Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(118)ジム・キャリー

2024-02-09 00:10:00 | コラム
62年1月17日生まれ・62歳。
カナダ出身。

とっくの昔にオスカーに輝いていてもおかしくはないのに、無冠なのはコメディアン出身という背景が響いているのか。

そんなこともなさそうだけれど、クセの強い笑いが特徴だから、向こうでも好き嫌いが分かれるのかもしれません。


※バイデンさんのモノマネ:アヒャヒャヒャヒャ(ノ∀`)ヒャヒャヒャヒャ




<経歴>

絵本作家としての顔も持つ。

幼少からコメディアンに憧れ、高校を中退して地元の舞台に立つように。
19歳で米国に渡り、大小様々な舞台で芸を披露し次第に名が知れ渡るようになります。

80年代に入ると、『ザ・トゥナイト・ショー』『サタデー・ナイト・ライブ』など人気のコメディ番組に出演。

映画俳優デビュー作は、84年の『マネーハンティングUSA 500万ドルを追いかけろ』。

『ペギー・スーの結婚』(86…えっ、出てた!?)、
最も尊敬する俳優はイーストウッドだそうで、おそらくコネを最大限に利用、打診したであろう『ダーティハリー5』(88…ロック歌手役)、『ピンク・キャデラック』(89)とイーストウッド主演作に連続出演、
そして94年、主演作『エース・ベンチュラ』が米国でスマッシュヒットを記録する。

日本でもレンタルビデオではそこそこ人気だったものの、知名度が広がるまでには至らず。
このひとの特徴は、顔芸と身体芸。
ちょっと考えられないほど顔が「のび~る」のですよね、笑うよりも前に驚いちゃうほうが先かな(^^;)(^^;)

この94年は当たり年で、
キャリーの芸風とCGが完璧に融合した『マスク』、


バカなコンビがひたすらバカを展開する『ジム・キャリーはMr.ダマー』(2014年になんと、続編『帰ってきたMr.ダマー バカMAX!』まで爆誕!)が話題となり、良くも悪くも??「ときのひと」となる。

悪ノリ演技でエドワード・ニグマ/リドラーの二役を担当した『バットマン フォーエヴァー』(95)、 
『ジム・キャリーのエースにおまかせ!』(95)、『ケーブルガイ』(96)、『ライアー ライアー』(97)などは日本でも話題にはなる・・・も、ヒットしたりしなかったりと、安定はしません。
繰り返しますが、本国では(賛否あるものの)ヒットを記録しています。

日本においてキャリーが評価されたのは、むしろシリアス路線のほう。

98年―生まれたときからメディアに監視されていた男の悲哀を描いた『トゥルーマン・ショー』に主演、


『サイモン・バーチ』(98)、

「理解され難い芸」を貫き通した実在のコメディアン、アンディ・カウフマンを大熱演したミロシュ・フォアマン監督作『マン・オン・ザ・ムーン』(99)などなど、


「お、こっちのキャリーいいんじゃね?」と自分も思いましたし。。。


ファレリー兄弟の悪意が爆発した快作コメディ『ふたりの男とひとりの女』(2000)、
『グリンチ』(2000)、『マジェスティック』(2001)。

そして2003年。
「過去の幸福だった恋愛」の記憶だけを消したい男の物語『エターナル・サンシャイン』でケイト・ウィンスレットと共演、
21世紀の新しき恋愛(失恋)映画としてたいへん人気が高く、自分もキャリーでひとつ挙げろといわれれば、この映画を即答しますね^^


・・・しかし、それでもオスカーは微笑まず!
なんでじゃ!?!?


以降も『ナンバー23』(2007)や『Disney's クリスマス・キャロル』(2009)、
『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(2013)、『ダーク・クライム』(2016)、
『ソニック・ザ・ムービー』(2020)と『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』(2022)などで健在ぶりを証明、しかしこれだ!という当たり役には巡り合えず。

(これまでに)充分巡り合ってますけどね、いまは再びコメディのほうに重点を置いているのかな・・・。

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(119)ジャッキー・チェン(前)』
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Texasの悪夢

2024-02-08 00:10:00 | コラム
久しぶりに、映画のTシャツを買った。

ひとつは自分へのバースデープレゼント、もうひとつは友人への誕生日プレゼント。

前者は『悪魔のいけにえ』紫バージョン(トップ画像)で、これで3色目。

超のつく格好よさ!!

反転させたようなデザインがスーパークールだと思うんですよ、映画タイトルも逆さデザインだし!!
(きょうのコラムタイトルは、この映画の原題から取ってます^^)


後者は、『ネバーエンディング・ストーリー』のファルコンちゃん。

一転、クソがつくかわゆさ!!


友人は同年の女子なのでネバエン・リアル直撃世代だし、あと今年は辰年だしね、ちょうどいいかと(^^;)

喜んでくれるといいなぁ。


というわけで。
すぐにでも着て目立ちたいので、早いとこ夏が来ないかな、、、とニコニコしているのでした。






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『令和版・海外俳優列伝(118)ジム・キャリー』
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リング禍

2024-02-07 00:10:00 | コラム
創作におけるリングでの死を演じた俳優と、実際にリングで戦ったプロのボクサーが立てつづけに死んでしまった。


今月1日、『ロッキー』シリーズ(76~)で宿敵アポロ(モデルはモハメド・アリ)を演じたカール・ウェザーズが鬼籍に入る。

享年76歳、合掌。


アポロは第4作目で旧ソ連のファイター、ドラゴに(リング上で)殺される。

いかにも映画的だが、じつは公開当時も一部から批判が上がっていた。

「実際のボクシングに偏見を持ってしまうじゃないか」とかではなく、
ここ重要、
とかではなく、
「ロッキーの性格上、アポロが頼んだからといってタオルを投げないのはおかしい」という批判。

うん、たしかに。
ロッキーって人情で生きる男のはずだもんね。

映画的に盛り上がるからといって、大切なキャラクターを死なせてしまっていいものか―小津さんが『東京物語』(53)で死人を出してしまったことを「ずっと悔いていた」エピソードは有名だが、監督スライは悩まなかったのか? ということだろう。


さて、「実際のボクシングに偏見を持ってしまうじゃないか」という批判が出なかったのはなぜか。

「よくあること」ではないが、実際に死んでしまうことが「稀に」あるから。

それを、「リング禍」と呼ぶ。


ウェザーズの訃報の翌日に、プロボクサー・穴口一輝が死んでしまった。

なんと享年、23歳。


去年12月26日に開催された井上尚弥のタイトルマッチの前座試合に登場し、相手ファイターと激闘を繰り広げるも判定負け。
すぐに病院に搬送されたが意識を失い(右硬膜下血腫)、緊急手術を受けるも回復せず息を引き取った。

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※青木真也(格闘家)のX投稿

「年間最高試合が死亡事故なのはその競技を疑わざるをえないと思うんですよね」

※それを受けての、井上尚弥の投稿

「年間最高試合に選ばれたのは穴口選手へのエールでもあったと思います。受賞された40分後に息を引き取ったと聞いてますので皆さんには誤解だけはして欲しくないと思います」

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あの試合、たしかに最高に熱かった。面白かった。

・・・辛い。
意識が戻らないという報道を受けてから、ずっと気になっていた。
Xでは格闘技ファンたちが、あらためて格闘技の怖さについて本音を漏らしていて、それらの意見にいちいち頷いていた―もちろん、回復を祈りながら。

頭に本気のパンチが何度も何度も当たるわけだからね、命がけのスポーツなのだった・・・!!


「仕事で死ぬなんて本望かもしれん」という意見もあるでしょう、
でもさすがに若過ぎて、そんな無責任なことはいえない。
(若くなくてもそうだ!)

いっぽうで、試合を捌いたレフェリーと、相手選手のことも気になってしまう。

自分が関わった試合で死人が出てしまったら・・・?

想像するだけで恐ろしい。


最近のレフェリーはスタンディングの状態でダウンを取ったり、止めるのが早いという批判を受けがち・・・なのだが、それは、こういうことが起こるからなのだよね。

だから今回の件で、止めるのが「より、早い」傾向に変わっていったとしても、それはファイターもファンも受け入れなければならないことなのだと思う。




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『Texasの悪夢』
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2024年、チョコパイの旅

2024-02-06 00:10:00 | コラム
気になる。
試してみたい。

けれども、「絶対に!」というわけでもない。

そういう新商品ってあるじゃないですか。
つまり予約するほどじゃない、、、から、ふらっと店に寄ってみてソコで手に取ってみると。

コージーコーナーで発売された、「ケーキになったチョコパイ」がそれにあたって。

某日―自宅からチャリで10分の成瀬駅店に。

10時開店のところ11時に行ってみたら、もう売り切れ。

えっ。

「やっぱり、人気があるんですか」

「いや・・・いやっ、というわけではないのですが、1日に入ってひとつかふたつなんです」

なるほど。
予約以外はどれだけ売れるか分からないから、そもそもの入荷が少ないっていう。

「予約されますか?」

・・・・・。

断って、隣駅にあたる長津田店へ。
この時点で東京から神奈川への越境。

予想通り、売り切れていた。

「予約されますか?」

やはり断る。

しかし手に入らないとなった時点で「試してみたい度」は少しアップしており。

それでも予約するほどではないっていう微妙なライン。
入荷ゼロってことはないそうなので、今度は開店と同時に行ってみようと思う。

それでも手に入らないとなったときは、・・・どうかな予約しようかな(^^;)(^^;)(^^;)




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『リング禍』
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日本女優別10傑(97)南沙良

2024-02-05 01:32:05 | コラム
~南沙良のキャリア10傑~

沙良ちゃん21歳、キャリアが浅いから10選は難しいところ―なのですが、列伝で取り上げられなかったため、強引にでもキャリア10傑を展開してみようかと(^^;)

雑誌モデルからスタートし、映画俳優デビューは2017年。
自分が夢中になったのは『ドラゴン桜』(2021、TBS)からで、


まぁこの子は人気が出て当然かなと。

高校生の役から卒業するころだと思うので、まさに「これからのひと。」なのですよね^^


(1)『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018)

現時点における代表作。
全11話からなるウェブマガジンを原作としていて、沙良ちゃんは吃音で悩む女子高生を好演。



(2)『この子は邪悪』(2022)

最新主演作。
オリジナル脚本を募集した企画で準入選を果たした作品を映画化、奇病をめぐるミステリ仕立ての物語。



(3)『幼な子われらに生まれ』(2017)

映画俳優デビュー作。
重松清の小説を荒井晴彦の脚色、 三島有紀子の演出で映画化。

沙良ちゃんは、田中麗奈の連れ子役。


(4)『21世紀の女の子「愛はどこにも消えない」』(2019)

15人の女性監督によるオムニバス映画。
オムニバスって「すべてのエピソードがうまくいく」ことはほとんどなく、この作品も「何作かは」破綻している、、、ものの、企画自体は野心的で大歓迎。


(5)『女子高生に殺されたい』(2022)

乗りに乗っている城定秀夫監督が古屋兎丸の漫画を映画化、
タイトルのとおりの物語で、狂った教師を田中圭が熱演している。



(6)『彼女』(2021)

配信映画。
レズビアンの関係性を描いた廣木隆一の監督作で、さとうほなみや水原希子、沙良ちゃんなど配役は悪くないが、ちょっと描写が古過ぎる気がする。

わざと古臭くしている映画もあるが、これはちがうでしょう。
監督の現代を捉える視点が、もう、ちょっと、追いついていないっていう。。。


(7)『居眠り磐音』(2019)

時代劇初挑戦の松坂桃李、監督は本木克英だし共演の木村文乃も好演、いわゆる「当てにいった作品」であったが出演者のピエール瀧の不祥事が響いた点において、ちょっと気の毒だったかな。
ちなみに瀧さんの出演場面は、代役として奥田瑛二を立てて再撮影された。


(8)『ゾッキ』(2021)

竹中直人、山田孝之、齊藤工の3人が監督を担当した実験的な青春映画。

沙良ちゃんはもちろん、


吉岡里帆や柳ゆり菜など、女優陣がみんな魅力的。


(9)『無限ファンデーション』(2018)

ミュージックビデオ制作に端を発したインディーズ。
服飾の世界を目指す女子高生たちの物語で、舞台は群馬県高崎市。

高崎はなにかと、映画と縁が深い地方都市になりました^^


(10)『太陽は動かない』(2021)

吉田修一の小説を映画化、
ブルガリアでのロケなど気合いが入りまくった作品なので、もう少し話題になってもよかったけれど…コロナショックの時期と重なってしまい、そこは残念だった。


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明日のコラムは・・・

『2024年、チョコパイの旅』
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