Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

プロテインマン

2021-04-10 02:40:25 | コラム
体重がどんどん落ちている。

去年の4月と比較すると、約10kgもちがう。

そして、この勢いはまだ止まりそうもない。

そりゃそうか。
去年の今ごろはホテルのフロントマンをやっていて、ルームメイクを手伝うことはあったが、基本座り仕事。

しかも自宅からチャリで10分の距離だった。

さらにいえば、収入もよかったからエンゲル係数高め。

それと比すと現在は・・・

チャリで70分、10時間立ちっぱなし。
それでも収入は、けっこう落ちている。

体重減って、当たり前だがなっ!!

まだ「中の中」くらいではあるけれども、このままいけば「ピチT」の似合う「シュッとした」男になっちまう。

しかし格闘家に憧れている自分は、スマートな体型に興味はなくって。

ということで、チャリに乗る前にプロテイン入れ始めました。


目指すは、猛々しいカラダ。

さて春~夏を経過したころ、自分の体型はどうなっているだべか。



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明日のコラムは・・・

『映画スタッフ別10傑(7)エンニオ・モリコーネ』
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にっぽん女優列伝(251)左幸子

2021-04-09 00:10:00 | コラム
30年6月29日生まれ・2001年11月7日死去、享年71歳。
富山出身。

自分が映画好きではなく映画小僧であると自覚し、本格的に映画史や映画論などを学び始めたのは高校1年のころ。
そんな自分が最初に衝撃を受けた日本の女優が、左幸子(ひだり・さちこ)さんでした。

田中絹代や原節子、山田五十鈴や杉村春子ではなく、左さん。

このひとの二大傑作といえば、『にっぽん昆虫記』(63)と『飢餓海峡』(65)でしょう。


イマヘイと内田吐夢の期待に全力で応え、自らの性に翻弄される強烈なヒロインを熱演しました。

私生活では元旦那と実妹との不倫などゴタゴタはありましたが、
キャリアそのものが忘れられ過ぎており、再評価が望まれるひとりだと思っています。



<経歴>

妹は女優の左時枝。
元旦那は映画監督の羽仁進。

抜群の運動神経を活かし、体育教師をしながら「俳優座」の委託生として演技の基礎を学ぶ。

映画俳優デビュー作は、52年の『若き日のあやまち』。

『思春の泉』(53)、『大阪の宿』(54)、『黒い潮』(54)、『人生とんぼ返り』(55)、『青ヶ島の子供たち 女教師の記録』(55)、『神阪四郎の犯罪』(56)、『真昼の暗黒』(56)。

57年―川島雄三の快作『幕末太陽傳』で女郎おそめを好演、脚光を浴びる。
自分も、南田洋子より左さん派でしたね。

『誘惑』(57)、『暖流』(57)、『荷車の歌』(59)、『女経』(60)、『誰よりも君を愛す』(60)。

63年、『にっぽん昆虫記』に主演。
貧しい農村に生まれたヒロインが、やがて売春組織を立ち上げるまでの「昆虫のような生命力」を称えたイマヘイの傑作です。

左さんの熱演はもちろん、不思議な音響効果などイマヘイの才気が爆発していて、あのスコセッシ先生も大ファンとのこと。

ベルリン映画祭で女優賞を受賞した『彼女と彼』(63)、
『拝啓天皇陛下様』(63)、『無宿人別帳』(63)、『五瓣の椿』(64)、

そして65年―内田吐夢の労作『飢餓海峡』に出演。

三國連太郎扮する犯人の「爪」を大事にそうに持ちつづける娼婦・杉戸八重を演じる。

16mmフィルムを持ち込んだ内田監督の気迫がフィルムに焼き付いている、映画史に残る傑作です。



『かあちゃんと11人の子ども』(66)、『アンデスの花嫁』(66)、『女の一生』(67)、『春日和』(67)、『人生劇場 飛車角と吉良常』(68)、『軍旗はためく下に』(72)、『はだしのゲン』(76)。

五社協定の時代にあっても、それに縛られることなく俳優活動をつづけた強いひとで、
その芯があったからこそ、77年には『遠い一本の道』を監督、かなり早い段階で男女の格差をなくそうと戦っていました。

格好いいですね!

『若い人』(77)、『曽根崎心中』(78)、『鉄騎兵、跳んだ』(80)。

85年に胃癌が発覚し、以降、映画の仕事をセーブするようになりました。

『お墓と離婚』(93)、『スキヤキ』(95)、『ただひとたびの人』(95)。

2001年―今度は肺癌が見つかり、11月7日に死去。

享年71歳、いつか、伝記映画が制作されるほどのひと。だと思うのですがね!!


次回のにっぽん女優列伝は、広末涼子さんから。

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明日のコラムは・・・

『プロテインマン』
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にっぽん女優列伝(250)樋口可南子

2021-04-08 00:37:57 | コラム
58年12月13日生まれ・62歳。
新潟出身。

公式プロフィール

俳優としてよりもまず、ヘアヌード解禁させたひと―世代的に、そんなイメージを抱いてしまう樋口可南子(ひぐち・かなこ)さん。


実際、自分にとってはなかなかのインパクトで。
同世代の宮沢りえのヌードより、ぜんぜん「くるもの」がありました。

りえちゃんのは溌剌とし過ぎていて、淫靡さはありませんでしたからね~。

(1)菅野美穂
(2)樋口可南子
(3)小島聖

これ、誰も興味ないとは思いますが、自分のなかでインパクトのあったヌード写真集です。




<経歴>

夫はご存じ、糸井重里。


映画俳優デビュー作は、80年の『戒厳令の夜』。
チリのクーデターに材を取った五木寛之の小説を映画化したもので、主演は鶴田浩二。

やや粗さも目立つ映画、しかしとても野心的で見応えがありました。

俳優なら当然という気もしますが、脱ぐことに抵抗感のないひとで、このイメージが先行したのか、色っぽいキャラクターを演じることが多くなります。

『北斎漫画』(81)、『もどり川』(83)、『卍』(83)、『湾岸道路』(84)、
自分が初めて樋口さんを意識した、天才モリタの『ときめきに死す』(84)、

※まず、このタイトルが最高最強だと思いません?


『男はつらいよ 寅次郎恋愛塾』(85)、『ベッドタイムアイズ』(87)、
タイトルのセンスがいかにもバブリーな『恋はいつもアマンドピンク』(88)、


『座頭市』(89)、『浪人街』(90)、
『四万十川』(91)、『陽炎』(91)、そしてこの年に写真集『Water Fruit 不測の事態』(撮影・篠山紀信)を発表、ベストセラーになる。

その効果もあって、五社節全開の『女殺油地獄』(92)がスマッシュヒットを記録する。

過小評価されている不思議な時代劇ですが、いやぁ面白いですよ、いろいろ「かぶいて」いて。


『阿弥陀堂だより』(2002)、『花』(2003)、『昭和歌謡大全集』(2003)、『沙羅双樹』(2003)、『CASSHERN』(2004)、『阿修羅城の瞳』(2005)、『明日の記憶』(2006)、『オリヲン座からの招待状』(2007)、北野映画に見事にハマった『アキレスと亀』(2008)、『愛を積むひと』(2015)。

白戸家のおかあさん役が板につきまくりですが、映画には顔を出さなくなってきているので、ちょっと寂しいです。

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にっぽん女優列伝(249)波留

2021-04-07 00:10:00 | コラム
91年6月17日生まれ・29歳。
東京出身。

公式プロフィール

2010年代から急に目立った存在になった波瑠(はる)さん、
しかし芸歴はそこそこに長く、まだ20代ではありますが、売れない時代がつづいたといいます。

「後出し」感を自覚していいますと、かなり攻めた芸名ですが、センスありますもの、そりゃ売れますよ、、、なんて。

映画のキャリアもしっかりと築きつつありますが、決定打は、やっぱりNHK連続ドラマ小説『あさが来た』(2015)だったような気がします。



ここへきてやっと映画の代表作が生まれたのですが、
個人的な印象は、CMかもしれません。



<経歴>

中学1年生のころにスカウトされ、芸能界入りを果たす。
しかしなかなか芽が出ず、しばらくはエキストラ出演がつづく。
俳優業よりモデル業(=『セブンティーン』の専属モデル)の仕事のほうが多かったとか。

映画俳優デビュー作は、2006年の『だからワタシを座らせて。通勤電車で座る技術!』。

『檸檬のころ』(2007)、『恋空』(2007)、『恋のポロロン』(2007)、『ちーちゃんは悠久の向こう』(2008)、『リアル鬼ごっこ』(2008)、『ロックンロール★ダイエット!』(2008)、『天使のいた屋上』(2008)、『イケメンバンク THE MOVIE』(2009)、『守護天使』(2009)。

自分が初めて意識したのは、2009年の『山形スクリーム』。
チェーンソーを駆使して暴れまくるアクションに触れて、お!面白い子だなぁと。

『女の子ものがたり』(2009)、『武士道シックスティーン』(2010)、『ソフトボーイ』(2010)、
『マリア様がみてる』(2010)でやっと初主演、
そして2012年ころからオファーが増え始め・・・
『アフロ田中』(2012)、『ガール』(2012)、『パーティは銭湯からはじまる』(2012)、『みなさん、さようなら』(2013)、『絶叫学級』(2013)、『100回泣くこと』(2013)、『潔く柔く』(2013)、『新大久保物語』(2013)、『がじまる食堂の恋』(2014)、『アゲイン 28年目の甲子園』(2015)、『グラスホッパー』(2015)、『流れ星が消えないうちに』(2015)などに出演、
あまりにも勢いがすごいので、極端だと一過性に終わってしまうのではないか、、、と心配しましたが、どうやら大丈夫のようです。

『コーヒーが冷めないうちに』(2018)、『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』(2018)、『弥生、三月―君を愛した30年―』(2020)。

そして『ホテルローヤル』(2020)に主演、
ラブホテルを舞台にしたこの最新作、現時点における代表作と呼べる完成度です。



えがったですなぁ、つづけることの大切さがよく分かるキャリアだと思います。

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『にっぽん女優列伝(250)樋口可南子』
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なぜにこれほどまでに喜ばしいのでしょう。

2021-04-06 00:10:00 | コラム
めでたい!

ほんとうに、めでたい!!


ふだん有名人の結婚にそれほど反応を示さないのに、このふたりに関してだけは別。

まぁ単に、有吉さん信者だからなのだけれども。


巨人師匠の弟子になってすぐ問題起こして謹慎し、

「少し社会勉強してこい」といわれ、気づいたらヒッチハイクの旅に出ていた。

それをテレビで観た巨人師匠は「そういう意味じゃないよ」と突っ込んだというが笑

突然人気者になって歌も売れて、しかしそれもつづかず一気にどん底へ。

低迷期には、絶頂期に発売された「自分のテレホンカード」などを売りに出して凌ぐ。

それでも腐らなかったのは、ダチョウ俱楽部の上島さんやウッチャンナンチャンが「お前は面白い」と褒めてくれたから。

その恩を忘れていないから「上島さんの老後の面倒はみたい」という。

自分が好きになったのは猿岩石時代というより、FMで『SUNDAY NIGHT DREAMER』を開始したあたりから。

下ネタ毒舌全開の不謹慎ラジオだが、未だ聴き返すことのある「いちばん好きな回」は・・・

後輩のアルコ&ピース平子が楽屋泥棒に遭った数日後の生放送で、

「俺はふつうの財布のほかに、なにかあったときのためにでっかい小銭入れを持ち歩いている。これあげるから、当面の生活費にでも当ててくれ」

と、平子の目前で小銭をぶちまける回。

平子本人が「募金感がすごい」と漏らすほどの大量の小銭。

後日、「換金すれば、それなりの額になるから」と商品券などもあげたというが、これ、札束じゃないところがすごくよくって、途中までは笑って聴いていたのに最後のほうには泣けてくるいい話に落ち着くのだった。

屈折した感じが売りだし、自分もそこがいちばん好きだが、根がきちんとしているというか。


大ブレイクを果たし、いまじゃすでに大御所といっていい存在感を放つ。

『怒り新党』で共演したふたりを見て、あぁお似合いだなと思っていた。


5年前のスクープのあと、なにが起こったのかは分からない。

夏目ちゃんが所属する田辺エージェンシーのダレソレが、、、みたいな噂もあったけれど、ほんとうのところは分からないし。

でも浮き沈みのあったふたりが、いろんな壁を乗り越えて、こうやって一緒になった。

自分でも不思議な感覚なのだけれども、
まったくの他人のふたりの結婚が、うれしくてうれしくて、力までもらっちゃってるよ!という。


おめでとうございます、有吉さん夏目ちゃん。

いい夫婦だなぁ、いつかマツコさんと3人で、一晩限りの『怒り新党』復活を遂げてくださいよ。


※敢えて、このふたりバージョンでお祝いを



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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(249)波留』
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