Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ばいばーーい・△・)ノ

2019-07-11 02:04:40 | コラム
「あるある」のひとつかもしれないが、電話をしていて、スマートに通話を終えることが出来ない。

そこには、
「先に切るか」「後に切るか」問題があり、
最後の最後に放つべきことばはなにか? 問題もあって。
(LINEでも同じことがいえるかな)

友達であれば「ばいばーーい」とか「じゃあね」のヒトコトで済み、向こうが切ってくれるのを待つといったマナーも必要ない、

しかし相手が上司であったり、お客様であったり、話すのが初めての相手だったとすると、そう簡単にはいかなくなる。

「失礼します」で、いいんじゃね?

まぁそうなのだが、それが出来たとして、次の関門は「先に切るか」「後に切るか」である。

先方も同じ思いを抱いていることが多く、「はい」「はーい」「はーい」「はーい」のラリーがつづくことになる。

先に切ると見せかけておいて、それはフェイント? に過ぎず、こっちが切るのを待っている、、、みたいな。

売る側/買う側の立場であれば、売る側は絶対に先に切るわけにはいかない―と思うだろうし、繊細な心遣いというのかな、こういうのって日本にかぎらず、どの国のひとも直面する問題なのだろうか。


まるっきしの偏見を自覚したうえでいうと、米国のひとなんかは、そんなこと考えてもいなさそうな気がするんだけど。。。笑


※映画と電話をつなげた動画集



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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(297)』
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Microphone

2019-07-10 00:10:00 | コラム
MMA興行『RIZIN.17』(7.28、さいたまスーパーアリーナ)、『RIZIN.18』(8.18、愛知ドルフィンズアリーナ)の合同会見に行ってきた。




なかなかよいカードが揃ったものの、一般層への引きが弱いと判断されたのか、「17」の地上波放送は数日後の深夜にダイジェストが流れることが発表された。
「18」はカード次第だろうが、ひょっとしたら同じように深夜かも?

それはともかく、全ファイターがマイクアピールで噛みまくり笑

本業ではないのだから微笑ましく見ていたが、印象に残ったのは、グッと美人になった浅倉カンナと、



すでに朝倉未来にのまれた感のある、矢地祐介(トップ画像)くらいかな~。


自分がファイターだったとしたら、どんなマイクアピール/パフォーマンスをしたかなって想像するのは楽しい。

ウケを狙うと思うが、きっとスベるのだろうな笑

その点、プロレスラーはショウマンシップに秀でているので格闘家よりはるかにマイクの使いかたが上手。

「我々は殺し合いをしてるんじゃないんだ!」とか、なかなか出てくることばじゃないよね。


以下、格闘家たちの不器用な、いや、不器用だからこそ印象に残るマイクアピール。


【所英男】

「戦うストーカーの所英男です(照れ笑い)
格闘技を長くやっていると、頑張る理由がいっぱい出てきて、なかなかやめられないです」




【北岡悟】

「あしたからまた生きるぞ!」

格闘技に詳しいひとであれば、これが引用であることが分かり、余計に感動する。



【ストラッサー起一】

「ちくわ、ありがとう!!」

愛猫の死を悼んで。


そして最後は、やっぱりこのひとで。。。

【ケビン・ランデルマン】

「お前ら、この試合の前に俺がビビッてるんじゃないかと思わなかったか。
そうだよ、俺は怖かった。
俺も、お前と同じだ、1人の人間だ。だけどなあ・・・

YOU! YOU!! YOU!!!
お前らのために俺は闘っているんだよ!
お前らのためにに地獄を見てもいい。そして、その地獄を潜り抜けて天国を見るんだ。
また、お前らのために戦うぜ。
愛してるぜ、お前ら。また会おうぜ」


2016年2月11日死去、享年44歳。

合掌。

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明日のコラムは・・・

『ばいばーーい・△・)ノ』
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にっぽん女優列伝(127)古手川祐子

2019-07-09 07:48:02 | コラム
59年7月16日生まれ・59歳。
大分出身。

公式プロフィール


芸能人って、つくづくたいへん! と思うのは、
少し太れば激太り、痩せれば激痩せ、どちらにしてもストレスか失恋か!? などと書かれるし、
顔の印象が変われば整形、
検索ボックスに名前を入れただけで、検索候補の上位に、在日だとか創価学会だとか、いろいろ出てきます。

演技が上手か下手かでいわれるのなら分かりますが、仕事に影響がないのであれば放っておけよ! って話じゃないですか。

ふだんキチガイを自称している自分ではありますが、あぁ世の中は間違った方向に狂ってるよな、、、と思いますね正直。

夢を与える商売なんだから?

プライベートも、しゃん!! とするべき?

なにをエラソーに。

ハナクソほじりながらポテトチップス頬張りながらカタカタと文字を打つだけの連中にいわれたかぁないよって。

あっ、自分もこれは偏見に満ち溢れていますかね苦笑


古手川祐子(こてがわ・ゆうこ)さんは、現在の姿が「激太り!!」だとナンヤカンヤいわれています。

それはたしかにそうかもしれませんが、昔のグラビアを見ると生唾モノですし、



若かりし頃はカラダで勝負、
現在はそうではない、、、という、それ以上でも以下でもない理由でしょうきっと。

というか現在の姿がどうこういう前に、グラビア時代が素敵過ぎて、正直ビビッている自分が居ます。

そんなわけで自分にとって古手川さんは、女優というよりも「グラビアのひと」なのでした。




<経歴>

妹は、元女優の古手川伸子。

76年―「ミス・サラダガール・コンテスト」でグランプリに輝き、東宝芸能に入社。

なにそれ? なコンテストですが、これは三浦友和が主演する映画の相手役を決める大型オーディション企画。

2位になったのが名取裕子ですから、なかなかの難関だったのではないでしょうか。

同年のうちに実際に三浦さんと共演した『星と嵐』で映画俳優デビューを飾る。


『白熱 デッドヒート』(77)、『幕末未来人』(77)、『あゝ野麦峠』(79)、
『連合艦隊』(81)、『駅 STATION』(81)、『ひめゆりの塔』(82)、

代表作であろう『細雪』(83)では四女・妙子を好演、




『虞美人草』(84)、『春の鐘』(85)ではヌードを披露、グラビアで活躍したのもこのころですね、

『花の降る午後』(89)、

90年代以降はテレビCMで見ることが多くなり・・・

『子連れ狼 その小さき手に』(93)、『四十七人の刺客』(94)、
『陰陽師II』(2003)、『理由』(2004)、『この胸いっぱいの愛を』(2005)、『出口のない海』(2006)、『きみにしか聞こえない』(2007)、『転校生―さよなら あなた―』(2007)、『ポストマン』(2008)、『ホームレス中学生』(2008)・・・

さらにいえば、2010年の『ばかもの』を最後にスクリーンに登場していません。

つまり自分の世代でも、最も精力的だったころの古手川さんの女優活動をリアルタイムでは知らなかったのですね。

だから画像検索して出てきたグラビアで、ビビッてしまったのだと思われます笑


次回のにっぽん女優列伝は、後藤久美子さんから。

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『Microphone』
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にっぽん女優列伝(126)小島聖

2019-07-08 00:10:00 | コラム
76年3月1日生まれ・43歳。
東京出身。

公式ブログ

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※小島聖のヌード

写真集『West by South』で披露した、いまどきの若いタレントには珍しい、全く鍛えられていないブヨブヨの下腹がかえってイヤラシかった。

松尾スズキ『この日本人に学びたい』より

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これは、その数年後の写真集かな。



スズキさんに同意!!

可憐な少女役の多かった小島聖(こじま・ひじり)さんが脱皮を図ってヌードに挑戦し始めたとき、雰囲気だけでなく身体そのものから無防備な感じが溢れ出ていて、ひじょうに興奮したことを覚えています。

映画はエロスと暴力、いいじゃないですかこのカラダ!

『完全なる飼育』(99)は和田勉の古くさい演出についていけなかったですが、同年の『あつもの』は映画としても素晴らしいうえに聖さんのカラダも拝めて、まさに一粒で二度おいしい傑作なのだと思います。

※緒形拳に「触っていいんですよ…」



<経歴>

10代前半から「劇団ひまわり」所属の子役として活動、90年の『タスマニア物語』で映画俳優デビューを飾る。

なんてことのない話でしたし、ぜんぜん面白くなかったのですが、生まれて初めてアルバイトした映画館『清流』で、自分が映写した作品なのでひじょうに印象に残っています。

そして、かわいい動物ウォンバットと、聖さんを覚えた映画でもあるわけで。。。


『本気!』(91)、
『NIGHT HEAD』(94)で共演した豊川悦司との同棲生活を写真誌にすっぱ抜かれ、これが原因で一時はメディア不信に陥ったとか?

まだ10代でしたし、そうかもしれませんよね。

『マルタイの女』(97)、『一生、遊んで暮らしたい』(98)、
そして99年、『完全なる飼育』と『あつもの』に出演。

前者は女子高生が中年オヤジ(竹中直人)に監禁される物語、後者は菊の世界を変態的に見つめた「オタク」についての物語です。



どちらにおいても脱ぎっぷりのいい好演、
とくに後者の音大生役は聖さんの現時点における最高傑作なのではないかと。


『MONDAY』(2000)、『HYSTERIC』(2000)、『本日またまた休診なり』(2000)、『赤い橋の下のぬるい水』(2001)、『うつつ』(2002)、『恋の門』(2004)、『海猫』(2004)、『インストール』(2004)、『ギミー・ヘブン』(2004)、『ブラックキス』(2004)、
『タナカヒロシのすべて』(2005)、『アジアンタムブルー』(2006)、『沈まぬ太陽』(2009)、
『シーサイドモーテル』(2010)、『悪の教典』(2012)、『劇場版 タイムスクープハンター ―安土城 最後の1日―』(2013)、『御手洗薫の愛と死』(2014)、『ゼウスの法廷』(2014)、『続・深夜食堂』(2016)。

2014年はすごく頑張っていましたが、99年を超える衝撃というのもね、なかなか…。


現在はすでにママですので、仕事はセーブ気味。

ただ、映画史におけるエロス分野におおきく貢献してくれたことは、映画ファン(の男子)代表として感謝しておきます。

ありがとう!

ほんとうに、ありがとう!!

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にっぽん女優列伝(125)木暮実千代

2019-07-07 00:10:00 | コラム
18年1月31日生まれ・90年6月13日死去、享年72歳。
山口出身。

「ヴァンプ女優」=妖婦的なキャラクターを得意とする女優。

東の横綱が京マチ子だとすれば、西の横綱はまちがいなく木暮実千代(こぐれ・みちよ)さん。

両者とも溝口健二と黒澤に「そのようなキャラクター」で起用されていますから、本人にもその自覚があったことでしょう。


※久我美子も小暮さんも、それから千石規子も、ちょっとしか出てこないのに、この映画に登場する女性キャラクターはみんな印象的。

黒澤映画にしては、とっても珍しいことだと思う。




自分の世代では、リアルタイムでの活躍はほとんど知りません。

ただこの映画の印象が鮮烈だったため、後年、この本を読んで木暮さんの意外な一面を知ることが出来ました。

この表紙もまた素敵!!



<経歴>

テレビCMに出演した、初めての映画女優さんなんだって!!

日本大学芸術学部出身。
38年に松竹に入社、同年、『愛染かつら』で俳優デビューを飾りました。

『純情二重奏』(39)、李香蘭と共演した『迎春花』(42)。

フレッシュな魅力は放っていたものの、このひとの才能が花開くのは結婚と終戦を迎えて以降でした。

44年に結婚し47年に松竹復帰。


成瀬巳喜男パートの『四つの恋の物語』(47)、
そして黒澤の『醉いどれ天使』(48)、




今井正の『青い山脈』(49)、
『石中先生行状記』(50)、『帰郷』(50)、『執行猶予』(50)、溝口健二の『雪夫人絵図』(50)などの話題作に連続出演を果たし、黄金期ともいえる50年代に圧巻のキャリアを築いていく。


『純白の夜』(51)、『自由学校』(51)、『海の花火』(51)、
藤壺を好演した『源氏物語』(51)、
小津の『お茶漬の味』(52)、『慟哭』(52)、『お国と五平』(52)、『千羽鶴』(53)、『女間者秘聞 赤穂浪士』(53)、『日輪』(53)、『祇園囃子』(53)、
『伝七捕物帖 女郎蜘蛛』(55)、『王将一代』(55)、『幸福はあの星の下に』(56)、『赤線地帯』(56)、『忠臣蔵』(58)、『忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻』(59)、『かげろう絵図』(59)。

こう眺めていくと、最も相性のよかった監督は溝口さんですね、たぶん。

『鳴門秘帖』(61)、『赤穂浪士』(61)、『鳴門秘帖 完結篇』(61)、
『宮本武蔵』(61)、『宮本武蔵 般若坂の決斗』(62)、『宮本武蔵 二刀流開眼』(63)、
『暗黒街の顔役 十一人のギャング』(63)、『五番町夕霧楼』(63)、『くノ一忍法』(64)、『冷飯とおさんとちゃん』(65)、『湖の琴』(66)。

70年代以降はゲスト出演的な役割が多くなり・・・
『三婆』(74)、『炎の舞』(78)、『男はつらいよ 翔んでる寅次郎』(79)、『刑事物語3 潮騒の詩』(84)・・・という具合に、スクリーンでの活躍は激減してしまいました。

90年6月13日、心不全のため永眠。
享年72歳。


黒澤映画はときどき観返しますが、若い女優さんって、敢えていいますが怒鳴ってばかりいる三船のよき緩衝材になっており笑、あぁ黒澤さんってやっぱりキャスティングが巧かったんだな、、、などと思うときがあります。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(126)小島聖』
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