fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事の無断転用はお断りいたします

『なかまカナ?』新井爽月作・浅沼とおる絵(フレーベル館)

2023年01月31日 | 本の紹介
            

「季節風」でごいっしょの新井爽月さんが、楽しい本を出されました。
 むとうトム アメリカから来た転校生
 栗田陸 ひっこみじあんな4年生
 池田けい 負けずぎらいで食いしん坊

 さあ、このトリオが繰り広げる愉快で、じんとくるお話。
 愉快の部分は、回文です。
 なんとアメリカから転校してきたハーフ(ダブルとか、ミックスとか、言い方いろいろですね。本文でも触れられています)のトムが、なんと回文好きということがわかります。なんでも率直に話をするトムを見ながら、ひっこみじあんだった陸が、少しずつ変わっていく姿もいいです。
 
 この本を読んでいると、回文を考えたくなります。
 でも案外難しい(つまり挫折)・・。
 わたしまけましたわ・・。
 
 見返しにある回文をふむふむと見返しています。・・・これはダジャレ。
 新井さんは、カウンセラーという一面もお持ちの方。
 そちら方面ではすでに著作があるけれど、児童書ではこの作品がデビュー作なのだと思います。コロナ前は、仲間がデビューすると集まってお祝い会をしたのですが、この数年やれていません。今年はどうでしょう。私のときも3人合同でお祝い会をしていただきました。

 さてカウンセリングができるということは、人の心理を勉強しているはず。きっと、そこを生かした作品が、これから生まれるのではないでしょうか。
 楽しみです。
 『なかまカナ?』ぜひ、お読みください。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿