ちきゅ「う」→「う」み
なんといっても、海のない県で育ったものでねぇ、
海に対する憧れは強いものの、いっぽうで、怖いとも思うわけですよ。
その思いはガキのころも現在も変わらず、だから胸のあたりまで海水に浸かるのが限界で、そこから先は行かないっていう。
それはともかく。
でっかいスクリーンに映えるのだろう、映画と海は相性がいい。
海が好きで、よく海を撮る映画監督も多い。
以下は、個人的に海が印象に残った映画の10傑。
ふだんの10傑は候補が20くらいなのに、今回は30も40も出てきて驚いた。
映画と海の相性のよさが、それだけでも分かるでしょう。
(1)『ピアノ・レッスン』(93)
海を渡ってやってきたエイダは、海に足を取られ、そうして海から浮上して再生する。
浮上してきて、えがった!!
(2)『ソナチネ』(93…トップ画像)
いわゆるキタノブルー。
『あの夏、いちばん静かな海。』(91)や『HANA-BI』(98)もいいけれど、海が最も印象的に、象徴的に描かれるのはこの映画だと思う。
(3)『八月の濡れた砂』(71)
絶品のタイトル。
無軌道な若者を活写するには、海というのは最適な場所なのかも。
(4)『飢餓海峡』(65)
内田吐夢が執念で創り上げた大作。
海への怖さは、この映画を中学生のころに観た所為だ、たぶん。
(5)『ベニスに死す』(71)
海と少年。
美しいものに囲まれて、初老の男は幸福だったのだろうなぁ。
(6)『ジョーズ』(75)
スピルバーグのサディズム全開、このひとは若いころからそうで、じゃあ歳を取って弱まったかといえば、近作を観るとそんなこともなさそう。
つまり性格は悪いが、映画監督としては最高ということ。
(7)『タイタニック』(97)
設計士と、船長の無念さよ!!
(8)『太陽がいっぱい』(60)
ぎらぎら、きらきら。
太陽がいっぱい。海もいっぱい。
そして美青年と犯罪。
これだけの映画的要素がそろって、つまらないものが出来たとしたら映画は「その程度のもの」だったのかもしれない。
(9)『グラン・ブルー』(88)
海が怖い自分にとって、素潜りという競技自体が理解出来んよ。
リュック・ベッソンの、海への愛はホンモノだと思ったけどね。
(10)『沈黙―サイレンス―』(2016)
何度も海が映し出されるが、優しい表情を見せてくれることはなく、ひたすら厳しく残酷だった。
あすのしりとりは・・・
う「み」→「み」らい。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(270)』
なんといっても、海のない県で育ったものでねぇ、
海に対する憧れは強いものの、いっぽうで、怖いとも思うわけですよ。
その思いはガキのころも現在も変わらず、だから胸のあたりまで海水に浸かるのが限界で、そこから先は行かないっていう。
それはともかく。
でっかいスクリーンに映えるのだろう、映画と海は相性がいい。
海が好きで、よく海を撮る映画監督も多い。
以下は、個人的に海が印象に残った映画の10傑。
ふだんの10傑は候補が20くらいなのに、今回は30も40も出てきて驚いた。
映画と海の相性のよさが、それだけでも分かるでしょう。
(1)『ピアノ・レッスン』(93)
海を渡ってやってきたエイダは、海に足を取られ、そうして海から浮上して再生する。
浮上してきて、えがった!!
(2)『ソナチネ』(93…トップ画像)
いわゆるキタノブルー。
『あの夏、いちばん静かな海。』(91)や『HANA-BI』(98)もいいけれど、海が最も印象的に、象徴的に描かれるのはこの映画だと思う。
(3)『八月の濡れた砂』(71)
絶品のタイトル。
無軌道な若者を活写するには、海というのは最適な場所なのかも。
(4)『飢餓海峡』(65)
内田吐夢が執念で創り上げた大作。
海への怖さは、この映画を中学生のころに観た所為だ、たぶん。
(5)『ベニスに死す』(71)
海と少年。
美しいものに囲まれて、初老の男は幸福だったのだろうなぁ。
(6)『ジョーズ』(75)
スピルバーグのサディズム全開、このひとは若いころからそうで、じゃあ歳を取って弱まったかといえば、近作を観るとそんなこともなさそう。
つまり性格は悪いが、映画監督としては最高ということ。
(7)『タイタニック』(97)
設計士と、船長の無念さよ!!
(8)『太陽がいっぱい』(60)
ぎらぎら、きらきら。
太陽がいっぱい。海もいっぱい。
そして美青年と犯罪。
これだけの映画的要素がそろって、つまらないものが出来たとしたら映画は「その程度のもの」だったのかもしれない。
(9)『グラン・ブルー』(88)
海が怖い自分にとって、素潜りという競技自体が理解出来んよ。
リュック・ベッソンの、海への愛はホンモノだと思ったけどね。
(10)『沈黙―サイレンス―』(2016)
何度も海が映し出されるが、優しい表情を見せてくれることはなく、ひたすら厳しく残酷だった。
あすのしりとりは・・・
う「み」→「み」らい。
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(270)』