Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

3日にいちど

2019-08-26 00:10:00 | コラム
自分はここ10年、「坊主にアゴヒゲ」というスタイルをつづけている。

髪は週にいちど、ヒゲは3日にいちど整える。


髪にもヒゲにも、それなりのこだわりはある。

ほとんどスキンヘッドな坊主にこだわっているのは、格闘家っぽく見えるから。

似非だけどさ!!

それに、自分は「頭の形」がよい―坊主に適した頭をしているらしいのだ。

ヒゲは、生やしていたほうが落ち着くし(奇妙なことに)生やしていたほうが若く見えるらしいから。



それは、ホテルのマネージャーになった現在も変わらない。

坊主にヒゲの、ホテル・マネージャー45歳。

こんなスタイルのうえにガタイがそこそこのアレ? なので、ひとによっては「ヤバいヤツ」に見えるだろう。


まぁいいけどね、

それに多目的ホテルといっても、基本は「ラブ」だから。

激安を売りにしているラブホテルゆえ、チンピラ風情やヤカラ系もやってくる。

ソフトな接客を心がけているけれど、ときには「圧」も必要で。

そんなとき、このスタイルが役に立つというわけ。


いつもはひまわりをイメージした笑顔で案内していますが、いざというときは・・・。


まぁそんなこと、めったにないけどね!!




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『TAG』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

QTパパになった記念 QT映画5傑

2019-08-25 00:10:00 | コラム
QTこと、映画監督クエンティン・タランティーノが56歳にしてパパになったニュースが。

めでたい!!

というわけで、今宵は特別企画。

以前も展開した「映画監督10傑」を最新作を加えて更新、QT映画の5傑として再構成してみました。

最新作は、監督9作目。

10本で引退すると「何年も前から」宣言している以上、嘘は吐かない男なので、次回作で監督としてはラスト。

すっごく寂しいし惜しいけれど、「らしく」もあり。。。


(1)『イングロリアス・バスターズ』(2009)

たしかに、脚本には(QTとしては珍しく)穴があるかもしれない。

しかしそれ以上に、暗黒の歴史を、映画愛で「脚色」してしまおうという大胆な作劇に驚嘆した。




(2)『ジャッキー・ブラウン』(97)

映画小僧が、映画監督へと成熟した瞬間。それを目撃する幸福。




(3)『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)

新作が、3位にランクイン。

今月末公開!!




(4)『レザボア・ドッグス』(92)

衝撃的デビュー作。



にっかつの学生だった自分は、嫉妬で狂いそうになっていたけど。。。


(5)『キル・ビル Vol.2』(2004)



前作とのトーンのちがいから(一部で)不評ではあった。

あったが、自分はこっちのほうが「正編」であると思っている。

オタクについての映画ではなく、これは、愛についての映画なので。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『3日にいちど』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二階から小便

2019-08-24 00:10:00 | コラム
勤務しているホテルへの出勤時間は、22時。

自分はチャリ通勤、しかも毎日この暑さなので、21時15分にはビルの非常階段にチャリを停め、
そしてここは「関係者以外立ち入り禁止エリア」であるからして、Tシャツを脱ぎ、上半身裸になってタオルで汗を拭き取ったり、制汗剤を吹きかけるなどして女性従業員に嫌われないよう「おめかし?」をする。

で、缶コーヒーを飲みながら一服、さらさらお肌の状態になってから、5階に上がって仕事をスタートさせると。

先日もそんな感じで一服していたんだよ、そうしたらば局地的な雨が降ってきた。

局地も局地、だって非常階段付近だけで「ぼたぼた水が落下する音」が聞こえてきて、雨を確認するため階段外に出てみたらば、そこでは降っていなかったのだから。。。

と思ったら、タイトルのとおりだったんだ。

いや正確には、2階ではなく、(敢えて限定しないが)6階~8階あたりから小便が降ってきたというわけ。


あれでしょう、従業員が、従業員用トイレに行くのが億劫になって、非常階段で立小便をしたと。

じつは1度や2度ではない。

おそらく店長の居ない日、2~3人の決まった従業員で常態化してしまっていると。

だからトイレのイヤな臭いがするのか、ここはって。


高校生バイトなら分かるが・・・って、それもいかんのだが、やめてくれってそういうのは。

テナントさん同士、仲良くやっていきたい―そういう気持ちもあるから直接抗議したことはないけれど、このままだといつか、小便の雨が身体に付着してしまいそうで。。。


以下、「小便が印象的な映画」3本。


『クライング・ゲーム』(92)

監禁された男と、それを見張る男。

されたほうは手も自由が利かないため、見張る男に小便を手伝ってくれと頼む。

じつはこの映画、後半につながる展開が前半にメタファーとして沢山描かれていたのだよねぇ!!




『皆月』(99)

「見ないで…」

尿意を我慢出来ず、野小便? をする吉本多香美と、それを覗く奥田瑛二。

最高!




『どこまでもいこう』(99)

いわゆる連れションで、主人公の男の子は小便の準備をしたにも関わらず、ぜんぜん出ないっていう。

ここすごくリアルだった。


それにしても。

この映画の芳賀優里亜は、震えるくらい可愛かった。



…………………………………………

明日のコラムは・・・

『QTパパになった記念 QT映画5傑』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にっぽん女優列伝(136)坂井真紀

2019-08-23 00:10:00 | コラム
70年5月17日生まれ・49歳。
東京出身。

公式サイト

フェリーニやイマヘイ今村昌平の映画を観ていると、豊満な女性が度々登場します。
それだけで画面いっぱいに幸福感のような温かみが出ますが、個人的には華奢な女性にグッときてしまいます。

なんの話だ? ってな感じですが、いやこれ重要。

映画の好みの話ですね。

もちろんフェリーニもイマヘイも大好きなのですが、華奢な女性がウンヌンカンヌンする暗めの映画に「より」魅かれる、たとえていうなら、それはロマンポルノのようなものでして、自分は根っからの「にっかつ野郎」なのだなぁと。

正直、映画女優としてはパッとしていなかった坂井真紀(さかい・まき)さんは、2007年あたりから突如として輝きを放ち始めます。

とくに、まだ売れっ子になる前の星野源と共演した『ノン子36歳(家事手伝い)』(2008)は胸に迫るものがありました。



必死に生きるヒロインを華奢な身体で体現、若い子ばかりを追いかける傾向にある自分ですが笑、

いわゆるチューネンにさしかかった女性も悪くないじゃないか、、、などと思ったものです。

おっさんが、エラソーに笑




<経歴>

4代目リハウスガール。
旦那は、写真家の鈴木心。

真紀さんと、酒井美紀・水野真紀・水野美紀がごっちゃごちゃになってしまう・・・というのは、もはや「あるある」でしょうねぇ。。。


92年に芸能界入りを果たす。

映画俳優デビュー作は、96年の『ユーリ』。

いしだ壱成が主演したインディーズでした。


『タイム・リープ』(97)、『OL忠臣蔵』(97)、『ご存知!ふんどし頭巾』(97)、
『目下の恋人』(2002)、『君のままで』(2003)、『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』(2003)、『残煙』(2004)、『歌舞伎町案内人』(2004)。

このあたりまでは率直にいって「アタリ」はなし、テレビでの活躍のほうが目立っていましたね。

前述したように、真紀さん自身の身体性が強調されるようになって初めて「映画女優」として輝き始めるのです。

『The焼肉ムービー プルコギ』(2007)、『フリージア』(2007)、『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』(2007)、
タイトルを目にしただけで傑作の予感がした、そして実際に「いい線」いっていた佳作『赤い文化住宅の初子』(2007)、
『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2008)、『ビルと動物園』(2008)、『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(2008)、『死にぞこないの青』(2008)、

そして『ノン子36歳(家事手伝い)』で、(繰り返しになりますが)華奢ながら迫力のある演技を披露。

驚きましたね~。

この映画が面白いのは、真紀さんはもちろん、源ちゃん、津田寛治、鶴見辰吾、佐藤仁美などなど、主要人物のキャラがみんな「きっちり」立っていること。

ヘンテコな連中だけど、実際にも居そうなキャラばかり。

おすすめしますよ。


ほかの作品に・・・
『ドロップ』(2009)、『私は猫ストーカー』(2009)、『THE CODE/暗号』(2009)、
『人間失格』(2010)、『ACACIA』(2010)、『スープ・オペラ』(2010)、『ゲゲゲの女房』(2010)、『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(2011)、『その夜の侍』(2012)、『中学生円山』(2013)、『KANO 1931海の向こうの甲子園』(2014)、最新作は2017年の『阿修羅少女 BLOOD-C異聞』。

キャリアは順調ですが、もういっちょ、ファンのドギモを抜くような映画的変貌を遂げてほしい、、、と思ってしまったり。


次回のにっぽん女優列伝は、酒井美紀さんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『二階から小便』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にっぽん女優列伝(135)佐伯日菜子

2019-08-22 00:10:00 | コラム
77年2月16日生まれ・42歳。
奈良出身。

公式ブログ


理想的な、あまりにも理想的な「完璧に過ぎる」デビュー。

俳優さんにかぎらず、作家にも歌手にも映画監督にも居ますよね。

それは素晴らしいことなのですが、上がり切ったハードルを超えることが出来ず、その後のキャリアが伸び悩むひとも多いです。

佐伯日菜子(さえき・ひなこ)さんも、そんなひとり・・・だったのですが、紆余曲折があって、現在の「いい感じ」なポジションに辿り着きました。

「消えてしまう」ケースが多いなかで、なかなかのタフネスであると評価出来ると思います。




<経歴>

元旦那は、サッカー選手の奥大介。

しかし奥からDV被害を受けていたことから離婚、本業ではないことでメディアに取り上げられましたが、これを乗り越えた先に「女優復活」がありました。

強い!!


映画俳優デビュー作は、94年の『毎日が夏休み』。

大島弓子の人気コミックを金子修介が軽やかに映画化、登校拒否の娘を日菜子さんが、出社拒否の父親を佐野史郎が好演しています。

翌年、伊丹十三の『静かな生活』(95)で渡部篤郎と共演、



障害を持った兄妹を熱演しました。

・・・ねぇ、完璧なスタートでしょう。

当然、我々映画ファンも「この子は、ほかの若い俳優さんとちょっとちがうぞ」と一目置くようになります。

デビュー直後の宮崎あおい、二階堂ふみにちかい感じですよね。


ただ、その後も映画・ドラマ出演がつづくも、どうしても最初の2本のインパクトを超えることが出来ませんでした。

『ねらわれた学園 THE MESSIAH FROM THE FUTURE』(97)、『エコエコアザラク3 MISA THE DARK ANGEL』(97)、『もう、ひとりじゃない』(98)、『らせん』(98)、
『うずまき』(2000)、『蛇女』(2000)、『センチメンタル・シティ・マラソン』(2000)、『ギプス』(2001)、『人間の屑』(2001)、
『約束』(2005)、『ハミングライフ』(2006)、『激情版 エリートヤンキー三郎』(2009)、『アサルトガールズ』(2009)、『おのぼり物語』(2010)。


さらに。
このあと数年間、キャリア的に少し停滞します。

結婚・出産、そして…というわけです。


2013年よりゆっくりと再始動、

『インターミッション』(2013)、娘と共演した『メロディ・オブ・ファンハウス』(2013)、
『世田谷区、39丁目』(2014)、『サンセットドライブ』(2015)、『日本零年』(2015)、『スクール・オブ・ナーシング』(2016)。

おや最近、何度も名前を目にするようになったな・・・と自分が思ったのは、2017年あたりでしょうか。

『祭りにおやすみ』(2017)、『CRYING BITCH』(2017)、
『タイムカプセル』(2018)、『プレイルーム クローンハート』(2018)、
本年も『僕の彼女は魔法使い』(2019)、『僕はイエス様が嫌い』(2019)、『エリカ38』(2019)、『イソップの思うツボ』(2019)、『葬式の名人』(2019)などなどに連続して出演、主にインディーズで「ややふつうでない感じ」の存在感を放っています。

完全復活して、よかったなぁ!!

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(136)坂井真紀』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする