分の考える「スケールの大きな映画10傑」。
けっこうベタな並びなので、皆さんも納得してくれるのではないかしら。
(1)『風と共に去りぬ』(39…トップ画像)
この時代に、総天然色。
これを観た小津さんが、(戦争で)米国に勝てっこないといった―とされているが、それも納得。
(2)『ダンス・ウィズ・ウルブス』(90)
だって、本物のバッファローが走っているんだもの。
(3)『ベン・ハー』(59)
一般アンケートでは、もしかするとこれが1位かな。
戦車競走の迫力といったら、ない。
(4)『ドンキホーテを殺した男』(2018)
英国の変人、テリー・ギリアムの最新作。
まだ公開前なので予告編を観ただけだが、予告編が完成していることが奇跡と感じてしまう。
なぜなら度重なるトラブルにより、この映画は何度も何度も制作中断を余儀なくされたから。
つまり、この映画制作そのものが「スケールが大きい!」のであった。
(5)『乱』(85)
「後期」黒澤映画を象徴するかのような大作。
どでかいセットを最終的に壊してしまうという過程は、ある意味で気持ちいい。
(6)『イントレランス』(16)
(当時としては)破格の製作費を投じ巨大セットを作ったものの、興行収入は、その半分も回収出来なかったのだとか。
プロデューサーは頭を抱えたかもしれないが、
こういう映画を創ろうとする監督って基本、金儲けには興味ないのだよね。
(7)『黒部の太陽』(68)
実録ドラマとして正攻法の創り、
では、なんのスケールがでかいかというと、なんといっても裕次郎と三船の存在感でしょう。
(8)『アラビアのロレンス』(62)
広大な砂漠を焼きつけたフィルム。
映像そのものが、スケールでか過ぎなんじゃ。
(9)『復活の日』(80)
子どもながらに、外国映画みたいにパワフルだな、派手だな! と思って観た記憶がある。
(10)『タイタニック』(97)
特設スタジオにウォータータンクが用意され、そのなかに1700万ガロンの水を投入した。
やっぱり、やることが桁違いだねぇ。
次回のしりとりは・・・
すけー「る」→「る」いあーむすとろんぐ。
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明日のコラムは・・・
『平日ゾンビ』