fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

『みちのく妖怪ツアー 古民家ステイ編』佐々木ひとみ・野泉マヤ・堀米薫(新日本出版社)

2019年12月28日 | 本の紹介
           

 『みちのく妖怪ツアー』第二弾が発売になりました。
 作者の3人は、いずれも宮城県在住児童文学作家。日頃大変お世話になっている皆さんで、私は心の中で「みちのく妖怪チーム」と呼ばせていただいております。
 
 「古民家ステイinみちのくパーク」というイベントに子どもたちが集まった。広大な敷地に移築された東北六県の古民家。そこに宿泊し昔の暮らしを体験するのだ。二日目に開かれる盆フェスでは、ライブにパフォーマンス、無料の屋台も出るらしい。ところが、一日目から思いがけない怪異に遭遇することに――。  (新日本出版社HPより)

 このイベントの設定に「なるほど~」とうなりました。(前回は、バスツアーで東北6県を回る)
 実際にあってもおかしくない設定です。
 
 わくわくして読み始めました。何しろ前作の怖さが予想を上回っていましたから、期待せずにはいられません。
 みちのくに伝わる妖怪達との出会いも(こわいけど)、楽しみでした。

 なるほど~。今回知っていた妖怪は、岩手のあれだけ(あれが何かは、どうぞ読んでください)。
 私は秋田出身なので、秋田の妖怪は何かな? とすぐ確かめます。へえ~、こんなのがいるんだ(どうぞ、読んで確かめてください)。ついついネットで調べると、またまたへえ~。三吉(みよし)神社と関係があるんだ~。三吉神社は、子どものころから初詣に行っているところです。今も母がいる施設のすぐそばなので、ちょくちょく寄って手を合わせているのです。
 
 今回も、予想を上回る怖さでした。ほんと、怖いよ~。子どもはこういう怖い話が好きですからね。
 みちのくだけではなく、日本中にこのような妖怪がいるんだろうな。

 そして、妖怪って、怖いだけじゃなく、土地の神と密接なつながりがあるんだな。怖さと畏怖との境界ははっきりしていなくて、妖怪はそこを行き来できる存在なのではないかな。妖怪のこと、もっともっと知りたいな。という気持ちになりました。